【国家資格キャリコン面接試験ポイント・その8】面接ロールプレイにおける時間管理

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こんにちは、キャリアコンサルタントの高橋と申します。
このブログでは国家資格キャリアコンサルタント試験のポイントについて語っていきたいと思います。

さて、前回までで面接ロールプレイから口頭試問まで一通りの流れをお話してきました。

ここからは実際の面接ロールプレイで気を配る点や意識しておいた方が良い点をお話していきます。

面接ロールプレイで良く聞かれる質問の一つに「時間管理はした方が良いですか?」があります。
これについて、私は「絶対にした方が良い」と答えます。実際、私が面接ロールプレイの実演をする場合、時間は常に意識しながら行うようにしています。そうしないと15分(2級の場合は20分)で終わらせることができないからです。。。

それでは、これをそのまま面接試験に適用させた方が良いかというとそうでもありません。
「どっちなんだ?」と思われるかもしれませんので、もう少し深く考えてみます。

2級の場合は20分という時間で面接を完了させなければなりませんが、国家資格キャリコンは15分の時間で面接を完了させるという制約はありません。つまり、途中で終わっても合格することができます。ただ、だからといって傾聴による関係構築だけを行って面接試験が終了しても良いか?というとそうでもありません。過去にはこれでも合格された方がおられたようですが、今はこれだと合格は難しいように思います。

それは、面接ロールプレイでできなかった部分を口頭試問で補うことの限界があるからだと思います。
口頭試問では「ここから先、相談者と関わっていくとしたらどのように支援してきますか?」のような具体的展開力を問う質問が来ます。この時、傾聴しか行っていない場合、問題把握、目標設定、方策実行までを答えなければなりませんが、この中の問題把握の部分は相談者との会話の中から生まれてくるので、どうしても面接ロールプレイ中にここに踏み込んでおかないと口頭試問での根拠が乏しくなるため、答えの信ぴょう性が下がってしまうのです。

ですので、できる限り問題把握、特にキャリコン視点の問題把握をしようとしているところまでは行きたいです。キャリコン視点の問題の把握が終わってなかったとしても、キャリコン視点の問題を把握しようとする振る舞い(=質問)をしていれば、それは試験官にも分かります。そして、それは口頭試問で自己一致させることの根拠になるのです。

そのため、個人的には関係構築のための傾聴は8分程度までで、そこからは問題把握のための質問などができるようにしておくとやりやすいのではないかと思います。

ここで意識することは、最初の傾聴では受容・共感による傾聴で相談者に寄り添うことを徹底します。その中で関係性が築く(その根拠が掴める)ところまでを8分程度までで終わらせるのです。そうすれば、そこから先は問題の把握をするための質問に時間を割くことができます。

また、それまでの傾聴である程度相談者の置かれている状況や考えが明らかになっていますので、キャリコン視点の問題になり得そうな所を深掘りしていくことができるようになります。その深掘りする様は試験官も見ていますので、それを口頭試問で自己一致すれば得点につながると思います。

ちなみに、私が面接ロールプレイを実演する場合、

関係構築…3~4分、
問題把握…4~7分、
合意形成…7~9分、
目標設定…9~10分、
方策実行…10~15分

くらいの時間感を意識しています。特に問題把握後の合意形成を9分くらいまでに終わらせることは意識してやるようにしています。というのも、これができれば、残りの時間でほぼ最後まで着地させることができるからです。そのため、問題把握自体は関係構築の時から始めておき、開始5分くらいまでには頭の中でキャリコン視点の問題をこれで行こうと決めていることがほとんどです。

今回は面接試験における時間管理のお話でした。

時間管理については色んな考え方があり、どの考え方が正解かは人によって違うと思います。ですので、ご自身の中で面接試験で時間管理をやってみようかなと思われた方は是非参考にしてみてくださいね♪

また、この内容を直接学んでみたい方はこちらをご利用くださいね!

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それでは、またお会いしましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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