ちょっと気になるHSP

記事
コラム
どうも、どんなにつらいときでも
笑う心は忘れない れぼる です
(笑いは科学的に効果が証明済み)

診断名では

昨今あちこちで耳にするHSPとは、
”Highly Sensitive Person”の略で、
日本では「人一倍敏感・繊細な人」
という意味で捉えられています。

これはアメリカの心理学者アーロン
ごめんなさい、アローンが提唱した
概念です(つい、魚人の名がm(__)m)

概念…つまり、診断名ではないんです。

同様に”感覚過敏”や”起立性調節障害”も
「最近よく聞く」というイメージかと。

が、前者は2013年にアメリカ精神医学会の
診断基準で自閉症スペクトラムの特性の1つ
と位置付けられていますし、後者は1960年
既に診断基準が作成されています。not最近。

流行の背景

未注目だった概念が今流行するということ
=時代がそれを必要としているということ。
(社会福祉学者 三島亜紀子先生談)

過去にも「自閉症」「ADHD」が流行し、
今は「発達障害」がホットなワードです。

「変な人」「自分勝手」「親の対応が悪い」
と誤解されていたことが見直され、新基準が
共有され、当事者が生きやすく、周囲が配慮
しやすくなったら、実に有意義なことです。

一方で、診断名を与えられたことで、
新たな差別や偏見の目に晒されたり、
診断はされたが、どう生きていけば
いいかまでは教えられなかったり…

「新分類は人を救うと同時に格差を生み、
『本物らしさ問題』まで呼び起こす」
(小児科医の熊谷晋一郎先生談)

実際、HSPはこの段階にきているでしょう。
「自分もHSPだとわかり救われる人」と
今は誰もかれもがHSP→本当にHSPなの?
自意識過剰では?と詰られ、傷つく人…。

どうしたら

ここまで読んで「え?メンタルクリニックで
HSPと言われたよ」という方もいるのでは。

HSPが「精神疾患の診断・統計マニュアル
(DSM) 」に載っていない概念だとしても、
綿密で包括的な診察の結果「あなたはHSP
(と言われている概念に当てはまる状態)
かもしれませんね」と、総合的に判断する
ことがあると思われます。それはつまり、

このような診断結果を出すことにより、
・本人や家族が今より生きやすくなる
・学校や職場に配慮を求めやすくなる
ならば、この言葉も有意義だろうとの
医師の合理的判断ではないでしょうか。

現時点では残念ながら、医学の力だけで
根本原因を取り除くことはできません。

だからこそ

・「繊細さん」同士が繋がって情報提供
(このマスクなら大丈夫だったよ~とか)
・不安感を減らすことで過敏さを減らす
 一般的に不安は苦痛を増幅させます
 →同程度の刺激でも不安減=不快減

などの生活の工夫も同時に試し、苦痛の
合計量を減らすことが大切になります。

科学的傍証

脳に関する研究が深まるにつれ、
・捉え方を変えると、感覚も変わる
(現実だと思って見る恐怖映像と、ドラマ
 と知っていて見る恐怖映像は恐怖感が違う)
・外からの刺激=感覚の受け止め方を
 脳が調節している→過敏=調整不良
のような事実が判明しています。

また、皆さんお馴染み花粉症(+他の
アレルギー)も、原因物質に対する
体内の免疫の「過敏さ」の結果です。

本来なら働かなくて良い免疫システムが、
・それほど有害でない物質に
・しかも少量に対して過剰に
反応してしまっている状態がアレルギー。

したがって、自律神経を整えることが、
過剰に反応することを抑制することに。

精神的繊細さにしろ、感覚過敏にしろ、
さらには起立性調節障害さえも、通常
の対策と共に、心身の快適さを保ち、
体の調子を整えることが軽症化の近道。

結論としてーーー
・早寝早起き
・バランス食
・適度な運動
・充分な睡眠

がいいんです!という、何の
ひねりもない、真っ当すぎる
常識でしめくくります(≧▽≦)

でもホント、地質学的に新時代
なろうとする現代に必要なことも、
外出と運動という常識なんですよ~
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