ネットの情報を鵜呑みにしてはいけません!!〜口が開かない時の間違ったアドバイス!

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今日は顎関節症の代表的な症状である
「口が開かない!」
に対しての間違ったアドバイス
についてお話します。


まず結論から先にお伝えします。

「ネットの情報を鵜呑みにしてはいけません!!」

これを必ず覚えておいてください。


さて・・・・
ネットで「顎関節症」で検索した時に出てくるのが
だいたい「歯科医師」か「整体師」「整骨院」のアドバイスです。


例えばA子さんが「口が開かない」という状態で
「顎関節症」についてネット検索した時に


あるサイトでは、
医療ジャーナリストが書いた記事で・・・

【口を開けるリハビリが大事!!】


というタイトルで、
痛みを感じるところまで口を大きく
開けたり閉じたりするリハビリを行う。


ポイントは、痛みをこらえてでも動かすこと。
実は関節は動かさないと固まってしまう。
我慢して頑張ろう。



とありました。


そもそも「口が開かない」という症状は・・・


上あごの骨と下顎の骨の間にある
クッション性のある軟骨(がくかんせつえんばん)
が健康な位置から完全にずれてしまい
骨と骨が接近してクッションなしで
こすれあいそうになっている状態なのです。


そこで、軟骨の位置を回復させず
そのまま無理して口を大きく開けさせたら・・・


骨と骨が圧迫され、骨が削れ変形するなど
ひどい顎関節症に移行していきます。


ずれた軟骨は6ヶ月以内であれば、
歯科医療的処置で戻すことができます。


具体的には、軟骨が周りの組織などに
癒着が始まってても、
動かして癒着をとる手技が有効なので、
その処置をして、
軟骨を元の場所にもどして
顎関節が動く状態にしたところで
マウスピースをつくります。


これが、「口が開かない」という症状に
対しての正しい処置となります。


A子さんが、ネット上で見つけた
医療ジャーナリストのアドバイスを
そのまま実行していたら・・・


A子さんのあご関節には、
ものすごいストレスがかかってしまい、
ずれた軟骨もそのまま経過してしまうので
A子さんのあごの骨には変形が出るし、噛み合わせには
問題が出てきていたでしょう。


私があなたに気をつけて欲しいのは
ネット上で目を引く
「全ての顎関節症がすぐに治ります!!」
というタイトルです!!!


20年間顎関節症の患者さんの治療に
あたってきた私が
「あごの症状に悩むあなたへ」
唯一できるアドバイスは


まずは、自分の状態を把握してくれる
信頼できる歯科医の先生を見つけること。


そしてマウスピースで現状より
ひどくならないようにする!


一人一人の顎関節症の症状や病気の状態は異なり、
誰にも共通してやっていいことは唯一
「メンタル面でのアプローチ」だけです!!!


「メンタル面の問題解決」が、
危険な力があご関節に加わらないようにする
一番の根本治療と言えるでしょう。


では、今日のまとめです。


「口が開かない」という
困った症状に気付いたら・・・


まずは自分の状態を把握してくれる
信頼できる歯科医の先生を見つけること!


ネット検索で出てきた情報は、
必ずしも「あなたの状態」に
マッチした方法ではない可能性が高い!!!


なので「鵜呑み」にしないことが大切です。


唯一、どの顎関節症の患者さんがやってもいいのは
「メンタルへのアプローチ」。


「口が開かない」という症状に気付いたら
その原因となる「歯ぎしり・くいしばり」を起こしている
精神的ストレスをとること、
それに加え、適切に作られたマウスピースを併用して
あなたの健康を守りましょう!!


というお話でした。


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