こんにちは、発達障害と双極性障害の就職、就労継続、キャリア形成/キャリアパスアドバイザーのにしです。
今日は、大人の発達障害でよく出てくる悩み「キャリア形成のためにキャリアパスをどう描くか」についてお伝えしていきます。
まず初めに、キャリアパスとは何なのかを説明します。
キャリアパス・・・「職歴」を意味するキャリアと「通り道」を意味するパスをつないだ言葉です。
「キャリア」を積んでいくキャリア形成の過程がキャリアパスです。
企業内においてはどんな仕事をしてほしいかの道筋を示します。
キャリアパスは自分と職場の合意のもと運営することが多いです。
半年か1年単位で見直しつつ、キャリア形成が進んでいるか確認の上、キャリアパスを上手く通れているか確認します。
キャリアパスには、キャリアプランという類似語があります。
キャリアプラン・・・今後、自分がどのような経歴を積んでいくかについての中長期計画です。
自分の理想の将来を描きだし、必要な経験・知識の獲得やキャリアパスを通じて、スキルを手に入れるよう計画します。
おおよそ3~5年をめどに計画を立てることが多いです。
キャリアパスは、どんな道を通るのかを決めるもの
キャリアプランとは、どんなゴールにたどり着くかを決めるもの
それぞれ役割が少し異なります。
キャリアパスを確認する⇒キャリア形成を積み上げる⇒キャリアプランの達成の順に並びます。
この記事では、発達障害のある人が「キャリアパス」にどう向かい合えばよいのかを紐解いていきます。
記事を読むと、あやふやだったキャリアパスへの向き合い方が具体的になり、仕事への目標や距離感を持つことができます。
そうすると、仕事に向かう自身のスタンスがはっきりします。
・もっと給料をもらうために、頑張るのか
・今の収入で十分だから、このまま現状維持をしたい
・給料をもっと貰えるよう転職を考えるのか
さらには、収入の見込める副業にも取り組んで、経済状況を良くする、という考えもあっていいのではないでしょうか?
発達障害がある方の中には、日々の仕事をこなすだけで精一杯で、仕事で成功するイメージができないと感じている方も多いのではないでしょうか。
その直感が正しいのか、不安の先取りなのかは、このブログを読むことで解決します。
キャリアパスを描くステップを3段階で説明します。
1.キャリアアップするかしないか決めておく
2.自分の強みを知る
3.視点を変えて仕事を探す
4.1人で悩まないで誰かに相談する
では、さっそく説明していきますね。
ステップ1:キャリアアップするかしないか決めておく
あなたは今の職場でキャリアアップ(出世)したいでしょうか?
まずはそこから考えておくべきです。
なぜなら、もうこれ以上の出世は無理・不要だと考えているのであれば、その旨を近しい上司に伝えておいた方が無難だからです。
伝えていないばかりに、会社が良かれと思って出世させた結果、キャパオーバーになることもあります。
つまり、自分はキャリアアップを目指すのか常々考え、会社に対して発信しておくべきです。
逆に、ぜひキャリアアップしたい人は、できる限りの実績を出し、スキルアップも積極的に行いアピールしましょう。
では、出世してあなたが得られるもので、一番大きなものは何だと思いますか?
給料ですか?
人望ですか?
違います。
「責任」
です。
キャリアアップすると、管理職であれば、部下の管理において責任を果たすよう会社から求められます。
研究者であれば、成果を出すことが求められます。
簡単に言えば、階段を1つ上がったら、今まで同じ場所に立っていた人たちより上の立場で立ち振る舞うことが求められるわけです。
その覚悟と体力があれば、キャリアアップは悪く無い選択肢だと思います。
収入が上がる事は障害者にとって心の安定になるからです。
僕も日々実感していますが、障害を抱えて仕事を続けて行くことは本当に並大抵の努力・精神力ではできません。
毎日、心を削って努力して、やっと得られる給料で何とか生活している人が多いです。
ですから給料が増えること自体はとても喜ばしいことです。
覚悟が持てない場合は、キャリアアップは辞退することも考えましょう。
将来、心身が整って準備ができてからでも遅くありません。
あなた自身の健康を第一に考えていきましょう。
一方、まだ自分のキャパシティに余力がある場合は、キャリアアップに挑戦することができます。
自分は人の上に立つんだという覚悟を持って、階段を上がりましょう。
ステップ2:自分の強みを知る
キャリアパスを考える際には、今の自分に何ができるのか知っておく必要があります。
なぜなら、自分の能力を把握していないと、身の丈以上の仕事を与えられて地獄を味わったり、退屈でたまらない作業しか与えられなくなったりします。
不幸なキャリアを歩まないために、自分の能力を棚卸ししておきましょう。
・得意なこと、スキル
・不得意なこと
・どちらともいえないもの
の3つに分けて管理しておくのがおすすめです。
自分が得意なことをリストアップ
スキルといっても、資格とか具体的な作業レベルのモノだけではなく、抽象的なものも含めて構いません。
簡単な表を作ってリストアップしてみましょう。
・長時間の作業に集中して取り組むことができる。
・マニュアルに従って作業すると誰よりも早く片づけられる。
・職場のメンバーのちょっとした変化に気づける
これらも十分スキルと言えます。
以下の視点で考えてみましょう。
1.実績
2.資格
3.自分にとっては当たり前だと思っていたが周囲に驚かれたこと
特に3はあなたの特性が活かされた強みです。
発達障害のある人は、人から否定的な言葉を投げかけられたり、冷遇されて自己肯定感が低い場合があります。
ですが、人より苦手なことがあれば、得意なこともあります。
あなたに得意なこと・強みがある事をしっかり認識しましょう!
