鳥のしつけについて

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今回は小鳥のしつけについて記載します。

「鳥は三歩歩けば忘れる」
などと言われることがあります。
しつけもできない、と言う方もいます。
鳥を飼っている方ならば、これが真実ではないということが分かるはずです。
鳥は知性が高く、学習能力も高い動物です。
もちろん十人十色もとい十鳥十色、色々な子がいますのですべての子に完全に当てはまることはありませんが、
鳥はしつけが可能だと、私は考えています。

しつけ、という言葉はあまり適切ではないかもしれないです。
私は学習という言葉の方がしっくりきます。
「こういう行動をしたら、良いことがあるよ」ということを教えて、学んでもらうのです。
「こういうことをしたら怒られる」というしつけをしても、あまり響かないことが多いように感じます。むしろ「怒られないように回避しよう、逃げよう」という心理が働いたり、対象の人物を怖がって信頼関係にヒビが入ることがあります。

例えば人間の子供のしつけの際には、時として、怒ったり、お尻を叩いて「ダメだよ」と教えることもあるかと思います。人間同士であれば共通の言葉があり理由を説明できますし、時が経って大人になれば怒られた意味を子供は理解することができます。
しかし鳥は違います。言葉は通じませんし、時を経てもきっと怒られた「意味」を理解するのは難しいでしょう。「怒られた」という記憶が学習として刻まれます。
「怒る意味を理解させる」ことは異種動物間では難しいことなのです。

場合によっては、怒って話しかける動作を「構ってくれている」=「嬉しい」と感じ、「こういう行動をとれば飼い主(好きな人)が構ってくれる」と学習することもあります。これは意外にも多いケースです。
激しい呼び鳴きや意図的な羽抜きに心配して都度都度構っていると、どんどん悪化するパターンです。

鳥に学習してもらうときに大事なことは、
一番最初にその子が好きなもの・ことが何なのかを理解しておくことです。
好きなおやつは?
好きな人は?
好きな場所は?
好きなもの(鏡、ぬいぐるみ、おもちゃ)は?
触って喜ぶ場所は?
これらは「ご褒美」として与えるのが良いでしょう。
正しい行動ができたらご褒美をあげましょう(与えすぎないように!)。

あるいは、正しい行動ができるようにご褒美で誘導し学習させましょう。
学習していない鳥は赤ん坊と一緒です。どんな行動が良いか悪いかわかりません。
ご褒美で釣って(言葉があまりよくありませんが)、正しい行動を先に教えるのです。そうすると、「こういう行動をしたら嬉しいことがある」と鳥は理解します。
例えば放鳥の後なかなかつかまらない時。
飛び回る鳥を必死に捕まえるのは、ヒトも鳥も嫌な気持ちになりますよね。
放鳥の最後に大好きなおやつをあげながらケージに入れるのはどうでしょう?そのおやつは、一日のうちその時間しか与えないようにするのです。
そうすると、「放鳥の時に戻るとおやつがもらえる」ことを学習し、「ケージに戻るのが嬉しいことにつながる」と記憶します。
何度も繰り返していると、だんだんスムーズになっていくはずです。

繰り返すこと、これが大事です。
人間の子供と一緒です。
学習には、教える側が腰を据えてきちんと向き合う必要があります。
根気が必要ですが、我が子が「してくれて嬉しい行動」をしっかりとってくれたら、こちらも誇らしい気持ちになりますよね。
時間をかけてゆっくり学習に取り組んでみてください。
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