残酷な天使のテーゼのコードワークに注目

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音声・音楽
つい先日シン・エヴァンゲリオン劇場版を見てきました。
映画の感想はここでは書きません、、、が!
今回は名曲残酷な天使のテーゼのコードワーク、メロティーに着目してみたいと思います。
といっても注目したい点はAメロの最後「いたいけな瞳」の「ソソファミファソラ♭ソ」の部分。
このメロディに対してDm7(♭5)を当てているんですね。
ここで気になるのがDm7(♭5)にミである♮9を当てていること。
それ以前までずっとCmのキーで来ているので普通に考えるとDm7(♭5) ロクリアンの♭9=ミ♭になるはず。
このミはどういう扱いなんだろうと考えていました。
色々な解釈ができると思いますが、
Dm7(♭5)に♮9が入っているということはエオリアン ♭5 / ロクリアン ♮2の機能をもっております。
Dエオリアン ♭5 / ロクリアン ♮2をダイアトニック上でC基準で見るとCミクソリディアン♭6が出てきます。
元のCナチュラルマイナーとCミクソリディアン♭6を比べると3度の音がm3なのかM3なのかの違いだけなので近しいスケールなんですね。
ですので近しいスケールから一時的に引用してきたという解釈がスマートかと思います。
ちなみにDエオリアン ♭5 / ロクリアン ♮2もCミクソリディアン♭6も
「Fメロディックマイナー」のモードになります。
Fメロディックマイナーのダイアトニックを参考までに記しておきます。
Fメロディックマイナー       Ⅰm、ⅠmM7、Ⅰm6
Gドリアン♭2           Ⅱm、Ⅱm7、Ⅱm6
A♭リディアンオーギュメント    ♭Ⅲ(♯5)、♭ⅢM7(♯5)
B♭リディアン♭7         Ⅳ、Ⅳ7、Ⅳ6
Cミクソリディアン♭6       Ⅴ、Ⅴ7
Dエオリアン♭5/ ロクリアン ♮2  Ⅵm(♭5)、Ⅵm7(♭5)
Eスーパーロクリアン(オルタード)  Ⅶm(♭5)、Ⅶm7(♭5)、Ⅶdim7
小難しいことを書いてしまいましたが単純に「m7(♭5)に♮9をあてるのは有りだ!」で良いと思います。
m7(♭5)に♮9をあてる考え方は昔からありジャズで有名な星影のステラ Stella By Starlightなどでも使われています。
アニソンを代表するこの曲。 キャッチーに聞こえますがAメロでこんなことになっていたんですね。
※m7(♭5)に♮9をあてられる理由に関してもっと良い考え方をお持ちの方はメールでご意見お待ちしております。
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