「世界情勢と経済」

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マネー・副業
 本日付け各紙は、米露両大統領の電話会談でウクライナ件で何らかの妥協があった旨を伝えている。
 先般の産経かなにかでのウクライナ国境でのロシア軍部分撤兵のニュースと合わせると、予断は許さないが一応の小康を得たということだと思われる。米国として歴史的に見てこれまでにない困難な状況を背負い込んでいるのが現状の情勢であり、これほどの困難な状況だからこそバイデンは同盟国を頼っている。ただし煎じ詰めたとき、米国の戦略的対応としては対チャイナでの厳しい状況を考えると対露は融和が賢い、というのは帰結として妥当であり、対露局面を何とかしていく必要があろうと思う。
 今回、露大統領補佐官の会談満足との言があることを見ると、露側の欲する西側の譲歩(制裁の一部解除か)があったことを示しており、今後現れる情勢と共にその実態が明らかになってこようがその行方は見逃すことができない。そこに曙光がわずかにでも見られれば今世紀の潮流を決めるものとなる可能性がある。現今情勢に照らして米露関係こそ世界史的な大状況となっていることは間違いなく、転じて相場を論じるとき、この大状況から出てくる一挙手一投足に右往左往する金融、経済情勢が繰り返されるだろうが、その曙光が確かであれば買い安心のサインと見て間違いない。
 近代史上の変化がここ10-20年に凝縮されるだろうとの情勢分析が語られて久しいが、まさに本日のニュースがその本質を指し示していて興味深い。我々は、その歴史劇を見ることができる稀有なタイミングで生きているとも言えるし、(後日別途論述することがあろうが)日本がこの史上類を見ない危険な情勢の中にあるとき日本人としてある、とも言える。

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