CATIAマクロの作り方

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CATIAはExcel同様マクロを作る事が出来ます。
ただし、Excelとは違いプロジェクト(マクロ)とデータは別で管理します。
Excelの場合は拡張子が「.xlsm」がプロジェクトとデータ(Excel自体)が1つのファイルに共存しているのに対してCATIAでは拡張子が「.catvba」というファイルにプロジェクトのみ格納されます。
そのため、CATIAでプロジェクトを作るには「.catvba」ファイルを作る必要があります。
本ブログではこの「.catvba」ファイルの作成からメッセージボックスを表示する簡単なプログラムを作り、実際に実行する流れを解説します。

「.catvba」ファイルを作成する

「.catvba」ファイルはマクロライブラリーウィンドウから作成できます。
メニューの[ツール]-[マクロ]-[マクロ...]を選択(または直接[Alt]キー+[F8]キー)します。
メニューからマクロ管理ウィンドウを開く方法.jpg
マクロ操作ウィンドウが表示されます。
マクロ管理ウィンドウ.jpg
「マクロ ライブラリー...」ボタンを押下するとマクロライブラリーウィンドウが表示されます。
マクロライブラリーウィンドウ.jpg
マクロにはVBA以外を選択する事が出来るのですがVBA以外の仕様は不明なため、VBAで作る事にします。
「ライブラリー タイプ:」を「すべてのライブラリー」から「VBA プロジェクト」に変更します。
マクロライブラリーウィンドウde.jpg
「新しいライブラリーの作成 ...」ボタンを押下して「新しいVBAプロジェクトの作成」ウィンドウが表示されたら任意の場所と任意のファイル名を入力して「OK」ボタンを押下します。
新しいVBAプロジェクトの名前を入力.jpg
マクロライブラリーウィンドウに戻ると先ほど作成したVBAプロジェクトファイルが一覧に追加されます。
新しく作成したVBAプロジェクトがマクロライブラリーウィンドウに追加される.jpg
これで「.catvba」ファイルを作成する事が出来ました。

マクロを作成する

「.catvba」ファイルが作成できたので続いてマクロを作成していきます。
マクロ操作ウィンドウで「閉じる」ボタンを押下すると先ほど作成したVBAプロジェクトファイルが選択された状態でマクロ操作ウィンドウに戻ります。
作成したVBAが選択された状態のマクロ操作ウィンドウ.jpg
「作成」ボタンを押すと新規マクロ作成ウィンドウが表示されます。
新規マクロ作成ウィンドウ.jpg
任意のマクロ名を入力して「OK」ボタンを押下するとマクロ操作ウィンドウの「利用可能マクロ:」に作成したマクロが追加されます。
マクロ操作ウィンドウに作成したマクロが追加された.jpg
これでマクロを作成する事ができました。

メッセージボックスを表示するプログラムを書く

マクロは作成出来たのですがこのままでは何もしないマクロです。
メッセージボックスを表示するプログラムを書いてメッセージボックスを表示するマクロにしていきます。
マクロ操作ウィンドウで「編集...」ボタンを押下するとVBE(Visual Basic Editor)が表示されます。
VBE.jpg
自動で「CATMain()」プロシージャが作成されます。
CATIAマクロでは実行の対象が標準モジュールになり、指定した標準モジュールの「CATMain()」プロシージャが呼ばれる仕様になっています。
メッセージボックスを表示するプログラムはこのプロシージャに書いていきます。
「CATMain()」プロシージャを以下のように変更記述します。
Sub CATMain()
    MsgBox "Hello CATIA macro."
End Sub
記述できたらメニューから[File]-[Save]を押下(または[Ctrl]キー+[S]キー)して保存します。
プログラムの保存.jpg
マクロ操作ウィンドウを再度表示して今度は「実行」ボタンを押下します。
マクロ操作ウィンドウに作成したマクロが追加された.jpg
以下のメッセージボックスが表示されたら成功です。
メッセージボックス.jpg

まとめ

「.catvba」ファイルの作成、マクロの作成、プログラムの記述と流れを解説してきました。
どのCATIAマクロを作る場合でも同様の方法で作っていきます。
CATIAは触っているけどCATIAマクロってどんなんだろう?って思っている人は一度試してみてください。
実際に試してみてどんな事ができるか興味を持たれた方はご相談ください。
CATIAマクロの作成も受け付けています。

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