でき太くん三沢のひとりごと

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投稿 その14

さて今回は、私が週1回だけ個別指導をさせていただいているお子さんの話をしたいと思います。

今はできるだけ直接指導をする生徒さんは減らして、後輩に任せるようにしているのですが、そのお子さんとは縁あって、私が直接指導をさせていただくことになりました。

そのお子さんは今、小学2年生。
とても幼く感じるお子さんです。
そのお子さんは水曜日に私のところに通ってくるのですが、ようやく私に心を許してきたのでしょうか、昨日は心からの素直な気持ちを言葉にしていました。

「それじゃあ、今日も学習をはじめてみようか」
「でき太くんの準備をしてみて」

と私が言うと、

その子は、

「どのくらい学習するの? プリント何枚くらい?」
「ぼく、勉強は本当にきらいだよーーーーー❗️」

と言いました。

小学2年生の8月で、まだこんな小さな子が、心から叫ぶように「勉強はきらいだよ」と言う。

なんなんでしょう、教育って。
なんなんでしょう、勉強って。


その子もきっと、今よりもっと小さなときには、

「ねえ、これって何?」
「どうしてこうなるの?」
「どうして雨は降るの?」

というように、見えるもの、さわるものに興味、関心があり、キラキラしていたはずです。

でもそこからわずか数年で、「勉強はキライだよー」と、目に涙を浮かべて言うようになる。
私はこういう子に会うたびに、胸が締めつけられるようになります。


この子の場合は、適切なプログラムが提供されておらず、経験不足の指導者に身の丈に合わないことをさせられて、「できない、わからない、まちがえる」という経験をしてきたことで、すっかり自信をなくしていました。

こうなると、勉強は自分がダメな子だと見せつけられる作業になりますから、だれでも勉強はキライになります。


私がこのお子さんと会うときに心がけていることは、とてもシンプルです。

・学年にとらわれず、この子のスタートラインからの課題を提供すること。
・「できた❗️わかった❗️またできた❗️」という成功体験の連続。
・できるだけ学習時間をコンパクトにまとめる。
・「できたこと」を、心から褒める。

まずは、この4つを徹底していきます。

「できない、わからない、まちがえる」という環境ではなく、「ぼくはできる❗️わかる❗️」という成功体験の環境に整えていくということですね。

そうすると、たいてい好循環が生まれてきます。

この子の場合、強く負の体験をしていますから、通常よりはちょっと時間がかかるかもれいませんが、必ず好循環となっていくでしょう。


子どもが「勉強がキライだよー❗️」と言うとき、まずはなんでキライなのかをじっくり聞いてあげてください。
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