最近、サボテンの植え替えをしました。
着々と大きくなっており、1年に一度、春か秋に植え替えます。
ミニサボテン3種の寄せ植えを、4年前に誕生日プレゼントにもらいました。
自分で選んだ植物はかわいがって育てるけれど、もらったときは、世話をしなきゃいけないものが増えてめんどくさい、というのが正直な感想でした。
嬉しいしかわいいんですけどね。
どうせ手間をかけるのなら自分のタイミングで自分の好きなものを選びたいと思っていたのです。
1か月ほどまめに世話をして、あとはほぼほったらかし。
月に一度水をあげるかどうかってところ。
サボテンって丈夫だし、砂漠の植物だし、大丈夫でしょ、と。
そんな感じでカーテンの裏の窓辺でひっそりと育て、ほぼ存在を忘れ、1年くらい経ったある日。
あれ?1個消えている。
3つあったはずのサボテンが2つしかありません。
2つはちゃんとあるのに。不思議。
乾燥しすぎてちっちゃくなって、死んでしまってほぼなくなっていました。
その時なんとなく、残りの2つはちゃんと育てないといけないな、と。
心変わりしました。
見える場所に置き、週に一度くらいは観察するようになりました。
それから3年が経ち、大きくなりました。
縦も横も高さも、もらったときの3倍はあります。
サボテンってほとんど変化がない植物だと思っていたのだけど、そんなことはない。
長く長く楽しめる。縦に横に形が変わる。色も濃くなったり薄くなったり。
いびつ、と言ってしまえばそうなのだけど、味が出てくる。
どこにどう伸びていくのだろうか。日の当て方を変えれば成長の仕方が変わるのだろうか?
見ていると面白い。
隣りにキノコが生えたり、赤いカビ?虫?がつき、病気にもなりました。
でもちゃんとチェックしているので大丈夫。
すぐに対処できます。
私にとってうちのサボテンは、よくわからないもの、自分ではコントロールできないものです。
だから、グングン大きくなってほしいとか、花が咲いてほしいとかそんなに思わないんですけどね。
偶然に得たものや当たり前に周りにあるものに興味をもって気にかけて、ちょっとだけ手間をかける。
ただただ簡単な世話をし、変化を追う。
そういうのも面白いものです。
生活の中でもそんな風にしたいことっていろいろあります。
でも実際には、やりすぎたり、やらなすぎたり、どちらかに偏ってしまうことが多い。
度が過ぎないように適切にやるにも、ちょっとしたきっかけと心変わりがないとなかなか難しいものですね。