映像のプロを目指すなら『良い映像作品を多く見よ!』

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「プロの映像クリエイターを目指すなら『良い映像を見る目を養う』」ことが重要です。具体的には「なるべくたくさんの映像作品を見る」ということ。
しかしこれは”YouTubeやTikTokをたくさん見よ”ということではありません。

地上波のTVCM、つまり数千万〜億単位の制作費がかかっている映像作品です。たった15〜30秒のために、なぜそこまでお金をかけるのか?を考えながら見ることです。
CMのターゲット、コンセプト、訴求ポイント、さらに見終わったあとの感覚も重要です。「心が動いたか?」「その商品を買いたくなったか?」を考えてみる。

マーケティングという言葉を聞くと「難しそう」と感じるかもしれませんが、要は「売り込まずに売れる」「お客の方から”売ってくれ”と言ってくる」という仕組みや手法、ルート作りです。

TVCMの例で言うとCMの内容そのものもマーケティングの一環ですが、CMを流す時間帯(朝・昼・夕・夜・深夜)や、提供する番組内容(ワイドショー・ニュース番組・恋愛ドラマ・アニメ・お笑いバラエティーなど)によって視聴者層が違ってくるため、どのCM枠を買うか?も重要なマーケティング戦略です。

ちなみに、テレビやラジオCM、新聞・雑誌広告などの”広告枠”を買うのは広告代理店の仕事です。
その金額ですが、地上波のキー局であればスポットCM(番組の提供ではなく、番組と番組の間のCM)でも、ゴールデンタイムであれば一枠で「数百万〜」は普通です。

ですので、代理店の担当者と話したことがあるのですが、初回オンエア時の視聴率が悪いと突然、激しい頭痛と吐き気に襲われるそう(涙)

まあ、それだけの大金を使いながら『ハズした!』ら、そうなるでしょうね(笑えません)

ちょっと横道に逸れましたが、それだけの思いとお金をつぎ込んでいるのがTVCMなので、おトイレタイムにするなんて勿体無い!

YouTubeのビヨンドとデジタル音声のCMは…価値がないとは言いませんが、映像クリエイターとして高みを目指すなら参考になるとは思えません。

とは言え、数千万円をかけたCMの中にも出来の悪い作品は少なくありません。そういうのも含めて、「良い映像作品」「心を動かされた映像作品」「すぐに商品が欲しくなった映像作品」を見極める感性を養っていただきたいものです。
マーケティングを考えて作られた優秀なCMもあれば、いわゆる”賞狙い”の、ディレクターが作りたいものを作ったCMもあります。
その辺りの違いを感じながら見ると、動画マーケティングのことが少しずつ理解できるようになっていくでしょう。

ps:高いCM制作費を使い、一流と言われるディレクター、クリエイターが作ったCMでも、失敗作はあります。どんな作品がそれにあたるのか?次回のブログでお話しいたします。
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