樹脂サッシとアルミ樹脂ハイブリット窓どちらにする?②

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樹脂サッシとアルミ樹脂ハイブリット窓の良い点、悪い点を比較して頂き、窓サッシ選定の材料としてください。
今回は樹脂サッシとアルミ樹脂サッシでは、日本以外ではどのように使われているのか解説します。

【欧米での樹脂サッシの扱い】
日本以外の欧米先進国では、樹脂サッシや木製サッシが主流です。日本では、まだまだアルミ樹脂ハイブリット窓が数的には主流です。
実は欧米では樹脂サッシはホームセンターで陳列されている廉価版サッシの位置づけとなります。ホームセンターで規格サイズ週種類が山積みにされているのがプラスチックサッシです。
欧米での高級サッシはアルミクラッド窓と呼ばれる品種です。樹脂サッシの表面にアルミカバー材を覆ったサッシで、断熱性能と耐候性を兼ね備えたサッシです。断面を見ればほぼ樹脂サッシと言えます。
また、最近でのトレンドは高断熱でフレームが細い窓がトレンドとなっております。欧米の窓は日本の窓と比べて圧倒的に高性能と言えます。

【エリアの特性を考えた窓選び】
樹脂サッシの本場は欧米となります。特に欧州では高性能樹脂サッシの本場と言えます。じゃあ高性能住宅先進国の欧州の家を真似れば良いのか?そのまま、その仕様を日本に持ってくれば良いのか??
それをやっている会社はとても安直と言えます。日本は四季があり、高温多湿です。欧州との気候は全く異なります。欧州と同じ仕様を日本にそのまま持ってくると大変なことになります。
欧州の緯度をそのまま日本にスライドして位置を確認してください。
北海道付近になることが分かります。ヨーロッパは偏西風や地中海があるから温暖でしょ。という方もいるでしょう。
その通りですが、一番着目して欲しい項目は、日照時間です。
緯度が高ければ日照時間も短くなり、紫外線量も少なくなります。
日本での樹脂サッシの本場は北海道です。北海道では新築はほぼ全て樹脂サッシとなります。
ですので、樹脂サッシを本州以南にて採用する場合は、しっかりと樹脂サッシの特性を理解してから採用してください。

純白の樹脂サッシは時間がたてばクリーム色に変色します。黒い樹脂サッシは色が薄くなります。また、反射光などが重なると熱で変形する可能性もあります。網戸が擦れると細かい傷が付きます。物理的に起こりえることを理解したうえで採用して下さい。問題が起こった際にクレームとして挙げても、そうい物です。日本人は要求品質・水準が高いので、細かい人は採用しない方が良いです。

じゃあアルミ樹脂ハイブリット窓が良いのか?と言ってもそうではありません。日本のアルミ樹脂ハイブリット窓は圧倒的に性能が低いです。カタログ値の熱還流率の数値が良くとも、気密性や安定した断熱性能が出せるかどうかなど、まだまだ性能値としては不足しております。樹脂サッシの問題は有りません。

この考え方で選んで下さい
≪樹脂サッシを選んでも良い方≫
断熱・防露性・気密性を第一に優先したい人。その代わりに、表面劣化や変色・小傷・歪みなどある程度は許容できる方。フレームが太いのでガラス面積が多少小さくとも気にしない方。日射取得よりも断熱性能を優先したい方。

≪アルミ樹脂ハイブリット窓を選んでも良い方≫
断熱・防露性・気密性・デザインのバランスで選びたい方。その代わりに樹脂サッシよりも性能は低いです。気密性能も低いです。フレームが細いので、意匠性や窓の存在感を出したくない人には向いています。

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