がんの補完代替療法のみきわめ方 あとで後悔しないために、

こんにちは。

うさぎです。!(^^)!

がんと診断されて、治療はうけているものの

他に何かできることはないだろうか・・・？

そこで、目を向ける方が多いのが

”補完代替療法”

つまり

サプリメントとか、温熱療法、ヨガ、マッサージ、食事療法・・・他

自分にとって良いものもありますが、だまされることも多い世界

お金も命も後悔しないために知っておいて損はない！

補完代替療法のみきわめ方　７つのポイント

１．補完代替療法は西洋医学を前提として行われる。

　あくまでも病院の治療が中心です。

２．補完代替療法はQOL（生活の質）を向上させるためのもの。

がんが治る補完代替療法はほとんどない。

💛　「自分だけは特別。がんが治るミラクル治療法があるはず。」と思いたいけれど、そこにとらわれすぎるとだまされてしまう危険があります。

３．「補完代替療法は副作用がない」というのは間違い

補完代替療法にも副作用・相互作用があります。

たとえば”ある種のハーブで抗がん剤イリノテカンの濃度が４２％減少した”という研究結果があります。

ハーブだから自然だから問題ないとはかぎりません。

サプリメントなどで抗がん剤の作用を弱めたり強めたりすることがあり、抗がん剤の作用を強めてしまうと副作用も強く出る場合もあるのです。使用する前の主治医や薬剤師さんへの確認は必要です。

４．補完代替療法の信頼できる情報源をチェックすることが大切！

信頼できる情報源　２つあります

↓

①がんの補完代替療法クリニカルエビデンス

　　本も出版されていますが、

日本緩和医療学会のホームページでも見ることができます。

②厚生労働省　eJIM　「統合医療」情報発信サイト

　＊いつも新しい情報を見ることは重要。

💛　詳しい&根拠のある情報が書かれています。

だまされたり、あとで後悔しないためにも、使いたいと思った補完代替療法のことは、きちんと調べておく方がいいかも

５．補完代替療法で失敗する３大リスク

　①健康被害

　　「自然・天然」ならば”安全”とは限らない。

　　　自然・天然のものでも健康被害はあります。

　②経済被害

　　　契約・請求のトラブルがけっこうあるので注意！

　　　値段が高額なものがあります。慎重に検討しましょう！

　　　＊「値段が高いほど効果が高い」という先入観念はヤバいです。

　　　　（医学は高い治療費のものほど効果が高いというわけではない。）

　　③治療が手遅れになる危険性

　　　　医学の”標準治療”を否定している補完代替療法には近づかない！

　　　　・・・実はけっこうあるのです。

６．注意！　正確な情報を知っても”最適な判断”ができるとはかぎらない

人はピンチにおちいると”賭け”にでやすい

借金でこまると、あやしい話にのってしまうことがあるように

自分や家族が、がんと診断されるとたとえ医者でも冷静でいられなくなることも

冷静さを！

７．補完代替療法について相談できるところ

　①主治医　

　　どんな補完代替療法をつかいたいのか

　　なぜそれを使いたいのか

　　どんな効果を期待するのか

　この3点を紙に書いて受診の時に主治医に相談。

　＊ですが、主治医には言いにくいですよね・・・そんな時は

②薬剤師さんに相談

　　薬剤師さんの時間があるときを聞いて、ゆっくり相談するのもおススメ

　　活用していない方が多いですが、薬剤師さんは薬の専門家！

③がん相談支援センター

　がん拠点病院のがん相談支援センターは、その病院にかかっていなくても相談できます。相談無料。たくさんの情報を持っている場所です。

④看護師さんに相談

　主治医に言いにくいことも身近な看護師さんには聞きやすい

💛

ある調査によると、

補完代替療法を利用する目的で　多いのは

”精神的な希望”　だそうです。

”精神的な希望”

大切。

だからこそ、

補完代替療法だけにこだわらず　

主治医も看護師さんも薬剤師さんも、がん相談支援センターの相談員さんも、患者仲間も、たくさんの人に味方になってもらいながら歩みたい💚

がんの補完代替療法

使うも使わないもそれぞれの判断。

しっかりした情報を集めて、納得して冷静な判断ができますように。

!(^^)!

💚💛💚

こんなことがありました。

ある乳がん患者会のイベントで、業者さんがお水を売っていました。

”がんが消えた”という水

乳がん治療中の友人はこのお水を買いたい（定期購入）と思ったみたい。

ですが、

同伴していた私は、その宣伝広告をよく読むと

「動物実験でがんが消えた」とあります。

「動物実験でがんが消えたからと言って人に同じようなことがおこるとはかぎりませんよね」と聞いたら、

業者の方は

「・・・」無言

友人は、ふだんなら

「水で治るなら、医者は必要ない」とすぐわかるはず　ですが、

がん治療中の本人は、冷静な判断が難しかったみたい。

彼女の気持を考えると、理解できないでもない

がんを治したいという気持ち。

その水が精神的な支えになるならそれもありかもしれないとは思いつつ

水に害ある成分が入っていないとは限らない

出費もかさむ

💛がん補完代替療法のみきわめには

正しい情報だけではなく、

信頼できるいろいろな人に”相談する力”もあると最高！

ブログでささやかに応援してます。＼(^o^)／