断捨離したら夫への不満が消えた④

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ときめく片付けから、断捨離へ


※上の写真は片付けた後の夫の部屋です。(断捨離したら夫への不満が消えた①で掲載した場所です)

こんまりさんの『人生がときめく片付けの魔法』のお片付けに取り掛かってしばらくしてから、先日こんまりさんを教えてくれた友人から、やましたひでこさんの『断捨離』に移行したよと話を聞きました。

片付けにおける断捨離という言葉はやましたひでこさんが提唱され、今は商標登録もされています。以前は聞きなれない言葉でしたが、今や誰もが聞いたことあるんじゃないでしょうか。

お友達にやましたひでこさんのYouTubeを教えてもらって、毎日更新される動画を観続けました。そうして、家中を片付けたい気持ちがどんどん強くなってきました。そこで私は、そのことを夫に相談しました。お義父さんが亡くなって夫婦だけになったとはいってもそこは夫の実家ですので、勝手に全部片づけるわけにはいかないと思いました。夫は、意外なほど簡単に『いいよ』と言ってくれました。そうして『自分はやらないよ』と宣言しました。



今の私なら、あんな莫大なモノたちを自分一人で片付けるなんて考えるだけで寝込んでしまうと思います。しかし、私は片付けたい気持ちで燃えていましたし、夫は片付けない代わりに一切を捨てて良いと言ってくれたので、むしろ好都合だ!と思って、家中の片付けを始めました。

言葉だけを聞くと、断捨離とはとにかく捨てて捨てて物を無くしてしまうように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。

『断』は、入ってくる要らない物を断つ『捨』は、家にある不要なものを捨てる『離』は、物への執着から離れてゆとりある空間にそんなふうに言われています。

また、やましたひでこさんはこうも言われていました。「家の中が片付けられなくて恥ずかしいと思っている方も多いですが、それは全く恥ずかしい事ではありません。だって、習ってこなかったから」

たしかに!結婚してから片付けられない自分を責めていましたが、なにも自分を責めることは無かったのだなと思い気が楽になりました。私は今から片付けを自分なりに学べばいいのだなと思いました。自分用の机、部屋、と今までは範囲が広くなかったので散らかってもすぐに片付くし問題はなかったけど、その場しのぎのような感じで片付けていたので、範囲が広くなるととたんに片付けが追い付かなくなってしまったんだなと思います。それも私の場合はあまりに広くて、物の量もすさまじかったので、出来なくて当然だったなと今は思います。



それからは連日、家事やバイトの合間に家の片付けをしました。使っていない部屋は当時6部屋、それと19畳ほどの物置、外に小さい布団部屋もありました。使っている部屋にもまだ開けた事ない天袋も多くて、押し入れにも使ってない物が沢山ありました。2階や離れの廊下も広くて沢山のモノが置いてありました。

明らかに使ってない物が多い場所からどんどんと片付けを進めました。全部話すとまた長くなってしますので、ほんの一部だけご紹介します。

一番ビックリしたのは髪の毛がどっさり入った紙箱。開けた時の恐怖ったら・・・。しばらくなんでこんなものがあるのか考えながら震えてました。

実家の母に話したら、昔は裁縫の針子の中身に髪の毛を使ったからそれでじゃないかと教えてくれました。夫のお祖母さんは和裁の先生だったそうなので、それでかぁとほっとしました。

また、お義父さんの弟さんの学生かばんや、夫の小学1年の時の教材まで出てきました。沢山のシロアリが出て来て戦った日もありました。離れに在った大きなタンスを5棹一気に解体した時は、体が思うように動かなくなって、2日間寝込みました。3回ほど、親戚のおじさんに軽トラを借りて、大量の布団や燃えるごみを詰めるだけ積み込んで焼却場まで運びました。


捨てるのが難しい業務用の冷蔵庫や何本もあった消火器、ポータブルトイレ、日本人形、夫の若い頃に使っていたスプリング入りのベッドなどは業者に頼んで、お金を払って引き取って貰いました。

親切な業者さんで、冷蔵庫の空いている部分にものを入れて下さったり、最後もまだまだ乗りますと声をかけて下さって、思ったより沢山のモノを処分できました。家の中あちこちにあった自分の背より高い家具もすべて解体して処分しました。天井付近のかもいにかけてあった大量の絵や写真なども片付けました。茶の間に鎮座していた、お義母さんの嫁入り道具の立派な茶箪笥も処分しました。破壊神と夫に言われたこともあります(笑)


