#255 「運転上手」と自負する彼の荒々しい運転に閉口

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「運転上手」と自負する彼の荒々しい運転に閉口



 小田こうじさん(39歳、仮名)は、冨田かよこさん(35歳、同)とお見合い後、交際に入りました。そして、2度目のデートを終えて、こんな連絡を入れてきました。


「今までお会いした女性の中で、一番フィーリングが合う気がしたし、お話をしていて楽しい。このままうまくいくように頑張ります」


 そして、週末のデートは車で遠出して、森林公園に行くことにしたのです。車内でいろいろな話もできるし、お互いのことを知るには最適だと思っていました。


 ところが、ドライブデートを終えた翌日に、かよこさんの相談室から「交際終了」の連絡が来ました。終了理由は、こうでした。



「車を運転しながら、いかに自分の運転がうまいかという話をされたようです。運転に自信があるからか、細い道でもスピードを出されていて、小道から自転車が飛び出してきたときには、危うくぶつかりそうになったとか。

そうしたら、荒々しくクラクションを鳴らしたようで、そんな様子に気持ちが引いてしまったというんですね」



 それから、かよこさんは車に乗っている時間がとても長く感じたそうです。

沈黙も気まずく、そうかといって話題も見つからず、一刻も早くデートを切り上げて帰りたいと思ったというのです。



 運転がうまいことを自慢する男性は、意外と多いですね。本人には悪気はないのでしょうが、そんな男性に限って、運転が荒々しいもの。黄色信号に無理やり突っ込んで通過してしまったり、失礼な割り込みや不意の飛び出しに、クラクションを鳴らしたりします。

助手席に座っているときに、突然クラクションを鳴らされると、ドキッとしますよね。



 また、自慢話というのは、している本人は得意げですが、聞かされている方は「よく言うよなぁ」と鼻白んでいることが多いのです。



 運転が上手と思っていても、それを自慢げに話すのはご法度。

男性の皆さん、気を付けてくださいね。



何よりも車が「宝物」…そこに設けられた細かなルール
 滝本さとこさん(34歳、仮名)は、山本よしかずさん(34歳、同)と交際に入って2カ月が過ぎました。同い年で、クラシック音楽が好きという趣味も合い、とても楽しいお付き合いを続けていました。



 何度か食事デートを重ねているうちに、よしかずさんが“スイーツ男子”であることも分かりました。


 そこで、郊外のデートに行くことになった前の晩、さとこさんは、おやつに食べられるようにと、クッキーを手作りしたのです。

ドライブ当日は早起きして、お昼に食べるお弁当も手作りしました。


 また、車内でつまめるように、朝食用のサンドイッチも作りました。

 待ち合わせに指定された場所で待っていると、スポーツカータイプの車を運転するよしかずさんが、さっそうとやってきました。

「待った?」

「さっき来たところ」

 ここまではよかったのですが、車に乗り込もうとするさとこさんに、よしかずさんは言いました。

「靴に泥はついていない? 払ってから乗ってね」

 アスファルトを歩いてきたので、靴に泥がついているはずもありません。

形だけ靴をトントンとして助手席に乗り込み、シートベルトをしました。

そして、車が走り出してから、さとこさんは言いました。


「私、朝ご飯を食べてこなかったの。

サンドイッチを作ってきたんだけど、食べてもいいかしら」

 すると、よしかずさんが言いました。

「僕は、車の中では物を食べないようにしているんだ。においがこもるし、食べカスが落ちると車内が汚れるから。

高速に乗ったら最初のサービスエリアに入るから、そこで一緒に食べようよ」


 そう言われて、さとこさんは一気に食欲がなくなってしまいました。

また、ウキウキしていたテンションも下がり、これから始まるデートがつまらないものに感じるようになりました。


 高速道路のサービスエリアに入ったものの、サンドイッチを1つつまんだら、さとこさんはもうおなかいっぱい。そこから目的地の自然公園に行ったのですが、早くデートを切り上げて帰りたいとずっと思っていました。



 お昼になると、作ってきたお弁当をよしかずさんはおいしそうに食べていましたが、さとこさんは全く食欲が湧きません。

結局クッキーは出さずじまいで、持ち帰ってきました。


 そして、私にこんな連絡を入れてきたのです。

「よしかずさんとは、交際終了でお願いします。車を大事にされているのでしょうが、その執着ぶりに私はついていけませんでした。


車内は禁食。

目的地に着いて、車を駐車場に止めるときも、駐車スペースを探すのにすごく時間をかけて、グルグルと止める場所を探していました。

『角に止めたい』って言って。両サイドを車に挟まれて駐車するのは嫌なんだそうです。

途中、小雨がぱらついたら、『車が汚れるな』って舌打ちしたんですよ。ドライブデートが全く楽しめませんでした」



 車の扱い方や運転の仕方を見ていると、その男性の人となりも見えてきますよね。

 車内は2人だけの空間です。遠出するドライブデートをした後に、「交際終了」になるカップルは意外と多いのです。どんな相手かを判断するには、ドライブデートをしてみるといいですね。


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