11.【新社会人こそ知っておきたい!】フォロワーシップが組織を高める

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今年度も早いもので第一四半期が終わろうとしていますが、春から新・社会人の方にとっては、あっという間の3ヶ月だったのではないでしょうか。

本日は特に、新・社会人の方にとってお役に立つようなテーマを選んでみました。

フォロワーシップ。

リーダーシップについては、色んな場面でその重要性が語られますが(採用面接でも、リーダーシップについての質問って多いですよね)、フォロワーシップは、まだあまり世の中に浸透していない言葉かもしれません。

過去の歴史を振り返っても、偉大なリーダーの傍には必ず優秀なフォロワーがいたものです。

また、偉業を成し遂げたリーダーも、若い頃は優秀なフォロワーとして実力を発揮していた、という話もよく聞きます。

リーダーシップとフォロワーシップは、対義語のようではありますが、一方でこの2つは1人の人に共存し得る属性です。

また、リーダーシップとフォロワーシップの相互作用があって初めて、組織の力を高めることができます。

フォロワーシップ理論で最も有名なものが、カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授によって提唱された「フォロワーシップ5類型」です。

ロバート・ケリーは、フォロワーの性質を、発言の主体性(批判的思考or無批判思考)と行動の主体性(貢献度高or低)という2軸を用いて、以下のように分類しています。

①模範的フォロワー(批判的思考・貢献度高)
自分独自の視点・価値基準で思考し、上司にも積極的に提案・発言していくタイプ。次世代のリーダー候補。

②孤立型フォロワー(批判的思考・貢献度低)
自分独自の視点を持って思考するものの、上司に対しては冷めており積極的な働きかけはしないタイプ。「口だけのやつ」と思われることも。

③消極的フォロワー(無批判思考・貢献度低)
自分で考えることをせず、上司にも自分から働きかけることもしない。「言われたことはやる」タイプ。

④順応型フォロワー(無批判思考・貢献度高)
上司から言われたことに対して無批判ながら、積極的には動くタイプ。いわゆる「イエスマン」。

⑤実務型フォロワー(どちらも中庸的)
上記4タイプの特徴をバランス良く持ち、ほどほどに意見し、ほどほどに行動する。組織の中で戦略的に生き残ろうとする現実派。

「型」があると、「この人はこのタイプ」と決めつけてしまいがちですが、ここで注意したいのは、フォロワーシップというのは、個人の性質と、組織の環境(社風や上司のタイプなど)によって、その人が発揮するフォロワーシップが変わることもある点です。

しかし一方で、批判的思考を持ち、貢献度の高い仕事ができるフォロワーは今後ますます求められます。

価値あるフォロワーになるためには、「あの上司はリーダーシップがない」と批判するばかりではなく、いかに自分のフォロワーシップを改善できるかという視点で、自らの仕事ぶりを定期的に振り返ってみると良いかもしれません。

(かく言う私も、20代の頃はよく、職場の同期と居酒屋で、上司の愚痴をお酒のアテにして飲んでいましたが。。(笑))

フォロワーとして自分に足りていないのが「発言の主体性」なのか「行動の主体性」なのか、それとも両方なのか。

まずは自分を正しく知ることが、自分を成長させる第一歩になるのではないでしょうか。
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