上位者には意見を求めるのではなく、承認か黙認を得る

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ビジネス・マーケティング
プロジェクトやチームをうまくまとめているリーダー。せっかくリーダーとしていい線までいっているのに、重要なことを決める局面で、上位者に安易に意見を求める場面を目にすることがあります。

リーダー自身が「こうしたい」という、しっかりした考えを持っているにもかかわらず、上位者に、「これで進めたいのですが、どう思いますか?」と聞く。


これはとても もったいないことで、余計な仕事を増やしたり、リーダーの「こうしたい」というしっかりした考えが通らなくなる道を自らつくっているようなもの、要するに、墓穴を掘る行為です。

上位者は、意見を求められれば、自分の経験や自分の保身や更に上の上位者からの自分に対する評価など、純粋な考えだけでなく、いろいろな思惑を頭に描き、その上で意見を言います。“承認・黙認”は、YESかNOか聞いたが責任はとらないか、の三択ですが、“意見”は、無数の中からの選択で、みすみす主導権を上位者に渡すことになります。

また、言った意見には、言った人の責任が生じるため、(たとえ部下であっても)誰かが言った意見を承認・黙認するよりも一段上のステージに上がって身構えた物言いをします。

そして、上位者が言った意見は無視できなくなります。なぜなら、意見を求めたのは部下(この場合、チームリーダー)の側であり、「意見を求めておいて無視するとはどういうことだ」となるからです。


上位者は、部下が、「こうして進めます。事前にお耳に入れておきます」、「そうして進めていますので、中間報告しておきます」などと、黙認寄りの承認を求めてきたときに、自分の意見があれば求めなくても自ら発言するものです。

部下が自ら上位者の発言の機会を増やして面倒なことにする必要はないのではないでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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