どんな小さなことでも構いません。
強みを見つけてあなたの持つ魅力を受け入れていきましょう。
同じように、不得意なこと、どちらともいえないものも表を作って管理しておきましょう。
経験が溜まることで得意なことも増えますし、不得意であることがわかることもあります。
定期的に振り返り、更新しておきましょうね。
ステップ3:視点を変えて仕事を探す
このステップでは、目の前の仕事にこだわらず、生きやすさや働きやすさを向上させることを踏まえた上で、キャリアパスを考えてみます。
あなたが話し上手であれば、他者とのコミュニケーションで活躍できる部署、企業を探してみます。
創造性が豊かな方であれば、センスを発揮できる部署、企業を見つけることをおすすめします。
もちろん、変化が苦手な方の場合は、現在の職場で活躍するという考え方も大切ですね。
しかし、僕は、息苦しさを感じているのであれば、視野を広げてみてもよいのでは、と考えます。
僕の場合は社内異動を経験しましたが「部署によってこんなに違うのか!」と思うくらい環境が好転しました。
チームの雰囲気は明るく、風通しの良い環境で、僕の障害への配慮もしてくれました。
自身の意向に合うかどうか、事前に情報を収集した上で、判断しましょう。
ステップ4:1人で悩まないで誰かに相談する
キャリアパスは、あなたの生活に関わることです。
慎重に選択することをおすすめします。
衝動性に任せて実現性の低い計画を立てるのではなく、まずは半年、一年後の自分を思い描きましょう。
将来的な目標であるキャリアプランを達成するために、まずはキャリアパスを明らかにしていくことが大切です。
出来上がったら、会社のメンバーに相談し、上司にもチェックを受けましょう。
客観的に評価してもらい、実現可能性を検討してもらうのです。
もし、キャリアパスの作成に悩むことがあれば、僕のサービスを利用してください。
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さいごに:理想的な未来図
「将来どうしようかな」と悩んだ時、それが行動するときです。
発達障害が将来の成功を邪魔する存在(制約)となる前に、今すぐ行動を起こしましょう。
焦らなくてもいい、と思っているうちは、未来は変わりません。
このブログをここまで読んでくださっているということは、キャリアパスをどうするべきか危機感を持たれているのではないでしょうか?
もしあなたが3ステップを駆使して、自分の強みに気づき、新た視点で仕事を見つめ直すことに成功すれば、充実したキャリアを築けます。
キャリアアップしたいけれどどうしても自信が持てないという場合は、以下の考え方を頭に入れてください。
・発達障害と障害のせいで失敗するという不安が仕事での成功に対する大きなブロックとなっている
・今すぐブロックを取り除くことが重要です。
・先延ばしにせず、一歩踏み出すことが必要です。
一例を紹介します。
僕と僕の友人はそれぞれ発達障害を持っています。
発達障害の特性で仕事のミスが重なり、周囲との関係性が悪化し、居づらさを感じることもしばしばでした。
二人とも、発達障害が原因で仕事に自信が持てず、将来への不安を抱えていました。
僕は「このままではだめだ。現状を変えたい。」と考え、友人に相談し、強みを見つけるという手段で職場に居場所を作り、昇進することもできました。
このように、自分が変わる、自分を変えることでキャリアも変わるのです。
発達障害があるからこそ、その個性を理解し、受け入れることで素晴らしいキャリアパスを築くことができます。ためらわず、行動に移しましょう!
理想の未来を手に入れることができます!
自分らしいキャリアで充実した生活を送ることは決して夢ではありません。
ぜひ最高のキャリアパスを描いて毎日を充実させましょう!
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自己紹介
"にし★発達障害と双極性障害を克服"です。
僕は、発達障害(ADHD/ASD)を持つ障害者です。
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