【Access】効率化がすべてではない

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IT・テクノロジー
Accessによる業務効率化を販売しているのですが、
全員が全員、効率化を望んでいるわけではないのですね。

いちばん多いのが、現在のやり方に慣れているので変えたくない、というパターンです。

わたしみたいなやつがいくら「効率化すると手間が減るよ~。仕事楽になるよ~」と言っても、「まあ、そうですね……」と消極的な反応。しかしながら人は効率的に生きるために生まれてきたわけではないのですね。これは皮肉でもバカにしているわけでもありません。



わたしは中世ヨーロッパの歴史が好きなのですが、
中世ヨーロッパといえば水車ですね。畑への散水や製粉をほぼ自動で行える発明品、マシーンです。

水車自体は古代から存在していたのですが、ローマなんかは無関心でした。便利で効率が上がるのにどうして?

ローマ内戦期、ユピテル神殿を再建中に、ある技術者が「円柱を安く丘に運べる機械がありますよ」とウェスパシアヌス帝に進言したんですが、皇帝は民が食べていけるようにしているのだ、と言って断りました。

つまり、雇用の問題ですね。当時のローマは多くの民を抱えており、失業者があふれかえっていました。そんなところに便利な水車なんかを導入してしまったら、石臼で粉を引く人まで失業してしまいます。だからローマでは水車が普及しなかったのです。

この例をオフィスに当てはめてみると、ちょっと皮肉な感じでアレですね。社員が食べていけるようにしているのだ、と笑。

でもまじめな話、そういう会社はたくさんありますし、むしろ社会の公器として立派に役立っています。わたしみたいなやつが「この会社はなんて非効率なんだ」と嘆いても、正しいのは常に向こうです。

いまだに手書きで伝票をこしらえている、でもそれによってパートさんはお給料を取り、家計を助けることができているのです。なので現在のやり方に慣れているので変えたくない、というのは、ある種の防衛反応であるわけです。それでいいのです。生きているのですから(シリアスすぎ?笑)。

まあ世の中もどんどん複雑になりますので、あまりに非効率ですと業務自体が立ちゆかなくなります。そんなときはシステム屋の出番ですね。個人のレベルでも、本当に非効率で困っている、という方には喜んで効率化を提案させていただきますよ~。効率化の押しつけはしませんのでどしどしお問い合わせくださいませ。

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