最強の体力で人生乗り切れ・いつもやりすぎ天南星

東京では桜祭りのピークですね。もうすぐ新学期も始まります。さて、今日も実学算命学で語る、陽占キーワード・解釈シリーズ。

天将星、天禄星、とつづき、最後の身強三兄弟、天南星を今日は語ろうと思います。でもね〜、これねぇ〜・・・・う〜ん・・

今日は、語り口が厳しくなってしまうかもしれません。というのも、これを読んでいる天南星さんがいた場合、情報を厳しめに書かないとただでさえリスクを軽んじる傾向があるからですね・・（汗）そして、おそらく頭の中では、他人の苦言が意味のある形で頭に残らない・・。

そしてこの星ほど自分では意識しないのに周りに圧力を与えてしまう星もあんまりないんですね。天将星はパワーがありますが、一方で人をおもんばかる度量があり、百戦錬磨くぐり抜けているので、立場を配慮してひとを支えられますが、天南星にはそう言った人間の厚みがなく、ただ、ただ、圧力だけがあります。身強でありながら、そういう自分の性質について、自覚も非常に薄いんですよね・・。だから意識が低い天南星さんほど、大きな失敗を招きやすい。誰よりも大胆だけども、その分リスキーな星です。

天南星所持者を目の当たりにしたとき、すぐに気がつく感覚的な特徴としては、「オラオラ〜道開けろ〜」とバイクに乗って、エンジン全開で爆走するかのような荒っぽいエネルギーが充填されているひとだなぁ、という印象をあたえるところです。

実際にそう振る舞うのではなく、そういう系の荒いエネルギーをどことなくまとっているという意味です。

女性で言えば、米倉涼子さん、中年期の今が天南星です。

当たり役ドクターXの大門未知子は、可愛げのない女医。白い巨塔や権威に与せず腕一本で体力勝負のオペをやってのける度胸と体力は、まさに天南星キャラであり、そして米倉さん自身の宿命と一致した役柄でした。

車騎星が伴うとより天南星っぽさが表に強く出ます。米倉さんは車騎星が三つもあります。

あと、一番わかりやすいところでは、アニメ・キングダムの主人公、李信さんがまさに天南星エネルギーを醸しだしていますね。決めたら猪突猛進、イケイケどんどん。（車騎星っぽく、運動神経も良いので、飽くなき体力で実績も出しているからいいものの、）気が大きくなって、「俺は天下の大将軍をとる！」とハッタリや大風呂敷を広げます。w

　そして李信さん、つねに体制を批判的な目線でみては、大王だろうが将軍だろうが構わず、時々権威者を挑発します。はっきり言って、生意気な若者です。しかも自分が経験者や周りから批判を逆に食らっても、ああ言えばこういう。屁理屈こねて、本音では同調は決してしませんし、人を冗談でもちあげることはあっても、普段ひとを褒めたりもしません。

まったく素直ではありません。

その単純さを可愛いと思えれば良いですが、平和時では非常に扱いづらいですね。まさに李信さんは、天南星エネルギーがかもす全ての要素を満たしている代表的なキャラクターだと思います。（実在する人間の性をこのように描きだした作者の感性は、本当にすごいです。）

　さて天南星は人間の人生のサイクルで言えば、大学生の頃のエネルギーにあたります。大学生は、気力・体力は最高潮にありますが、世の中に出たてで、経験値がありません。ですから、有り余った気力と体力を何事にも全力でぶつけていきます。学校しか出ていないので、実際の社会の姿を知らず、物事をあっさりと短絡的に考える傾向が強い。そのため考え方に慎重さがなく、前進するにあたり、不躾で周りへの配慮や細かい調整や加減は、なかなかできません。少しでも目上の手助けが受けられる人物になるためにも、天南星は小さい頃からのケジメやマナーの習得が非常に大事になります。

天南星のがむしゃらっぷりは、こんな感じ。

例えば普通は、ダイエットするとなったら、毎日の食事の中で栄養をしっかり確保した上でカロリーを減らします。減量を日常の習慣へ変えながら、定期的な運動などを続けて体重の調整を図ります。無理なダイエットは、リバウンドがあったり、急激な負担や変化を起こすので体に良くないと知っているからですね。

でも天南星の人がダイエットをするとなったら、極端なことをします。

いきなり断食を始めたり。やってやる〜という盛り上がった気分のまま、突然何キロもランニングして、数日で挫折したり。なにかと定期的に、ぱっと思い立つと自分を過酷な環境に追い込んで、がむしゃらに結果を出そうとするんです。だから、本当の意味でのダイエットや生活習慣のようなものは、なかなか身につきません。

