キッチンは暮らしの基地。キチンと考えて②

記事
コラム
前回のブログでもお伝えしたように
キッチンは思いのほか長い時間を過ごす場所で
しかも暮らしの居心地を左右する大切な空間。

本来なら住まい手のキッチンの使い方を十分にヒアリングして
キッチンプランを考えるのが正しいのですが、
キッチン以外の間取りやリビングの大きさなど、
他に考えることが多すぎて、
キッチン空間の細部まで充分検討することないのが大多数。

そこで
今日はキッチンを間取りと同時に検討するうえでの
基本的な型について。

まず、キッチンの型をおおまかに分けると
I型、L型、コの字(U字)型、Ⅱ型の4つの型があります。
その基本的な形に壁付けや対面、アイランドのレイアウトで変化させると
いくとおりものキッチンに。

まずは現在主流の「I型キッチン」。

キッチンメーカーのカタログにも主力として掲載されている
I型キッチンは誰もが目にしたことがあるもの。

SNSやカタログで見慣れたI型を
ごくあたりまえのように取り入れる方が多いようです。

I型キッチンは、シンクとコンロが同じ辺にある横長の型。
一般の住宅であれば
キッチンのスペースが2m40cm~2m70cmと
横幅を長く取る必要があり
これより幅を短くすると作業スペースが狭くなり
これよりも幅が長いと作業の時の移動距離が長くなり
使い勝手が悪くなりストレスが。

このI型キッチンは壁付けに向かってレイアウトする
以前からのスタイルに加え現在の主流となっているのは
壁付けキッチンをダイニング側の腰壁に取付け応用させるタイプ。

壁に向かって作業する場合とは違い
ダイニング側に向かって作業をするので
ダイニングやリビングにいる家族の様子がうかがえ
料理をしながらでも積極的に会話に加わることもできます。


次に「L型キッチン」。

壁面に一列にキッチンを並べ、Lの字にカウンターを繋げたプランです。
基本的にコンロとシンクが90度で配置されることが多いようです。

L型キッチンは、I型に比べて作業の移動距離が短くなること、
作業スペースが広くなり
お子さんやご夫婦の複数人で料理を楽しむといった家族にはオススメです。

デメリットとしては
90度で曲がっているキッチンのコーナー部分が
デッドスペースになりやすいことと
I型キッチンよりも広いスペースが必要になってくること。


そして「コの字キッチン」。

コンロ、シンク、冷蔵庫をコの字に配置したキッチン。
最大の特徴は、作業動線の効率が良くスムーズであること。

作業スペースも広くとれ
I型とL型の良いとこ取りをしたようなキッチンと言っても過言ではないかも。

ただし、ある程度広いスペースは必要で
L型と同じようにコーナーにデッドスペースができやすい。
そして何といっても高額になりやすいキッチン。

私の経験上、
お料理好きな奥さまや、調理に関するお仕事をされていた方が
選ばれる傾向にあるという感じです。


最後に「Ⅱ型キッチン」。

実は私はこれが一番のオススメです。
というのも、
最近は建築資材も年々高騰し、
家づくりの予算を抑えざるを得なくなってきています。
家づくりの予算を抑える手っ取り早い方法は
何といっても建築面積を抑えること。
建築面積を抑えるとキッチンスペースもできるだけコンパクトに
抑える必要が出てきます。
そんな時におススメなのがこのⅡ型のキッチン。

シンクとコンロが向きを変えてできるので
作業移動が短くて済みます。

ダイニングやリビングとの並びの配置にもよりますが
上手く組み合わせできれば、
キッチン自体はコンパクトでも
収納も作業スペースも広くとることもできます。

デメリットとしては
シンクからコンロへ食材を運ぶ時に水が垂れないように
注意を払う必要があること
振り返りの動作が増えること。

でも私はそれ以上のメリットがあると考えています。
Ⅱ型キッチンを採用し建築面積を抑えられたコンパクトなお家を建てることで
建てた後のお家のメンテナンス費用も抑えられるし
お掃除も楽ですよね。

以上がキッチンの基本的な型になります。

いずれのキッチンを採用するかは
その家族の暮らし方によってもどれが良いとは一概に言えません。

また、キッチンメーカーによって規格のサイズが決まっているので
それを基準に設置したい場所に配置できるかどうかも
現在のお家のプランで採用可能かどうかも
検討する必要があります。

キッチンは毎日何度も使うものでありながら
そう簡単に取替えできるものではなく
また、LDKの居心地を左右する要素でもあります。

是非リビングのインテリアや間取りを考えるのと同じように
真剣に検討してみませんか。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す