この間、仕事をしてたら、小学生の娘がポンとパソコン脇に本をおいてきた。
「これ、仕事に必要なんじゃない?学校の図書館で借りておいたよ。」
みると、学習漫画・陰陽師 安倍晴明。
安倍晴明公が、あり得ないほど、超イケメンに描かれている小学生向けの伝記漫画。歴史的資料として描かれている晴明公は、韓流イケメンではなく、わりと福々しい感じである。
なるほど、平安ロマン譚か....なぜこれを?
そういえば先日、娘は切羽詰まったように、こんなことを聞いてきた。
「正直言ってわたし、おかあさんが何の仕事をやっているのかわからないんだよね、聞かれても人に説明もできないんだけど、一体、何をやって稼いでいるの?私にだけは本当のことを教えて欲しい。」
「えっ...」
まるでスパイファミリーの会話みたいじゃないか。
安心しろ、娘。お母さんは闇の組織には所属していない。w
「う〜ん、一応占い師ってことにはなっているけれど、お母さんは占い師じゃないんだよな。中国大陸から来た学問を使って、気の法則から複雑な問題を分析して、世の中で頑張って生きようとする人の手助けをしてる。」
とその時はそう答えたが、娘がそれでどう思ったのか、いまいち反応からは読めなかった。玉堂星なので、母親の事情をきっと都合よく解釈してくれてるだろうとは思ったけども、本を借りてきてくれるとまでは予想していなかった。
「仕事に必要でしょ。」
「ええっw、なんでそう思ったの?」と慌ててきくと、
「だってさ〜、こういう術よくつかってるでしょ。それに、そう言う本ばっかりあって、毎日毎日たくさん勉強してるでしょ。」
それで、仕事の応援のために、借りてきてくれたのか。軽いパニックだ。
ひとを思うのは得意だが、ひとに思われるのは慣れていない。
「....ありがとう。」やっとの事で言うと、
「いいえ!手助けになれて嬉しいです♫ 明後日、図書室に返すことになってるので、すぐに読んでね。」
娘なりに、母親への応援の気持ちを表してやってくれたことだった。
なんだ、また勝手に思考を読まれたかと思った.....
実は、その漫画は、日本の陰陽道の歴史を調べるなかで、検索トップに出てきた本だったが、なにぶんイケメン晴明さんにこっぱずかしくて、さらにこの中でどのような美化キャラが発生するのか、史実とのギャップが恐ろしくて、何となくスルーしていたものだった。
まさか、娘がそれをもってくるとは思わなんだ。
そして晴明公が一般的にはどのように伝えられている人物なのか、20分で概略を知ることができて、実際手助けになった。
術を使うというか、.....使うこともたまにあると言うくらいで、最近はこれまでの人生の中でなぜ自分が日本の平安期のマスターとの繋がりが深いのか、そして一体、平安期の霊的世界がどうだったのか、ということを暇を見つけては、調べている。