何事にもこれが当てはまりますね。
何かに取り組んでいるとき、このことわざを思い出してください。
原点に戻るのも大事。
「初心忘るべからず」とは、何事においても、始めた頃の謙虚で
真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないという戒めの言葉です。
学び始めた頃の謙虚な気持ちを忘れてはならないという戒めで、
世阿弥(ぜあみ)が能楽の修行について言った言葉。
『花鑑』に「当流に万能一徳の一句あり。初心不可忘」とあるのに基づく。
「初心不可忘」とは、しょしんわするべからずと読みます。
詳しく書くと、こうなります。
「しかれば、当流に、万能一徳の一句あり。
初心不可忘(しょしんわするべからず)
この句、三箇条の口伝あり。
是非初心不可忘(ぜひのしょしんわするべからず)。
時々初心不可忘(じじのしょしんわするべからず)。
老後初心不可忘(ろうごのしょしんわするべからず)。
この三、よくよく口伝すべし。」
第一の「是非の初心を忘るべからず」は、自分の芸が上達したか
どうか判断する基準となる初心を忘れるなということ。
ここでの「初心」は、初心時代の未熟さのこと。
第二の「時々の初心忘るべからず」は、その年齢にふさわしい芸に
挑むということは、その段階においては初心者であり、やはり未熟さ、
つたなさがある。そのひとつひとつを忘れてはならないということ。
第三の「老後の初心忘るべからず」は、「老年期になって初めて行う芸と
いうものがあり、初心がある。年をとったからもういいとか、完成したとか
いうことはない」ということ。
初めてのことに取り組む際の新鮮な気持ち、初々しい気持ち以上に、
自分の未熟さを忘れるな、つたなかったときのことを忘れるなということ。
これは仕事や人生にも通じる考え方であり、つまり初心は一生続く。
総じて「初心忘るべからず」となります。
こう考えると、一生初心者のようなものってことですね。
●まとめ
「初心忘るべからず」とは、何事においても、始めた頃の謙虚で
真剣な気持ちを持ち続けていかねばならないという戒めの言葉です。
学び始めた頃の謙虚な気持ちを忘れてはならないという戒めで、
世阿弥(ぜあみ)が能楽の修行について言った言葉。
例文だと、
「初心忘るべからずの精神でこれから先も精進していきたい」
となるでしょうね。
(また台風ができましたね)レンちゃんママでした。