企画書をキレイに見せる4つのポイントをお伝えします。

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ビジネス・マーケティング
こんにちは。Keynote101と申します。
これまで多くのプレゼン資料や企画書を作成してきた経験があり、ココナラでも各種資料作成のサービスをやらせていただいています。

資料作成をする上で、個人的に大切だと思っているポイントを時間のある時にまとめていければと思っております。

今回はこちらの公開資料を題材として、見やすい資料のポイントを考えてみたいと思います。
使用画像.002.jpeg
国土交通省から公開されているものになります。官庁の会議資料は1ページあたりの文字数がかなり多いケースが散見されます。

こういう場合、ページ数を増やして1ページあたりの文字数を減らすなどして対応すれば簡単にすっきり見せることができますが、この資料は、会議に参加していない人でも読めばわかるようにするために少ないページで詰め込んでいるという意図があるものと思われますので、今回はあえて情報量は変えずにレイアウト調整してみます。

また、特別な技術やイラストや写真もあえて使わずに、フォントも汎用的なものだけを使用して、最低限の調整だけでやってみたいと思います。

まずは表紙から。

▼元の資料
使用画像.003.jpeg

▼調整後
使用画像.004.jpeg

「何が変わったのかわからない!」と思った方もいらっしゃいますでしょうか?(笑

修正点が細かいのでわかりづらいかもしれませんが、ポイントは下記の通りです。

1. 文字やオブジェクトの配置

元の資料では右上の「資料2-2」という文字が長方形の中央に来ていません。
また、紙面状の位置も上に詰まりすぎてしまっています。

こういった細部にこだわっていくだけでも、資料の完成度が上がっていくと私は思います。

・上下左右の余白を均等にする。
・オブジェクトや文字同士の間隔を均等にする。
・オブジェクト内に文字を入れる場合は中央に配置する。

など、ちょっとしたことで最終的な仕上がりが変わってきます。

2. 要素ごとのフォントサイズ

元の資料ではタイトルと日付がほぼ同じフォントサイズになっています。
調整後の資料ではタイトルと日付のサイズを大きく変えています。
また、タイトルには下線を引くことで、一番先に目に飛び込んでくるようにしています。

情報の重要度や注目してほしい順序などを意識して、フォントの大きさを変えていくと、資料のメリハリが出てきます。

要素ごとに選択すべきフォントサイズにはセオリーがあるのかもしれませんが、私は資料の内容によっても変わってくると考えていますので、一つ目のポイントと関連して、紙面上の余白を意識して一番きれいに見えるサイズと決めています。

より細かいポイントになりますが、下記のような調整も行いました。

・フォントの色を真っ黒ではなく少しグレーよりにしている。
・タイトルの漢字部分とひらがな部分でサイズを変えている。
・タイトルの漢字部分とひらがな部分でフォントを変えている。

このような微妙な調整を施すと、少し高級感が出たり、プロっぽく見えると私は思います。

ひとつの要素内で異なるフォントを使うのはNGとされていると聞いたこともありますが、私はパリッとするので好きです(好みの問題かもしれません)。

続いて1ページ目も調整してみました。

▼元の資料
使用画像.005.jpeg

▼調整後
使用画像.006.jpeg

このページについて調整したのは下記のポイントです。

3. 情報構造の整理

元の資料は「1. 構成・スケジュール」「2. テーマ」という見出しがついていますが、よく読み込んでみると、実はこれらの見出しはなくても問題がないことがわかります。
このページは「国土交通省成長戦略会議」の内容について説明しているので、本来的な情報構造は次のようになるはずです。

国土交通省成長戦略会議
 ∟ 趣旨
 ∟ 座長
 ∟ スケジュール
 ∟ テーマ

こう考えると、元資料の見出しはあってもなくても問題ない情報ということになります。デザイン的に段違いにカッコ良くなるのであれば積極的に入れた方が良いとは思いますが、今回の場合は逆効果になっているように思われましたので思い切ってカットしました。

また、この中で、おそらく最も大事な要素は「テーマ」です。そこで、「5つのテーマ」という特別感のある見せ方をしてみました。

私は、資料を作成する上で、情報構造を整理することはとても大事だと思っています。この整理に基づいて、配置を考えたりデザインを考えたりしていくことで、すっきりとわかりやすい資料になっていきます。

4. オブジェクトの使い方

元の資料を見ると、オブジェクトの上にいくつもオブジェクトが重なっていて、要素ごとに囲みたかったのだという意図はわかりますが、紙面的にはどうしてもごちゃついて見えてしまいます。

それと、オブジェクトの種類も、装飾が施されたものやグラデーションがかかったものが多用されています。細かいですが、同種のオブジェクトの幅や高さなどもバラバラです。

調整後の資料は、こういった箇所をすべて修正して、シンプルなオブジェクトと背景色だけで要素を整理してみました。

線や色が多すぎると、読み手がどこに目を向ければ良いのかがわかりづらくなってしまいがちです。

情報を整理して見せたいときはオブジェクトで囲うだけでなく、間隔をうまくあけたり、色分けしたりといった方法も使ってみると、見やすいページ作りができそうです。

過度な装飾のついたオブジェクトは、主張が強すぎることもあるので、使用する時には注意が必要です。

ひとまず4つほどポイントをまとめてみましたが、ご参考になりましたでしょうか?

実はまだまだポイントがあるのですが、書き続けているとキリがないので、今回はこのあたりで締めさせていただきます。

次回はまた時間のあるときにまとめてみたいと思います。

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