事細かな指示は負のサイクルのはじまり

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ビジネス・マーケティング
部下へ事細かに指示を出す上司をみかけます。「なぜそんなに細かいことまで口を出すの?」と聞くと、「そうしないと部下が仕事ができないから」と答えます。
こうしたチームでは、負のサイクルが回っていて、負のサイクルから抜け出せないことが多いように感じます。


粗い指示では部下が仕事で成果を上げられない。

⇒上司が細かな指示を出す。
  (=上司が身につけたやり方を、やり方の部分だけ教える)

⇒部下は、どうしてそうするのかわからず、言われたまま実行する。

⇒部下は成果を出すが、言われたまま実行しただけだから、どうしたら成果が上がるのか、根本的に理解していないし身につかない。

⇒全く同じ仕事は2つとない中、上司は部下ができるようになったと勘違いし、粗い指示をする。

⇒根本的に理解していない部下は、やり方の応用が効かず成果を上げられない。

⇒上司は、自分が細かな指示を出すと成果を出し、粗い指示を出すと成果が上がらない、と学習する。

⇒そして、細かな指示を出す(=やり方の部分だけ教える)。



冒頭の “粗い指示では部下が仕事で成果を上げられない” の文章の中で着目すべきは、“粗い指示” ではなく、“成果を上げられない” です。

上司がそのやり方を身につけたのは、過去を思い起こせば、自分でやり方を考え、失敗を繰り返しながらやり方を変えていったからではないでしょうか。これが、成果を上げるやり方を根本的に身につける唯一の方法。

ここに気づかない限り、負のサイクルは回り続けます。


最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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