でき太くん三澤のひとりごと その44

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投稿 その44

三澤です。

私がお子さんの学習をサポートさせていただく上で大切にしていることがあります。

それは、明確な指導方針とカリキュラムの作成、そして状況に応じてカリキュラムを微調整する柔軟性と、最後まで子どもの成長を信じる意識。

このことはとても大切です。

この仕事をはじめたばかりの方と、指導歴が30年以上あるような方との決定的な違いは、上述した内容の質、対応の迅速さ、信念の深さではないかと思います。


今、私の目の前に小学4年生で前学年の内容にかなり取りこぼしがあるお子さんがいたとします。
(3年生までの計算にちょっとあやしいところがあり、文章題は2年生レベルまで対応可くらい)

取りこぼしを補強せずに、このお子さんに4年生の内容を学習をさせることは学習にストレスを生じさせるだけでなく、「できない、わからない」という負の経験をさせることになります。

これから算数に対する自信を取り戻そうとしている私たちにとって、負の経験をさせることはできるだけ避けたいところです。
負の経験はどんどん子どもを萎縮させていくからです。

このとき、もしおうちの方から「今度の学校の算数のテストで良い点数をとらせてあげたいので、わからないことを教えてもよいですか」というコメントがきたら、どのように回答したらよいでしょうか。

回答例はいくつかあるかと思いますが、私は上述したくらいの取りこぼしの量のお子さんであれば、まずは学校のテストのことは脇に置いて、でき太の課題を優先するようにアドバイスさせていただくと思います。

そして、取りこぼしさえしっかりと補強することができれば、テスト対策をしなくても、しっかり結果が出るようになることもお伝えします。さらに、でき太のカリキュラムを優先してくれれば、その結果のでる日が決して遠くはないこともお伝えするでしょう。

まずこのお子さんの取りこぼしの量からすると、テスト対策としておうちの方が「わからないこと」を教えたりすれば、おそらく感情的な親子バトルになってしまうことが予想されます。

親「ここは、こうなるよね。だから答えはこうだよね」
 「わかった?」

子「うん、わかった!」

親「じゃあ、今度は答えをふせて、同じように自分でといてごらん」
子「うん、やってみる」

しばらくしても、問題が解けず、子どもがモジモジしていると、

親「あれ、さっきわかったといったよね?」
 「もう一回自分で説明してみて」

子「えーと、えーと。。。」

親「えーとじゃなくて、さっきわかったって言ったでしょ!!なんでわかってないことをわかったとかいうの!」

子「ごめんなさい。。。」

というような感じになるのが容易に想像できます。

最初は子どものためにと思ったテスト対策で、負の経験をしては今後のでき太のカリキュラムにも大きな影響が出てきます。
このことを見越した上で、「学校のテストは脇に置いてください」とアドバイスします。


え、でも三澤さん。
テスト対策をしなかったら、学校のテスト結果は悪くなるのですから、それも負の経験になりませんか。

確かにおっしゃる通りです。
でも、おうちの方と感情的になってとことん追い込まれ、ストレスを感じるよりはマシです。

もちろん、テスト結果をお子さんが持ってきた際におうちの方が声かけする内容もアドバイスします。

「今回の結果はまったく気にすることはないよ。これはあなたがダメだからこういう結果になっているわけではないからね。前に学習したことをしっかり積み上げていけば、必ずできるようになるとでき太の先生も言っていたよ。◯◯くんならだいじょうぶって言っていたよ。私も◯◯ならだいじょうぶって、心の底から思っているよ。だから、今回の結果のことは全く気にする必要ないからね」

ということをテスト結果を持ってきたお子さんにお話してもらいます。

この仕事を始めたばかりのころは、「そうはいっても先生、学校のテストは気になります」と言って私のアドバイスを聞かない方がいましたが、それはその方が悪いのではなく、私が自分のカリキュラムと指導方針を信念といえるくらいのレベルまで信じ込むことができていなかったからだと思います。

そして、◯◯くんも必ず4年生の内容ができるようになるという「イメージ」をしっかり明確に親御さんに抱かせるほどの信念と経験が、私になかっただけだと思います。

「今は学校のことは脇に置いてください」

これは相当経験を積まないと言えないコメントですが、次世代を担うでき太のスタッフにはしっかり言えるようになってほしいことです。
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