すべてのココナラの商品出品者は、小資本家である

記事
ビジネス・マーケティング
私は、「ココナラの商品出品者は、小資本家だ」と考えています。なぜなら、ココナラの商品出品者は、自分のサービスであり、資本主義経済の富の源泉となる商品を扱っているためです。

この点、ココナラで商品をつくり、販売するのは、業務委託契約を中心とするクライアントワークとは全く異なる次元といえます。業務委託は受託者がクライアントの仕事を代行しているのに対し、ココナラでの商品販売は、自らが作り出した財を他者に提供しているためです。自明かもしれませんが、ココナラでの商品販売は、スーパーで果物や野菜を販売しているのと同じです。

つまり、クライアントワーカーは労働者である一方、商品の販売者は小売業者といえます。当然、前者の労働者よりも、後者の小売業者の方が収益性や生産性の面で優ります。成功したフリーランサーが、「自分の商品を作れ」と叫んでいるのは、このためなのです。

一個人がインターネットを通じて自分の商品を販売するのは、稀有です。現代社会では、資本家によって土地や物財、自然といった共有財産が囲い込まれているため、私を含めて普通の人は通常、商品を作れません。このため、多くの人が自らの労働力を商品とし、雇用労働者として働いているのです。

こうした本質を踏まえると、一個人でもインターネット上で商品の生産を可能にしたココナラは、優れたサービスだと言わざるを得ません。商品力という点では企業を上回ることはできませんが、それでも、ココナラを筆頭に「商品出品→販売」の仕組みを構築したクラウドソーシングは、個人でも小資本家になれる選択肢を作り出したと考えています。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す