冬 住宅の快適な室温は何度?断熱材と室温の関係①

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今回は冬の住宅の室温について述べさせて頂きます。

真冬になると住宅の室温について考えさせられる季節です。
冬室内にいて寒いと不快だと思います。勿論暖房機器等を駆使すれば、暖かい室温を手に入れることは可能ですが、あくまで暖房を稼働している間のみの室温上昇です。また、昨今の電気代・燃料費高騰により、少しでも節約したいのが本音だと思います。誰もが快適な室温の住宅に住むことを望んでいるはずです。


冬 快適な室温を維持することは、光熱費削減だけが目的ではありません。真の目的は快適な室温は体に多くの良い影響をもたらします。まず、適切な室温は血行を促進し、体の末端まで暖かさが行き渡ります。これにより、冷え性の改善や免疫力の向上が期待できます。また、睡眠の質も大きく向上します。適切な室温は深い睡眠を促し、疲労回復やストレス軽減に役立ちます。さらに、温かい室内環境は呼吸器系の病気を予防する効果もあり、冬場の風邪やインフルエンザ、ぜんそくのリスクを減少させることができます。
日本においては、長らく住宅の室温と体の健康の関係は関心が薄く、ハウスメーカー、工務店等取り組みが進んでいなかったのが実情です。しかし、ドイツなどの高断熱住宅先進国では、住宅の室温と人体の健康は直接リンクしているのは当たり前の認識なのです。

例えば、日本の刑務所では冬 室温が寒く、カルロスゴーン氏が収監された際拘置所でとても寒いと文句を言っていたことは記憶にあるのではないでしょうか?人権への意識が高いヨーロッパでは、刑務所においても最低室温が決められております。人権の意識が高い欧州では、室温の低い寒い環境では、健康に害を及ぼすのは当然の認識なのです。

では、冬の室温として快適な室温とは何度なのでしょうか?
当方では暖房器具を使わない自然室温での目標室温を達成すれば快適な住宅と考えます。自然室温のみで室温を担保出来れば、人間の熱や家電の熱、太陽の光による熱などで、無暖房生活も夢ではありません。
具体的数値は次回以降触れさせて頂きます。

断熱材と室温の関係
では、冬の住宅の室温改善に直結するのは何でしょうか?
それは、住宅の壁や床や天井などの断熱材です。
躯体の断熱材は、室内温度を適切に保つ上で非常に重要です。断熱材は、外気の熱が室内に入るのを防ぎ、また室内の暖かさが外に逃げるのを防ぐ役割を果たします。断熱性能が高い住宅は、冬に室内を暖かく保ちやすく、夏は外の熱を遮断して室内を涼しく保ちやすいです。これにより、エネルギー消費を抑えつつ、一年を通して快適な室温を維持することが可能となります。
日本で使用される断熱材には、グラスウールやロックウール、ポリスチレンフォーム、発泡ウレタンフォームなどがあります。これらの材料は、それぞれ異なる特性を持ち、用途や建築条件に応じて最適なものが選ばれます。たとえば、発泡ウレタンフォームは高い断熱性能を持ち、厚さが少なくても高い断熱効果が得られるため、限られたスペースにおいても効率的に断熱を行うことができます。

まとめ
冬場快適な室温を得るには第一に躯体の断熱性能が重要です。次に、日射取得性能を上げ太陽光による日射取得熱を得られるようにしましょう。
但し、誰しも無尽蔵に予算があるわけではありません。理想の住宅を求めると予算がいくらあっても足りません。
予算との兼ね合いで、何度の室温を目指して住宅設計をするか?
目標を決めて住宅設計しましょう。住宅の自然室温は事前に計算しシミュレーションする事が可能です。事前に室温シミュレーションを実施し、住んでから暑い・寒いと後悔の無い住宅取得をしましょう。

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