鳥のケージをどこに置くか?

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今回は鳥のケージ(かご)をどこに配置するかについて記載します。

色々な住宅の間取りがありますし、人それぞれ生活スタイルがありますので、最終的には「自分の家にあったやり方を見つけてくださいね」という話に着地するのですが、獣医目線から見て「できればこうした方がいいですよ」という程度で聞いてくださいね。

一番おすすめの場所と、一番すすめられない場所を紹介します。

一番おすすめはリビング中央の壁際です。
リビングである理由は、一番人が集まる場所だからです。
鳥は群れで生活します。家族という群れの輪の中に置いてやることで精神的な安定が期待できます。
多くのご家庭でリビングにテレビがあると思いますので、テレビの音に慣れさせることが出来れば、留守にする少しの間テレビを付けておくことで寂しさを紛らわせることができますね。
中央の壁際である理由は、比較的温度変化が少ない場所だからです。
気をつけて頂きたいのは窓際に置かない方が良いということです。
これは意外に思われる方が多いかもしれません。なぜかというと日光浴をさせるために窓際に置いています、という方は結構いらっしゃるからです。
日光浴は「常時」させる必要はありません。1日に10数分で十分です。日光浴をさせることよりも、日光が当たるときと当たらない時の気温差、風が吹き続けたときの体感温度の変化が鳥の体に与える影響の方が深刻です。
1日の間で10℃近く気温の振れ幅がある、ということもあります。
今は便利な道具が販売されておりまして、1日の最低気温と最高気温が記録できる温度計も販売されていますので、購入してケージに設置し試しに計測してみてください。気温の振れ幅に驚くはずです。

同様の理由で、一番すすめられない場所は玄関です。
「人が出入りして寂しくないだろうから」や、「来客時にお出迎えしたいから」などの理由で置かれる方が多いです。
しかし玄関は扉の開け閉めのたびに気温が動く、暖房設備が整っている場合が少ない、群れから離れた場所で心理的に寂しい・不安、など悪条件の方が目立ちます。特に命に関わるのは気温です。
注意しないといけないのは秋から~春の朝晩の冷え込みですね。
日中が温かいから油断してケージの暖房を入れない飼い主さんがいます。
朝目覚めてケージを見ると……
という事件を数例耳にしています。
リビングに移動するだけで気温変化を小さくすることができます。

鳥飼いさんは皆さん肝に銘じてあると思いますが、
飼い鳥は寒さに弱いです。
鳥種によっては夏場に扇風機の風が当たり続けただけで落鳥してしまうこともあります。気温だけでなく風による体感温度の低下も配慮してくださいね。
基本的に扇風機は不要(サーキュレーターとして室内の空気を混ぜる意味でならOKです)ですし、風が強い日は日光浴や水浴びも不要です。

ブログを書いていてい毎回思うのですが、
鳥のお世話って小さい子供のお世話と似ていますね。
いま鳥を飼われている方は実の子供と同じような思いで慈しんで育ててほしいと思いますし、これから飼おうと思われている方は養子を迎える覚悟でお迎えして欲しいなと思います。

全ての鳥飼いさんと鳥たちが幸せでありますように。

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