頭部の整形

記事
エンタメ・趣味
前回は素体を作りました。
今回は頭部、特に顔のパーツを作っていきたいと思います。

前回も書きましたが、
人型のフィギュアを作るときに一番楽しいのが顔の造形です。
かっこよく&可愛くなるよう工夫のしがいもあるし、
自分が好きなキャラなら、アニメや漫画などで目鼻立ちや位置どりなど頭の中である程度イメージできている分、造形がしやすい部分でもあるからです。

特に最近は立体物になった時のことを考えてデザインされていることが多いキャラクターが多く比較的作りやすいですし、
逆に二次元のイラストしかない場合や、横から見たところや後ろ姿が存在しないようなキャラクターであれば、
立体になったときどうすれば「らしく見えるか」を考えるのもまた、大変だけど楽しい作業であります。

私のところにいただくご依頼も、
例えばお店や会社のイメージキャラクターのように「資料になるのが正面を向いてるイラスト1枚しかないけど、フィギュアにできますか?」というご相談が結構多いです。
そういう場合は、
私の方でそのキャラクターが横や後ろを向いた簡単な三面図を描き起こし、
原画にない部分は想像して描き足したりしながら「こんな感じでイメージに合ってますか?」というやりとりを行い、
ご納得いただいてから造形に入るようにしてます。

話が逸れましたので、顔の造形に戻しますね。

まずは前回作った素体の顔部分に、目や鼻などの位置を鉛筆で薄く描き込んでいきます。
IMG_4698.jpeg

各パーツの位置や大きさなどを確認するためのものなので、あくまで簡単に。
ただし、あまりいい加減に描いてしまうと、
必ずどこかで違和感が出てきてしまい、後々になって後悔することがあるので、いろんな角度から眺めて原画のイメージと異なるところがないか、確認しながら描いていきます。

今回はこのキャラ本来の等身ではなく、ちびキャラ的なフィギュアにするので、
目を心持ち大きめに、目や口の位置も近くにまとめていますが、
結構雰囲気は近い感じになってますので、
もしかすると、この段階で何のキャラクターか分かっちゃう方もいるかもしれませんね。

おおよその位置関係やパーツの大きさなどが決まったら、
下書きに沿って粘土をくり抜いたり、少しずつ造形を進めていきます。
IMG_4699.jpeg

目の部分をくり抜き、白い粘土を詰めて白目が出来上がりました。
この後、まぶたやまつ毛を造形していくと、もっと雰囲気が出てきます。
また、鼻を少し盛り上げて造形しました。
ちびキャラなので、あまり鼻が高くなりすぎないように注意。
口はカッターで切った後、切ったところの淵をヘラでなぞって角を落とし、柔らかい感じを出します。
眉毛も作ってしまうと、色や形で完全に何のキャラかバレてしまうので、
今日はこの辺で。

ヘラって書きましたが、実はヘラというより粘土造形用のツールのうち、あんまりヘラっぽくないものを好んで使ってます。
使ってる道具の紹介なんかもそのうちやるかもしれません。


ご興味があれば、ぜひお声がけください!
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す