”限定”

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コラム
“限定”という言葉は、人を動かすと思う。

例えば、
“限定タイムセール”や“秋限定”は、購買意欲を掻き立てるし
夏休みの宿題だって、期間が限定されるから、その間にさっさと片付けようと思う。

時間が限られているから、動く気になるものだ。

いつものように、朝、洗濯機のスイッチを入れ、
朝食の準備や、片付け、掃除を済ます。
洗濯終了の音が鳴った。

洗濯物を干そうとしたら、籠が無い。
「あ、昨日、洗濯物乾かなかったから、
2階の部屋に干しっぱなしだった」と思い、
2階の部屋へ行った。

「乾いてる。良かった~」と、
乾いた洗濯物を籠に入れ、
1階のリビングに、ザバーっと出した。

空いた籠に、洗濯が終わったばかりの洗濯物を入れた。
「昨日は雨で、洗濯物が乾かなかったんだ。
ちょっと前までは、朝干せば、お昼までにはカラッと乾いていたのに、
あれは、夏限定だったのか…」と思った。

洗濯物を入れた籠を持って、2階に上がろうとした。

階段脇の母の部屋が見えた。
ベッドに転がり、いつものようにゲームをしている。

「洗濯を干してから、洗濯をたたむと
私の約束の時間、ぎりぎりになりそうだ」と思い、アレを使った。

「今だけ“限定”、
洗濯たたみ放題か、洗濯干し放題、選べま~す!」と、
母に向かって言った。
秒で「どっちもいらない」と言われた。
チーン…。

「“限定”の他に“放題”もコラボさせ、元気に楽しそうに言ったのに…。
相手によるのか?タイミングか?
やはり、手強い…。」

「チクショウ!
私は“アレ”を使いこなしてみせる!
またどこかでチャレンジするぞ!
嗚呼、限りある人生、すべてが修業だな~」と思った。

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