アカデミック考察(その3) 法助動詞とは?(前半)

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法助動詞とは、主語によって変化しない、後ろに動詞の原型をとる、といった特徴を持つ助動詞のことです。

許可や可能、義務、推量といった話者の確信の度合いを示すwillやcan、mayなどがあり、英文法でなくてはならないものとして機能しています。

第3回のアカデミック考察では、この法助動詞について解説します。

can、may、must

canとmay、mustは、主動詞に能力や可能、許可、可能性、推量、義務、必然性といった意味合いを加える場合に使います。
能力という言葉の本義から派生したcanは、能力と可能、許可、可能性を表す際に使います。

使う頻度が多いのは能力で、〈can 主動詞〉と使えば、「〜ができる」を文章として表現可能です。

英語のpermissionの意味合いを持つ許可では、〈Can I 主動詞〉などのように、「〜しても良いですか」と聞き手に許可を求める疑問文のように使います。

mayは、行為に対する話者の許可や、話し手の推量を表します。対して、
許可として使う場合、canに比べてかしこまったニュアンスがあるMayは、〈May I 主動詞〉などのように、疑問形として使うケースが大半です。

「〜かもしれない」を示す現実的可能性を示す推量では、〈may 主動詞〉という形で使うほか、現実として起こる確率は、約50%と言われています。

不可避という本義を持つmustは、義務や必然という意味があります。

いずれの意味合いも、1人称の場合は、「〜しないといけない」などと自己抑制や自己鍛錬を表現する時に使われますが、人称が多くなればなるほど、「〜してはならない」と法律や規制、道徳といった外部から課される意味が強くなります。

must notと使うと、禁止を表します。互換性のある言葉としてhave toがあります。

would、should

would、shouldは、willとshallの過去形として使われる用法や、現在の意味で使われる助動詞としての用法があります。

wouldは、willに次いで使用頻度が多い法助動詞です。直接法の肯定文において、「〜なかった」と過去の主語の意志、主張、固執を表現する一方、仮定法では、「〜したいと思う」と願望や何らかの意思を含意する控え目、丁寧な気持ちを表す際に使います。

shouldは、義務、蓋然性、丁寧・遠慮を表現。義務の場合、話者から聞き手に対する義務を表し、「〜すべき」と使います。

確実性の度合いを示す蓋然性として使う場合は、日本語表現では「〜はずだ」となります。

ほか、敬語的な意味合いで丁寧さを表現したり、感情を強調したりする場合に使われます。


上記のように、アカデミックレポートの例文制作を手掛けています。経済学を中心に対応いたしますので、お気軽にお声がけください。

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