ストレスって。それ、証明できんの?~このお話はフィクションです?~

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「今日も、一日、、、、疲れたなぁ。」

誰もいない部屋に、小さくつぶやきを残す。

誰かが聞いているわけではないけれど。

ほんの少しだけ、気持ちが軽くなるようだ。

これが一日の決まり。



「昨日は何時まで?」

朝日を浴びながら、
上司から問われる。

「22時でした。。。」

上司は目も合わせず、
ため息をつき、
手をひらひらさせた。

無言でタタズム。
2人とも。

誰かが上司を呼び、
自然と離れる二人。。

恋愛ドラマではない。
別れ際に安ど感。


今日は3回目の受診日。
会社を飛び出し、
病院へ直行する。

口の中の粘液を採取。
機械で炎症反応のマーカーをチェック。

知り合いの勧めで、
病院でストレスを計り始めたのは、
3カ月前。

医学の知識に精通した知り合いは、
「最近元気ないけど大丈夫?」と、
自分に声をかけた。

カラダの調子は悪くない。
でも、元気が出ない。
朝、起きたくない。
ごはんも食べたくない。
人に会いたくない。
気が付くと、
トイレの便座が割れていることばかり考えている。

知り合いが矢継ぎ早に、
「それはウツですな」
「今の医学なら、病院でストレスを数値化してもらえる」
「いい病院紹介するよ」
「保険効くかわからないけど(笑)」

今のままではよくないことは、
わかっている。

思い切って受診。

「正常な値より、やや炎症反応が高い状態です。」

医者の話に、
全くピンとこないが((+_+))、
何やらフツウと違うらしい。

「定期的に、計ってみましょうか?」
「一カ月くらい間をあけて、定期的に受診してください」
「その間、何があなたのストレスになっているのか、考えてみてください」


わかっている。

手のヒラヒラだ。

あれを見るたびに、
首の後ろが締め付けられ、
寒い感じがして、
カラダが固まるような感覚になる。

三回目の受診の結果、
右肩上がりで、
数字は悪化の一途をたどっているとわかった。


奇蹟を祈る毎日。

4回目の受診の三日前。
上司は、
横領が見つかり、
島へ移動になった(笑)?

気持ちの奥底から、
暖かい何かが湧き出る。
嬉しい?
表情は素直に笑っていた。


4回目の受診。
先生は、やや嬉しそうに、
「何かあったんですか?」
「数値が若干下がってますね!」
と元気に言った。

わかっている。



結果を印刷してもらい、
意気揚々と、
送別会へ向かう。

元、上司にからまれる。
「おまえがもっと優秀なら、こんなことしなくてよかったのに」

ストレスのマーカーが上がる気がした((+_+))

思い切ってつぶやく。

「あなたが、私の、、、、ストレス、、でした」


「ストレスって!!!なんでもストレスっていえば済むのか!!」
「証明できんのか!!!!!」

大声でまくしたてる上司に、
そっと神(紙)を差し出す。

この瞬間の為に、
印刷してもらった。


証明した。

その場にいた一同は、
静かにうなずいた。

「ごめんな。」

まさかの一言に、
あっけにとられ、
送別会は涙でにじんだ。


明日から、元気に会社に行こう!

そして、もっと、

みんなと話して、
ストレスをうまない会社をつくろう。

私がみんなの上司だ。

*このお話はフィクションです?



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