1.新入社員の集いで気付いたこと
私は以前から、宿泊施設関係に関わっています。
毎年、何名かの新入社員を見てきました。
先日、入社3年から4年目の社員の集まりに、メンターとして関わる機会がありました。
懐かしい顔ぶれです。
以前会った時のような新入社員特有のぎこちなさが無くなり、落ち着きと安定感、そして自信も漂わせています。
「みんな大人になったな」と思いました。
しかし、実際に話しをすると、だいぶ外見と中身が違う人もいました。
その際に気付いたことがありました。
それが「成長」と「背伸び」です。
成長とは「自分を高めるために努力すること」です。
それに対して、背伸びは「成長したように見せること」といったらわかりやすいでしょうか。
成長している人と、背伸びしている人。
どちらも外見は同じです。
むしろ背伸びしている人の方が、一見優秀に見えます。
2. 成長と背伸びの違い
しかし、背伸びしている人は仕事が出来るように見えるけど、行動していないから具体的な話が出来ない。
成果や実績は話せるけど、そのためにどのような行動をしたのか。
大変だったことや、自分なりに工夫したことを質問しても答えられません。
本人が語る成果・実績は、実は「まぐれ」だったのかも知れません。
今回のメンバーは全員女性だったのですが、背伸びしている人はハイヒールを履いた身長を、自分の背の高さだと誤解しているように見えました。
3. 実力とは再現力のこと
私は、仕事で大切なことは再現力3だと考えています。
再現力とは、安定して何度でも同じ結果を出せることです。
「まぐれ」ではないこと。
だから再現性が高い人は、ムラがありません。
成果や実績が安定しています。
成長している人は、この再現力が高いし、再現力を高めるために努力しているともいえます。
それに対して、背伸びいている人は、たまたまうまくいったことを、自分の実力と勘違いしています。
たとえば、上司や先輩がお膳立てしてくれた為に出来たことを、すべて自分の実力とだ思ってしまう。
それをアピールする力が長けていると、周りで聞いている人は「凄い」と評価してしまいます。
4.ビジネスの真実
単に成果や実績だけ見てしまうと、この成長した人と背伸びしている人の違いに気付けません。
でも、プロセスや過程を聞くことで、再現力があるのか、周囲のサポートのお陰なのかがわかります。
ビジネスにおける再現力、安定して成果や結果が出せることが、本当の実力です。
成長と背伸びの違い。
今回の集いは、私にとっても大きな収穫がありました。