空間の心地よさを実感、心境の変化


そうして少しずつ家に空間が出来てきました。空間のもたらしてくれる心地よさを始めて体感しました。気持ちにも余裕が出来てくるのが不思議でした。

また、掃除のしやすさにも驚きました。重たい腰を上げてやっていた掃除が、全然苦にならなくなりました。それどころか、物が少ないとそもそもの埃の量も格段に減るので、掃除の回数も減らせました。物を片付けていくと、無暗に物を増やすことも自然に無くなりました。購入するときに安いから買うということも無くなりました。本当に欲しいか必要かよく考えるようになり、今持っている物も今まで以上に大切にするようになりました。

それでも、今だにまだまだ使ってない物がありますし、もっともっとモノを減らせるとは思います。断捨離は今も続けていますが、私はやましたひでこさんほどの断捨離はできません。あそこまでモノを減らすことはできません。

それでも、大量のものと向き合う時間は、自分の今後の生き方を考える時間にもなりました。残すモノ、手放すモノをよくよく考えるという事は、自分がこれからどう生きるか、何を大切にするかを考えなくては出来ないからです。楽しかった高校時代の文集や手紙類も殆ど処分しました。

今を少しでも快適に過ごしたい、片付けに時間を取られてしまうようなモノに振り回される生き方はもうやめたいと思いました。



そのうち、いまのバイトは自分にとても負担になっているからやめようと思いました。今までだって今のバイトが負担だなぁと何となくは気づいていたのです。でも、私が辞めたら人を探すのが大変だろうなぁなどとバイト先の事ばかり心配して辞められないなと思って居たんです

やましたひでこさんのYouTubeでもいつも言われていますが、自分軸ではなく他人軸で私は今まで生きてきたんだなと気づきました。そして、2021年の年初めにバイト先に辞める意向を伝えて、その年の春にバイトを辞めました。気持ちの変化は色んな場所で現れましたが、一番大きかったのは夫への不満が本当に激減したことです。

物を減らして快適に作業が出来るようになった台所に立つのは、今までよりずっと楽しくなり、むしろ夫が料理出来ない方が自分の好きに出来るからいいやと思うようになりました。

掃除も取り掛かりやすい仕組みを作ったことで楽になり、散らかっても(まだ時々散らかしてしまいます)物が少なくなったり、物の定位置を決めたり、隙間があるので片付けようと思ったらすぐに片付くようになりました。

心の余裕が無く、自分軸で生きれて居ない自分自身の不満が、夫に向いていた。今までの私は、こんな状態だったのだと思います。


私の夫へ対する不満が小さくなってくると、夫の私への態度も変化していきました。今までは余り話さなかった自分の想いや仕事の愚痴を話してくれるようになりました。何を考えているか全然わからないと思っていた事柄についても色々考えているんだなと感じましたし、夫も仕事場でこんな苦労があるのかと思うようになりました。

夫の状況はそれまでだって同じだったはずです。でも、私に話を聞ける余裕が無かったのだなと思います。今は夫婦関係は良好です。夫への不満が(ほぼ)無くなりました。

相変わらず家政婦みたいな生活だなぁと思いますが、それでもいいと思うようになりました。私は今、自分のやりたいことに挑戦していて、毎日楽しみのある充実した生活を送っています。

物にあふれた現代で、家に空間を作る事、暮らしを整える事、実はものすごく大切な事と今はつくづく感じています。人生、人間関係、お金にも大きく関わってくると実感しています。

断捨離がひと段落した時には断捨離の講師?みたいなのになろうかと思ったくらい、人に勧めたい、沢山の人にその考えを伝えたいと思ったくらいです。

ミニマリスト、断捨離、という言葉が良く聞かれるようになり、片付いている暮らしを送っている人が多くなりました。でもまだまだ物に振り回されてそれに気づかずに生活している方は多いと思います。私の実家も同じです。



家族が大勢だと物を手放すハードルはぐんと上がります。実家の親に強制するのも難しいですし対応は人それぞれだと思います。一つの物を購入したら2つ手放すという方法もあるようです。

それぞれに合った片付け方法があると思いますし、苦手などではなくどうしても片付けられない方もあります。


一概に、こうすれば片付くとか夫婦関係がよくなるということは言えないですし、これは私一人の経験、記録です。でも、もしかしたらこの記事が誰かの役に立つかもしれない、もしもそうなったら嬉しいです。

長くなりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました(o^―^o)


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