国家資格キャリコン面接試験ポイント・その20】キャリコンは何でも知っておかなければいけませんか?

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こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。

前回は傾聴で面接ロールプレイでABC理論を使う際のポイントについてお話しました。

今回は面接試験中に出てくる情報提供についてお話ししたいと思います。

実際のキャリコンでも仕事に関する情報を提供するシーンはよく見られます。例えば、

・仕事に関する情報
・業界全体に関する情報
・その会社や組織に関する情報
・仕事を取り巻く法的な情報

などがあげられますね。

キャリコンをする際、こういった情報がないとキャリコンができないのではないか?と考える人も多いのではないでしょうか。
そして、このことから面接ロールプレイにおいても、仕事に関する情報が足りていない(と感じる)ために、面接ロールプレイがうまくできない、とお考えになっている方もおられます。

この考え方ですが、少し違うように思います。

もしこの考え方が正しいとするならば、キャリコンはすべて(もしくは対象とする仕事)に対する深い知識を有していないと対応できないってことになります。
それって、現実問題として不可能ではないでしょうか。。。

ここで重要なことは、

仕事そのものを知っておくことではなく、その仕事の情報がどこで入手できるかを知っておくこと

です。
この話の本質は、キャリコンが情報を知っておくことが重要なのではなく、情報を相談者が得ることが重要だということです。

何も相談者が情報を得ることを、キャリコンから伝えることだけに限定する必要はどこにもありません。
相談者が会社の人に訊いてもいい訳ですし、ネット調べてもいい訳です。
大切なことは、キャリコンはその情報をどうしたら相談者が入手できるのかを知っておくことなのです。

それが理解できているかできていないかで、面接ロールプレイにおける方策の実行が変わってきます。
キャリコンがすべての情報を知っていないといけないという考え方を持っていると、

「〇〇の情報について伝える」
「〇〇の情報について説明する」

のような方策になってきます。
しかし、キャリコンの本来の立ち位置は相談者の自立を支援することにあります。
そう考えた場合、相談者自らが情報を収集することをサポートする形でも構わないのです。

「〇〇の情報について会社の人事部に確認してもらう」
「〇〇の情報について、市役所に問い合わせてもらう」

このような方策を立てることの方が、寧ろ、相談者の自立を促すケースもあります。

2級の面接ロールプレイの場合、方策の実行まで行うことを意識しますが、国家資格の場合は時間の関係もあり面接ロールプレイ中にここまでの話になることはまずありません。

しかし、それは口頭試問で答えなければならないということでもあります。

口頭試問で答える場合、答え方ひとつで相談者に対する支援を意識しているかどうかが変わってきますので、こういった点にも気を付けていきたいですね。


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■【国家資格キャリコン面接試験ポイント】バックナンバーはこちら


それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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