お久しぶりのこのネタです。授業内容を比較してみようと思います。
ブラウン大の最大人数のクラスがワシントン大学の最小人数クラスであることとは、かなり前に書いた記事で紹介していますが、
内容を色々と比較してみようと思います。
ちなみに今、出なかったSurvival Analysisの初日の授業録画を聴きながら書いてます(なんてダメ学生だ・・・笑)
いや、行かなかったのは医療の理由で、普通の時は行きますよ?そりゃ!
今、この授業を聞いてても思うんですが、
ブラウン大学と比べると、
ワシントン大学の授業って、労働量が少ないよな・・・。
ブラウン大学・公衆衛生大学院は
基本的には、ほとんどの授業が、
・試験(中間試験と期末試験)
・個人プロジェクト & 個人プレゼン
の組み合わせです。
グループでのプレゼンは、少人数制であることもあり、ほぼありませんでした。個人で好きなプロジェクトを自由決めて、個人でプレゼンします。
その上、普通に試験があります。
統計学は、1)数学 2)プログラミング 3)研究プロジェクトの3部構成でかなりハードでした。
ちなみに私がやったのは、
・質的研究:「占星術リミディ効果の個人的体験について」
・生物統計学:「肺活量と短期記憶の関係性について」
・政策比較:「タミルナドゥ州でのシッダ医学のデング熱予防プロジェクトの効果について」
・アンケート調査研究:「鍼灸クリニックでの患者さんの期待内容と満足度について」
・環境疫学:「過労死についてのレビュー」
・RCT臨床研究:「シッダ医学に基づいた、近視のためのアイエクササイズの効果研究プロトコル」
などですね。
完全に個人的な興味っすね〜。それを自由にやらせてくれるブラウン大学、素晴らしいです。感謝しています。(そして全ての学生のプレゼンが超絶ハイクオリティでぶったまげます)
比較して、
ワシントン大・公衆衛生大学院(疫学)は
試験オンリー
OR
プロジェクトオンリー
のどっちかです。
そしてプロジェクトは、グループプロジェクト・・・
その上、なぜだかトピックまで決まっている・・・自分で決めない・・・
そりゃ、グループプロジェクトでトピックを決めなかったら喧嘩になるので普通にありがたいんですけどね。
こうやって比較してみると、
授業の労働量は、明らかにワシントン大学のが低いのがわかります。
宿題のハードさも、ブラウンの方が3倍ぐらいあるのではと思いますね。
なぜ、こんな違いがあるのかというと、
ブラウンは、研究助手などの仕事が、大学院では禁止されていて、できないようになっているからではと思います。
授業で、できる限りのトレーニングを受けるスタイルなんですね。
逆に、州立大学であるワシントン大学は、大学構内で仕事を見つけ、学費を免除してもらうスタイルが基本となっていくので、
(注:修士の場合は、そうじゃない人も多いです)
その分の時間(1日4時間)必要になってくるからではないでしょうかね。
なので、ワシントン大学では、ブラウンでの個人研究プロジェクトみたいなのは、実際の研究プロジェクトの助手をやることでトレーニングを受けるという形になっているということですね。
この1日4時間の労働時間分を、ブラウンでは宿題に当てるという感じですかね。
また、クオーター制(西海岸)vsセメスター制(東海岸)の違いもあります。
クオーター制は“little bit of everything‘なスタンスです。
私は、最初にブラウンに行って良かったと思っています。
ブラウンに行って、失敗が許される個人授業プロジェクトで一生懸命試行錯誤したおかげで、
シッダ医学の知恵を使って現代医学になんらかの形で翻訳する方法を見つけるという
思考のエクササイズが、結構できたと思います。
それに、シッダ医学と関係ない個人的な興味でもプロジェクトできたし、なんでも
ただ、ブラウンのHODにも言われたんですけど「君は現代科学を学びにきてるんだから現代科学にどっぷり浸かったほうがいいでしょう?」
そういうふうな経験をしたいなら、ワシントン大学で実際の研究に触れる方がいい気もしますね。ブラウンでは実際の研究に関わる機会が比較的少ないかもしれないです。
ブラウンの方が自由にやりたいことをなんでもできるけれども、
ワシントン大学の方が、まだまだやりたいことがわからない人には良いかもしれませんね。
博士課程と修士課程の環境の違いもあるかと思うんですが、
博士課程も修士課程も授業は同じのを受けたりするんで、似たような感じかなと思います!
ちなみに、ジョンスホプキンス卒の同級生も同意見で、
ジョンスホプキンスの方が授業内容が濃いと言っていますね。
ちなみに、どうでもいいのか有益なのか的な情報なんですが、
ブラウンで、常に ゲイ OR 鬱 ネタ をやっていた、
試験満点とか取って、常に学生の中でも例として自分のプロジェクトが取り上げられるような、誰がみても明らかに優秀な人がいたんですが、
当然の如く、博士課程に行っていました・・・。
こういう、修士課程で誰からみても明らかに超絶優秀な人が、博士課程に行きます。。。
でも、調べたら、彼のいるトロント大学よりワシントン大学のがランキング的には上だったんですよね・・・
私はブラウンでも全く優秀じゃくてむしろ落ちこぼれ気味だったので、
何がどう転じて、彼よりもランクとしては上とみなされているらしい大学に入り込めたのか全くわからないですし、よく考えたら本当に大丈夫なのか?とちょっと今思えてきました・・・やばい・・・です・・・。
とりあえず、博士課程に行ける人は、修士課程の中でもずば抜けて優秀な人で間違い無いですが、私みたいな例外もいるので、あきらめないでも良いかと思われます。
参考になったかな?
(つまんない)授業戻りまーす。
しかし以前は学部1のイケメン人気教授が教えてたらしく、超面白かったらしい・・・なんか損した・・・w