【宅録環境】押し入れに手作りの収録スタジオ作成!

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コラム

資金が無いけど、いい音を録れる環境が欲しい!!


私が宅録でナレーターを始めようと思って勉強を始めたのは2021年の春でした。コロナ渦になっておおよそ1年経った頃です。

まず最初に、宅録でナレーターをされている方のレッスンを受けました。3か月間、宅録の基礎から揃えるもの、営業方法などまで一通りを教えて頂き、すぐにマイクやパソコンを揃えました。といっても、初期投資に使えるお金はごくごくわずかでしたので、レッスンで聞いたものでなるだけ安いものを揃えました。


場所は沢山ありました。広い広い元民宿の家の中、断捨離をして何もなくなった部屋はいくつかあったので、そこでやればいいやとのんきに考えていました。

6畳ほどの部屋に机とマイクをセットして、パソコンで収録した声を録ると…想像もしていなかった!!こんなに何もない部屋では声が反響しているなんて。
これでは全然だめだ、と思ってマイクの向こう側に布を広げてみたりしてなんとか音の反響を少なくして収録(練習)を続けました。屋外からの音が入るので、部屋も廊下も締め切った状態で収録するのですが、それでも工事の音、車の走行音、外からの音がどうしても入ってしまう為、夜に収録することも多かったです。


これは、死ぬなと本気で思った


しかし、季節は夏になり、大問題にぶち当たりました。暑っつ!!暑い暑い~!!!締め切った状態でないと収録は出来ないし、ずっと使ってなかった部屋だからエアコンも使えなくなっているし、音が入るから扇風機も使えない。。。これは熱中症で死ぬ。本気でそう思いました。


現実問題として、こういう業界はみんな暑い時期は大変なんだそうです。収録寸前まで部屋をクーラーでガンガンに冷やして収録されるようです。繊細なマイクでも音を拾わないクーラーなんて無い。そこで、考えました。これはクーラーがある部屋でないとダメだ!と。


部屋の中に設置する収録ボックスみたいなのも検索しましたが、やっぱりお金がかかるので断念。毎日使う布団を一式入れていただけの押し入れを空けて、そこを収録部屋にすることにしました。まずは真ん中の板を外して、半分になっていた押し入れを広くしました。床は私がお嫁に来たときは毛布がびっしり入っていて下はカビだらけになっていたのをアルコールで何度も拭いて綺麗にはしていたものの、カビのせいで木がゆがんだりもろくなっていたので、外した真ん中の板を上から乗せて補強しました。(そうでなくても押し入れに人が立つように作られていないので、どのみち補強は必要でしたが)

収録で欠かせないのは反響しない環境。その環境を作るために天井から壁、床にも毛布を張りました。布団や毛布は断捨離で汚れが酷かったものは沢山捨てましたが、まだまだ使っていなくて取っておいた物が沢山ありました。買ったのは釘と天井に垂らしたLED電気くらいで、ほぼお金を使わずに作ることが出来ました。

小さい頃木工が好きだった私は、下手なりに楽しんでスタジオを作りました。押し入れに入れる机も最初は家を片付けた時に出てきた木材や小さいこたつで作りました。完成した時にはもう暑い時期は過ぎていましたが、反響に関しては申し分ない環境が出来ました。

その後改良を重ねて、出入り口に毛布を重ねたりして防音もかなり出来るようになりました。今では昼間も収録が出来るのでとても気が楽です。少しずつ収入も増え、後に机も昇降式のものを購入。マイクもヘッドフォンも良いものを購入しました。秘密基地のような私の大事な場所です。狭いですが、まだまだ改良を重ねて、もっと仕事しやすいように工夫していこうと思っています。


宅録をされている方の中には、リビングの一角を収録場所にして、家族の寝静まった後に収録されたり、収録中だけ静かにしてもらうという方もいらっしゃるようです。すごく集中力のいる仕事なので大変だなと思います。マイクの向こう側に置くと音を反響しないようにしてくれるものや、簡単に設置できるグッズも多いので、私のように大掛かりな事をして収録場所を整える方は無いかと思いますが。。。


何か参考になったら幸いです。
最後まで読んで下さりありがとうございました(o^―^o)


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