天南星は、ちょっとずつ、じっくり、の大事さがわからず、何事も加減ってもんが測れないからなのです。とくに生き物育ては、さじ加減が非常に大事ですが、そこがわからないので、子育てに関してもあちこちでごり押し気味。

まだ根がしっかり育っていない植物へ、水やりなんて一緒だろ、とジャバジャバ大量の水をかけてしまう感じ。

そうなるとそれが身強のお子さんならまだしも、お子さんが身弱や身中だったら、天南星の親のがむしゃらな現実的、物理的な過酷さは脅威になります。親が天南星さん、というお子さんは、心の傷を負いやすいです。

天南星さんの仕事のやり方にしても目標達成にしても、じっくりと少しづつ時間をかけて到達するのではなく、もてる体力と気力をぶち込んで、何人分もの働きをしながら不眠不休、徹夜したりして、一気に目標を達成しようとするところに、快感や楽しみを見出すと言うか、そんな感じなんですよね・・。

　その体力たるや、体力の一点だけを見れば天将星を上回ります。そしてちょっと寝れば、たちまち回復しますので、一旦倒れても何度でも立ち上がれる。聖闘士星矢のフェニックス一騎かよ・・って言いたくなるくらい、しぶとい生命力・・復活力があるんですね・・。w

見た目が細かろうが、可愛かろうが関係なく、ブルドーザーのような最強の体力を持っている、ということなんです。

人間というものは、案外体力があれば、人生のほとんどのことを気に病みません。体力が充実していれば、気力も充実するので、ほとんどの問題は体力でカバーできてしまうし、多少の困難で精神的にきつくなることは、実はあまりないんです。

人間は不死身だったら、失敗しても何度でも食らいつけばいいじゃないか、そのうち数打ちゃあたる、100年のうちにいずれ達成できる・・という価値観になっていきますよね。だから天南星の方も同じで、よく調べもせずに物事にいきなり体当たりしていきます。それで倒れても、へこたれないんですよね。

周りからすると、無駄な動きが多いなぁ〜疲れることをする人だなぁ、と思うのですが、天南星さんには飽くなき体力があるので、そのくらいがちょうどいい。

悪いことに、人間は誰もが自分と同じはずだと考える傾向にあるので、やはり、天南星さんも、自然とまわりにも自分と同じ価値観を強いてしまうんです。

でもそれに応えることができるのは、身強三兄弟の体力と気力の持ち主。ほんの一部です。

他の星の方は、少ないエネルギーのなかで必死にやっているわけなので、天南星と同じことをしたら、そのまま立ち上がれなくなりますし、生命に壊滅的なダメージを与えることになります。

　そこでエネルギーの弱いタイプの人は、そうなる前に天南星に事情を説明しようとするのですが、意識の低い天南星だとそれを単なる「言い訳」として切り捨て、性質の違いやその本当の意図を理解しようとしません。

そしてそのまま押し切っていった結果、物事がクラッシュして、天南星所持者ごと大きなアクシデントに見舞われるといったことが起こります。

天南星は、経験者、年長者、自分とは違う立場のひとの言う価値を慎重に受け取って、そこに敬意を払ってお付き合いすることがなかなかできないのです。

人の話を聞けない天南星は、失敗人生、と言われる所以です。

ですから、うまく言っても天南星の成功の形は、一発屋、となります。

たまたま運が良く、風向きが良かったところへ、がむしゃらに頑張ったら大当たりした、という形です。

こういう形の成功は、環境運によるところが大きく、自力での成功の再現性はありません。また、それが人生の始めの頃に経験したことであれば、本人は実力と勘違いして驕り高ぶります。そして天南星さんの上から目線で傲慢で批判的な態度が周りの反感を買う結果になり、気がつけば本当に大事な人が周りから去っていくなんてこともざらです。

若気の至りと許容して導いてくれる、度量の大きい天将星や天禄星が周りにいるうちに、・・そして取り戻せないような破滅的な結果に至る前に、自分の人生のあり方をしっかりと見極め、失敗を重ねる前に反省し、謙虚に立て直さなくてはなりません。

それができるかできないか、がこの天南星の星の活かし方を決めるのです。

もし天南星のお子さんがいた場合は、親はヒヤヒヤすることが多いでしょう。

他の子供より複雑な判断力に欠けている子供が大人顔負けの巨大なエネルギーをふりまわすのですから、大変です。子供が短絡的に動いて失敗した結果が、親の想像を超えて甚大だったりすると・・これは怖いですよね。

