宗教の話

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コラム
最近、カルト宗教の話題が多いですよね。
雑談にするには、テーマとしては重い気がするのですが、ほとんどの人が何らかの形で、カルトにかかわったことがあるのではないでしょうか。

私は特定の宗教とは何のかかわりもありませんし、家族もなんかの信者という人はいません。
マルチ商法のカモになっていた家族はいます(笑)

フツーに生きていたら、何度か、カルト宗教の勧誘、またはマルチ商法の勧誘に合ったことがあるものです。

私も過去に何度かカルト宗教の勧誘を受けたことがあります・・・。
最初の勧誘がものすごくショッキングなもので、ちょっとトラウマ気味になりました。

よくある話です。
大学生になってから、しばらくしたら、高校の時に同じ学校だった、という人から電話がかかってきたのです。

その人のことは、私は知らなかったのですが、向こうは「ずっとbоさんと友達になりたいと思っていたの」というのです。

そんなことを言われたら、やっぱりうれしいじゃないですか。
だから、相手のことをよく知らず、卒業アルバムを引っ張り出して、どの子かしら~?って確認する程度のことしかしなくて、その後、会う約束をしてしまったのです。

とある町に呼び出され、喫茶店でコーヒーを飲みました。
最初は、高校の時の話、それから大学の話をしました。
それから、宗教の話になったんですよね。

あれ?と思いました。
畳みかけるように、彼女は「すぐそこに、教会があるから行ってみない?」と・・・。

とにかく、悲しかったです。
あ、この人は私に興味なんかなかったんだ、利用しようとしただけだって・・・悲しかったです。

私は「そういうのに興味ないから」とそっけなくそのまま帰りました。
情けなくて、恥ずかしくて、家族にも言えませんでした。
「友達になりたいと思っていたの」という言葉に舞い上がっていた自分が可哀そうだった・・・。
特に私は、友達がいない体質なので、若い時はそれがコンプレックスだったんです・・・

二度目は、その後しばらくして、お仕事を始めた頃でした。
第三土曜日、当時住んでいた近所の公立図書館で、映画会がありまして、時々一人でふらっと出かけてたんです。

昔の古い映画ばかりなので、観客も年寄りがちら、ほらといる程度。
その中に、一人、同世代と思えるような人も紛れていました。

映画が終わって、帰り支度をしていたら、その人が「よかったら、ちょっとお茶でもしませんか?」と声かけてくれたんですね。
午後でちょうどおやつの時間帯でしたし、帰る前にちょっとなら・・・どうせ暇だし・・・って、一緒にデニーズに行きました。

最初は、雑談してたんです。それも楽しく。日常生活のこととか、職場のあほ上司の話とか・・・笑い転げるような雰囲気だったんです。

だけど、その人がふいに・・・携帯を取り出して、「あ、知り合いの人が近くにいるから合流してもいいかって言ってますけど・・・いいですか?」と。
「どーぞ、どーぞ」と答えました。

その知り合いというのが。まぁ、そのカルト宗教の彼女の先輩だったようです。

二人がかりで勧誘されたんです、デニーズで。
今まで、一緒に笑い転げていた人が、その先輩が来たとたん・・・豹変。
今までの雑談の中でしゃべったことを「あなたはだから先祖供養がたりないから」みたいな・・・ダメ出しされて・・・。もうひどいんです。二人がかりで責め立てるんです。

私もカーっとなっちゃって(笑)
「そんなによい宗教なら、まず自分の身の回りの人からにしてくださいよ。本当にその宗教がいいものなら、自然と広まりますから! 自分の家族、職場、学校から始めたら?」と捨て台詞を吐いてしまったんですねぇ。
二度目はさすがにちょっと大人になっていたので、悲しくはなかったです。

