「子供の夜」

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【厳戒態勢】





12歳の小学6年生の時
ドラクエ2を買いに行った。
(*´▽`*)

ドラクエ2は
発売日が平日だった為
学校を休んで深夜から並ぶ事が出来ず
買う事が出来なかった。

しかし
クラスの子の中には
母親に深夜から並んでもらい
買って来てくれた子もいた。

当然俺の母親は
そんな事してくれるはずもなく
話が通じない。
(´・_・`)ショボン

しかも
ドラクエ2の発売日は
俺が深夜コッソリ出かけて
お店に並びに行くと思われてた。

その為
監視の目が凄く厳しく
玄関のドアに防護ネットを張られ
弟にまで監視させた。


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【完全包囲】





俺は
今まで色々と前科がある為
ドラクエ2の発売日は
家に厳戒態勢がしかれてしまった。

俺は
入り口のドアから行けないなら
2階の自分の部屋の窓から降りようと
計画を立ててみた。

しかし
深夜の交通機関が動いてない時の
大切な移動手段である自転車の鍵が
母親に隠されてしまってた。

この時
ドラクエの販売を行う所は
上野の多慶屋と言う所。

いつも俺は
上野の多慶屋まで30分かけて
自転車で遊びに行ってた。
(´∀`*)ウフフッ

更に母屋は
ドラクエ2が多慶屋で販売される事を
何故か知ってた為
移動手段の自転車を使えなくした。

なので
ドラクエ2の発売日だと言うのに
多慶屋に並びに行けなくなってしまう。
(´;ω;`)シクシク


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【発売日】





俺は
ドラクエ2の発売日学校に行くと
皆ドラクエ2の事を何故か話さない。

そこで俺は
「発売日の今日に
ドラクエ2手に入れられそう?」
そうみんなに聞いてみた。

すると
みんなふてくされた顔をして
「学校終わってから玩具屋に行っても
どこにも置いてないよ」と言う。

どうやらみんなも
ドラクエ2を発売日に買えないみたいで
凄く残念そうだった。
ショボ──(´・ω・`)──ン

そして
次の日学校に行くと
ドラクエ2を手に入れた子がいて
みんながその子にたかってた。

そして
その子にみんなが色々質問してる!
ヾ(⌒(ノ゚∀゚)ノオォォォ♪

俺もその子の所に行き
新機能やどんなアイテムが出るのか
そのアイテムの習得方法など
知りたい事全部聞いてみた。


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【謎情報】





そしたら
その子もまだやり始めたばかりで
解らない事だらけらしい。

その子が言うには
「みんなもドラクエ2を手に入れ
情報交換してくれないと解らない」
そう言っていた。

それか
来月の「ファミ通」を買わないと
謎だらけで何も言えないとの事。
・゚・(*ノДノ)・゚・ワカラン

しかし
その子が重大情報を教えてくれた!

それは
「次回のドラクエ2の販売は
来週の日曜日に販売する」
そう教えてくれた!

どこで情報を手に入れたのか聞くと
「多慶屋の店に張り紙がしてあった」
そう答えてた。

でもその子は
発売日に学校を休まず来て
多慶屋に並びに行ってない。
(。´・_・`。)フシギ


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【お友達】





その子に何でそれが解ったのか聞くと
なんと!母親が深夜から並んで
ドラクエ2を手に入れてくれたそうだ!

俺は
「なんと立派な母親なんだ」と
凄く感心してしまった。
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!

その時多慶屋にあった張り紙を見て
次回の発売日の情報を知ったらしい。
( `・∀・)ノナルホド‼

その事を聞いた俺は
「発売日が日曜日なので
前日の深夜から並んでも
何も問題ない!」そう思った。

そして
来週の日曜日
絶対ドラクエ2を買いに行こうと
かたく決意するのだった!

この情報を聞いた他の人の中に
友達の「葛西君」がいた。

俺は
友達の葛西君を誘って
一緒に深夜から
多慶屋に並びに行く事にした。


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【前日の夜】





俺は
友達の葛西君と何時から並びに行くか
相談をしてみた。

俺の案は
「販売時間が朝の10時だから
深夜3時から並べば大丈夫じゃない?」
そう提案した。

そしたら葛西君は
「それじゃ全然間に合わないから
前日の夜11時から並ぼう!」
そう提案してきた。

俺は
「そんなに気合い入れなくても
大丈夫な気がするけどなぁ~」
そう感じてしまった。

でもこの時
葛西君の鼻息が荒く
凄い気合の入り様だった。

そして
葛西君の凄い闘志に負けて
前日の夜11から並びに行く事にした。

そして俺は
今回夜から並びに行くイベントは
親の許可を何とか得て
気分よく行きたいと感じてた。

つづくー

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