怒りとの向き合い方 ~ ②:心理学的な視点 ~ 

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一次感情と二次感情

心理学的に『怒り』の感情は”二次感情”と呼ばれます。
それは、『怒り』の感情が生まれる前に、キッカケとなる感情があるからです。
実は『怒り』の前には、虚しい、不安、悲しい、悔しい、寂しいなどのネガティブな”一次感情”が起こっています。
その後に『怒り』の二次感情に移っているのですが、
第一次感情はこの二次感情の『怒り』の裏に隠れてしまう事がほとんどです。
つまり、一次感情こそが自分が本当に感じてる感情であり、
二次感情は一次感情を感じたことによって発生する感情であると言えます。



怒りの感情が持つ4つの目的

心理学者のアドラーは、すべての感情には目的があり、
人が怒りの感情を持つ理由を、次の4つの目的を果たそうとしているためであると唱えています。

1)支配:相手を自分の思うように動かしたいと思う気持ち
2) 主導権争いで優位に立つ:主導権を握りたいという気持ち
3)利権擁護:自分の権利や立場を守りたいという気持ち
4)正義感の発揮:正しいことを教えたいという気持ち

これらの目的には、いずれの要素にも、
『こうあってほしい』という自分の理想や期待、『こうあるべきだ』という願いが根底にあります。
このように、怒りの原因は誰かにもたらされるものというより、自分の中から生まれる事が多いのです。
自分自身が生み出したもの、つまり『自分自身のゆずれない価値観』とも言えるのではないでしょうか。



『怒り』も原動力の1つ

『怒り』は悪者ではなく、原動力(エネルギー)の一つです。
例えば、自分を奮起させて行動するために使ったり、相手を励まし、勇気づけるために使うこともできます。
 感情に振り回されるのではなく、コントロールし、『怒り』を肯定的に使えるようになれば良いですね。
プラスに使うも、マイナスに使うも自分次第です。
 相手に『怒り』をぶつけるその前に、キッカケとなった第一感情に気付き、フォーカスしてみましょう。
自分自身の思いや願いに”気付く”ことができれば、怒りをコントロールしやすくなるはずです。


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