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1. 昆虫へ情熱


ジャン・アンリ・ファーブルをご存知でしょうか。

それまで「虫」と一括りにされていた昆虫を、それぞれ分類して名前を付けた昆虫学者です。

ファーブルの「昆虫記」を、あなたも一度はご覧になったことがあると思います。

このファーブルの情熱をしめすようなエピソードが残されています。

彼は、幼少期から昆虫に深い関心を寄せていました。

ある日、朝食を済ませたファーブルは、いつものように裏山へ出かけました。

その日は、偶然食料を運ぶ蟻の行列を見つけ、夢中になりずっと眺めていました。

しばらくすると、祖母がやってきてファーブルに声を掛けます。

「ファーブル、ご飯だよ。さあ、帰ろう。」

「おばあさん、お昼ごはんを食べたら、またここへ来てもいい?」

その質問に、おばあさんは呆れてこう言いました。

「何言ってるの、ファーブル。もう晩ごはんだよ。」

このエピソードは、彼がどれほど昆虫に夢中になっていたかを示すものであり、時間の経過を忘れるほどの集中状態、つまり「フロー状態」に陥っていたことを物語っています。



2. フロー状態とは何か?


フロー状態とは、時間の経過を忘れるほどの集中状態を指します。

何かに没頭し、周囲のことが気にならず、自分の能力を最大限に発揮できる状態です。

フロー状態は仕事に限らず、スポーツ、ゲーム、読書など、さまざまな場面で経験することが出来ます。

あなたも、何かに夢中になり「気付いたら、もうこんな時間だった」という経験があるでしょう。

また、フロー状態になると、集中力や創造力が高まり、仕事や人生の充実感を得られると言われています。

このフロー状態に入るためには、以下の3つの要素が重要です。

・明確な目標

フロー状態に入るためには、まず、自分が何を成し遂げたいのか、明確な目標を持つ必要があります。

目標が曖昧だと、達成感や充実感を得ることができず、フロー状態に入ることが難しくなります。

それも、短時間で達成出来る目標が望ましいです。

今日とか、午前中など、その日に達成出来る目標だと、集中しやすくなります。


・適度なチャレンジ

また、目標は達成するのが難しいけれど、不可能ではない、適度なチャレンジであることが大切です。

簡単すぎる目標だと、達成感を得ることができずフロー状態に入ることが難しくなり、達成困難な目標では、そもそもやる気が出ないでしょう。

ちょっと手を伸ばせば届く、その位の目標が理想です。


・フィードバック

目標を達成するためには、自分の成長や成果をフィードバックしてもらうことが大切です。

フィードバックによって、自分の成長を実感し、モチベーションを維持することができます。

他者からのフィードバックが出来ない場合は、記録をつけて成果や実績を後から確認出来るようにしておきましょう。



3.仕事とフロー


フロー状態は、仕事のパフォーマンスを向上させるためにも有効です。

フロー状態に入ることで、以下のような効果が期待できます。

・集中力や効率性が向上する

・創造力が高まる

・ストレスが軽減される

このように、フロー状態になると、無理せずにその人の持つ力が全て発揮されるようになります。



4.夢中になれること


フロー状態について解説しましたが、私はフロー状態とは一言で「無我夢中」だと考えています。

もし、おばあさんがファーブルに、

「虫なんてどうでもいいから、勉強しなさい」

「偏差値の高い高校や大学をめざしなさい」

「安定しているから公務員になりなさい」

なんて言っていたら、恐らく昆虫学者ジャン・アンリ・ファーブルは世に誕生しなかったと思います。

だから、興味や関心があることに気付く。

これがあなたの才能を開花させる一番大切なことです。

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