また批判精神が強い天南星は度々、権威者である親に対しても不満不平、反抗など、可愛げのない態度をとるので、親の方もついイラっとして子供を殴ってしまったりもしやすいでしょう。でも、天南星にはその背景を深く慮れるほどの繊細さや親の気持ちを察する力まではありませんから、これがのちに親子間の確執につながっていったりもします。

一方で、天南星さんは周りの人を心から褒めることができない・・という特徴もあります。褒めても皮肉に聞こえやすい。

常に斜に構えて物事を見ているので、人の粗探しには長けています。

でもいい点を見つけて褒めることはなかなかできない。

「褒めてるよ！」と天南星さんは言いますが、実態は確実に人を褒めるよりも相手をディスる方が多いのです。

ですから、子供や自信のない人・気の弱い人が何かを新しく始めようとするならば、天南星のお友達や親に相談することはまず、やめた方が良いです・・。

やる気をたちまち叩き潰されてしまいますからね。w

天南星さんの批判のあり方は、なにも直接的に言葉でぶつけてくるタイプだけではありません。相手に気を遣わせて自分にお伺いを立てさせる、というコントロールを介した否定・批判もやりますよ。

直接批判すると自分が悪者になってしまう場合、相手が自分に心を許しているのをいいことに、「いいんじゃない〜・・でも・・・・。」と、面白くなさそうに、ニコリともせずに、相手が気になる発言や表情をわざとちらりと小出しにして目線をそらしてみせる・・・。

賛同していない態度を明らかにとりながら、その批判の意図や意思をはっきりさせません。「どうしたんだろう・・きっと応援してくれると思ったのに」と不安になる相手を自分に引きつけて、結局、自分の不機嫌で、意思の弱い相手をコントロールし撹乱します。

　仲よさそうに親しげにしながら、同時に非言語で相手を拒絶する。

相手が戸惑うと、天南星さん、心の中で、ニヤリ。ちょっとスッキリ。

周囲への嫉妬心が渦巻く時は、特に、天南星さん他人によくこれをやりますね・・。そうです。見た目や振る舞いが大人に見えても、実年齢よりも概して精神性が未熟なのです。

これが夫婦や上司、同僚ならば、立派なハラスメントになりますが、被害者のほうこそ案外、「自分に原因があるのではないか」と次第に病んでしまって、ご相談を受けることがよくあります。

天南星を女王の星、と言う鑑定士さんがいますが、いいえ、女王様じゃないですよ、その正体はジャイアンですよ。w

被害者の方、気にやむ前に自分がはめられていると気がついたら、ご注意ください。こういうお友達・配偶者は、即、断捨離の対象です！

意識の低い天南星さんの最悪な一面をお書きしましたが、意識の高い天南星さんはもちろんやりませんよね。

天南星といえば、あのスピリチュアル・カウンセラー並木良和氏も晩年に天南星をお持ちです。さらに並木さんは子丑天中殺でもありますし、権威や目上に対しての批判精神は、もともととても強かったはずです。

彼が言ってることに対しても「なにを若造が・・。浅い。」と目上の人たちに鼻で笑われた経験も相当あるはず。

しかし、天干に並木さんの守護神の水性と木性が並んでいますので、もともと環境が自分を応援してくれる宿命。スターダムに駆け上がるのは容易いです。そして、上手に周りの人間たちがフォローして、欠点を目立たないようにしてくれたり、その世界の経験者や目上の方が並木さんに上手に忠告や助言を与えてくれているのだと思います。

そして、３９歳から４８歳までは天印星が周り、何をやっても憎めない、という星が手伝って、テレビや人気稼業で活躍し続けるでしょう。

　しかし、この宿命を見ると仕事を離れて、プライベートになれば、結構な毒舌家・へ理屈屋である可能性は高いですよ。

　そして、否定批判のエネルギーというのは、隠していても普通は滲み出るものですが、並木さん、ワークショップではほとんど観衆にそのような匂いは発しません。おそらくこのあたりが統合ワークによって、内的成長をとげ、宿命をうまくコントロールした箇所なのだと思われます。w

並木さんは、明るいところを歩く宿命ですから、そのまま真似しても、並木流をなかなか身につけるのは難しいことだと思います。天南星をお持ちなので、イケイケドンドンで「やればできるでしょ！僕だってやりました！」と本来は周りの言い訳をはねつけるタイプ。