宗教の勧誘には二種類あります。
というか、ほぼすべての広告・勧誘には、二種類の手法があります。

一つは、脅すこと、怖がらせること。
もう一つは、おだてること、褒めること。
これを組み合わせる手法は、効果的。

私が受けた二度の宗教の勧誘は、おだて→脅しのコンボでした。
最初は、にこにこと近づいてきて、その後ぐわっと。
逆パターンもあります。
借金・失恋や死別など・失業、健康問題、人間関係のトラブルといった問題を抱えている人に対して「このままではもっと悪くなる」と、脅しをかけ、その後、「大丈夫よ!」と飴を与える手法。

宗教は、不安を作り出すところから、世界観の創造から入りますので、ハマってしまう人は抜け出すのが大変です。
キリスト教の「原罪」というアイデアは秀逸です。

宗教だけではありません。

家の中には見えない菌がいっぱい→だけど、このスプレーで除菌できます!
・・・恐怖、不安を植え付け、解決策を提案。新技術や最先端科学がよく利用されます。脳細胞はこうして破壊される!みたいな。

いつも頑張ってるあなた!素敵です!→時々はセレブ気分でリフレッシュしてね!自分にご褒美!
・・・褒めたり、同情して持ち上げるパターン。贅沢品のCḾに多いですね。ちょっと高いビールやアイスなども含まれます。

年齢とともに増えるシミ・・・このまま放置していると!→だけど、このクリームがあれば大丈夫。
・・・いかんともしがたい、もともとある不安・恐怖状態の人を、甘い言葉で誘導。老化、病気や死といった人間共通、普遍的な不安が利用されます。
保険・金融商品や葬儀屋さんとかですね。

こうして消費を促すのですね。
これが、資本主義がカルトに似ていると言われるポイントです。
マルチ商法や、お金持ちになれるセミナーなどもこの手法が使われます。
後は、環境問題、エネルギー問題に対する意見の誘導にもよく使われます。
ユーチューブ番組などでもよく使われる手法です。

情報社会では、必然的にカルト・マルチの勧誘は、非常に有効になってしまいます。政治的な意見の誘導にも有効です。

知らなきゃ損!知らないと恥ずかしい!情弱!

という言葉で、不安をあおるのです。
自分は損をしていたんじゃないだろうか?
自分だけが知らなかったんじゃないだろうか?
急に、世界に取り残されたような孤独感を感じます。

実態は、「楽して儲けたい」「人より得したい」という弱みやズルしたい気持ちにつけ込むだけなんですけどね。

消費に流されない人間は、資本主義社会の中では負け組とレッテル張りされます。
一方で消費に惑わされる人たちは、資本主義社会では重宝されます。情報も人脈も集まりやすく、優遇されます。現代社会で楽に生きたいなら、これが正解。

多くの人は、負け組とレッテル張りされたくないという気持ちしか持ってない。得したい、楽したい、ズルしたいという気持ちより「損したくない」という気持ち方が大きいだけ。

自覚ないまま何らかの消費活動をせざるを得ない状況に陥ります。
国家ぐるみで地デジだの、スマホのようなものを導入、買わされる羽目になります。
なんか二者択一を迫られたような状態に陥ってしまうんです。
結局、仕掛けた側に誘導される形になってしまうんですよね。
冷静にみれば、第三の選択肢があるのに、二者択一を迫られるとその第三の道が見えなくなってしまうんです。

どんな時に幸せを感じるか、人それぞれです。
宗教やマルチがいう、押しつけみたいな幸せ感に惑わされないことが大事だと思っています。
自分が宗教の教祖やマルチの創始者になる場合は別の戦略が必要。そして、この狭き道が資本主義社会で成り上がる有効な手段です。

このブログでも私は何度か申し上げております。
私が大事だと思っているのは、「自分で選べること」「選択肢が多いこと」です。

bоの占いはタロットなので、怪しいと思う人もいるかもしれませんが、別に何かを売りつけたり、価値観を押し付けたり、否定するものではありません。
雑談や気晴らし程度の感覚でお試しくださいね!
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