メンバーの個性を潰すのではなく、生かすことを考える

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ビジネス・マーケティング
かつて、Aさんという部下がいました。とても素直で、マメに報告・相談に来てくれて、僕と意見がよく合うかわいい部下でした。

一方、Bさんは、僕に意見を聞きに来るのは時々で、こちらが心配になって状況を聞くと、案の定、その提案は、不足があったり直しが必要な仕上がり具合で、いつもそこからの軌道修正が大変でした。

だから僕は、Aさんの方を高く評価していました。


でも、時が経ち、ある時ふと気づきました。AさんよりもBさんの方が明らかに成長していることに。

今までを振り返って冷静に考えてみると、Aさんは、僕の頭の中にある ”僕の考え” を僕からうまく聞き出して形にしているだけで、自分の頭で考えるということが少なく、僕もその方が気分が良いため、それを助長してしまい、結果的に、Aさんの成長を妨げていたのです。

一方、Bさんに対しては、自分の頭で考えて提案してくれたことを評価せず、モチベーションを下げていたのではないかと思います。

つまり、知らず知らずのうちに、メンバーに対して、僕の考えに合せることを求め、それぞれの個性(その人独自の考え)を潰す行為をしていたのかもしれません。


それからは、最初にどうあるべきか方向性をメンバーとじっくり話し合い、その上で、やり方はメンバーに考えて提案してもらう。そして、その提案に対して、一度だけ僕の意見を言い、その後の修正および実行はできるだけ任せるようにする。そして、そのメンバーでは手に負えない問題に発展した、或いは、発展しそうなときにだけ口を挟む。

現実的には毎回このようにできるわけではありませんが、少なくともこうしたことを意識するようにしたところ、メンバー1人ひとりがいきいきとし、自発的な行動が増えたような気がします。

最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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