暗いところを歩く宿命の方、身強じゃない方は、並木さんが言っても、やってやれないことなんていくらでもありますから気落ちせず、算命学鑑定を利用してみることをお勧めします。

算命学はチャネリングではないので、前世の職業とか人生ストーリーは出てきませんが、もっとカスタマイズされた「今のあなたにとって必要なこと」を、算命学鑑定士さんたちが見つけ出してくれると思います。ただいま対面鑑定で忙しいので、うちでなくても全然いいんで、他の鑑定士さんでも探して見て、ぜひプロファイリングを利用して見てください。

さて、この厄介な星、天南星の批判精神をうまく生かすならば、ジャーナリズムの世界。常に体制を監視し、ことが起これば体当たりで仕事に当たるマスコミの世界でこの星が生きるとも言われています。基本的に権威におもねることもないでしょうから、伝達の星があれば、なおいいでしょう。

また、純粋に体力勝負の分野、スポーツの世界でも活躍できます。

というか、生涯スポーツをやっているか、いないか質問すれば、その答えで天南星さんの意識の角度がある程度わかってしまうくらいです。

　天南星を持っているお子さんなら、未熟児だからとか体力が少ないからという理由で、子供を守ってはいけません。天将星と同じように、そうやって肉体エネルギーを使わないからこそ、そのエネルギーが自分の肉体を害して弱くなっているのですから。

天南星は結果を出すために、失敗しても人生の中で何度でもたちあがりますが、精神の深みや弱い立場の人間や他人の痛みを心底学ばない限りは、時折やってくる極端な躁の状態で判断を誤り、人生で支払いきれないほどの大きな代償を払う結果を招くことになります。

特に天南星を二つ、三つもっていたり、他に身強の星があればなおさらです。

挫折の度合いが大きいとポッキリ折れてしまって、その後は二度と立ち上がることはできなくなります。

一か八かの人生になってしまうというリスキーな星なのです。

　さて、天南星の意識の次元を上げるためにはどうしたら良いのでしょうか。

まず、その有り余る体力を使ってください。

トライアスロンや東京マラソンなどを趣味に持ったり、ラグビーやサッカーなど激しいスポーツを習慣的に行うことを一生続けてください。

体力が消耗し、もう動けないところまで力尽きた体験がなければ、普通の人が誰もが持つ、辛い、気力がなくなった、追い込まれる、苦しい・・と言ったようなネガティブな感情と弱い人の置かれる立場や心の弱さを体験することができないからです。

自分が体験したことがないことは、共感できません。

共感できなければ、配慮や細やかな判断もできません。

そして、自分を密かに支えてくれている、目の上のたんこぶだけど、本当は感謝すべき存在の価値にも気が付けません。

　天南星を所持していたら、過酷な修行体験をしなさい、と算命学では言われます。山伏の千日回峰行や霊峰登山、聖地での滝行は普通、女性は入れてくれませんが、体力を徹底的に消耗しますので、精神を高めるのにお勧めです。

　私も四国遍路を歩きで体験しましたが、これも天南星さん向きの道場ですよ。高知に入ると、1日30キロを歩くのが普通の世界。この遍路修行は、「プロセスが遍路そのものであり、結果が重要なのではない。だから一気に目標を到達する意味がまったくない」ことに気がつかされる修行場です。

体力を消耗した先に、精神が研ぎ澄まされていく天南星さん、公務員なら自衛隊や海上保安庁、消防士なども、他の宿命も揃っていれば、ですが、自分を高めるいいお仕事だと思います。

おそらく、昔は天南星さんの生きる場所がたくさんあったと思うのですが、なにしろ便利な社会になりました。ほとんど体力をつかわずに生きていけます。

だから意識の高い天南星さんになるのは、なかなか難しい社会ともいえます。だから、実際、男性の天南星さんの周囲にいらっしゃる方からの相談は深刻です。身内の話をよく聞かない上に、八つ当たり、不機嫌ハラスメント攻撃、そしてパワーでがむしゃらに決定を押し切るケース。

ご家族はお悩みです。

今回はとても厳しい内容になりましたが、天南星さんがよりよい人生をつかむことを願って、ヒントと考え方をあえて満載させていただきました。

天南星さん、表向きだけでなく、心から敬意を払ってその分野の経験者とお付き合いしましょう！

今の自分には理解できなくても、何年もかかってその奥深さがわかることがあります。そして与えられた体力をどんどん他人のために使いましょう！

Jemmyでした。