最近の作品に思う「世代交代」の失敗。

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コラム
……なんのことやら、というタイトルですが(苦笑)。

実はここのところ、「偉大な存在が先にいて、その魂を受け継ぐ次世代」という作品をいくつか見まして。

「仮面ライダーBLACK SUN」も最後はそういう形になるんですが……私から見ると、

「ああ、継承に失敗してるなあ」

という感想なんですよね。あまり詳しく語ると、ネタバレになるのですが……!


そして、ここから公開されたばかりの映画「ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー」の話になります。
ネタバレには配慮しますが、気にする方は回避してくださいね。

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さて、ヒーローもの「ブラックパンサー」シリーズの3作目となる、ワカンダフォーエバーですが……。
ご存じの方も多いと思いますが、1・2で主役だったティ・チャラ(演:チャドウィック・ボーズマン)が残念ながら、若くして亡くなりまして。
俳優として、キャラクターとして――強烈な存在感を持つ方がいなくなったまま、3作目が作られました。

必然的に「追悼」を込めた作品となっています。

……それはいい、のですが。私も、時折挿入されるティ・チャラ王の過去映像に、うるっときましたががが。

いけないのは、次のヒーローとして「新たなブラックパンサー」が登場するものの……ティ・チャラ王の遺した精神を受け継いでない、ように見えてしまう話になっていたところでした。


これは「仮面ライダーBLACK SUN」も同様で、主役であるBLACK SUNの意志を受け継ぐ――という最後になるのですが。
その次世代の行為が、「あれ? そんなこと、BLACK SUNは望んでたっけ?」という「ズレ」を感じてしまいました。


「仮面ライダーBLACK SUN」の監督が手がけた、「孤狼の血」という邦画も実は、似たパターンを踏んでいました。
(※ただしこちらは原作付きですが)

「孤狼の血」1作目で、主人公の若手刑事が、先輩刑事の思いを継ぐ――という展開になります。
ところが続く2作目の「孤狼の血LEVEL2」では、

「自分はあの先輩刑事よりよくやっている」
「同じではない」

という話になり、いや……いやいやいや!
1作目はなんだったんだ、という印象の、2作目になっていました。


どうも私は、そういうのが気になるというか。
きちんとした「核」を受け継いでいるのなら、素敵な継承だな、とべた褒めするのですけども(苦笑)。



ちなみに私の思う「良い例」は、「スパイダーマン:ホームカミング」でしょう!
ttps://www.sonypictures.jp/he/2004803

なぜ、スパイダーマンというヒーローになるのか。
ヒーローとは、特別なスーツを着ているからなのか?

そういったことを突きつけられた主人公、ピーター・パーカーが……自分の力で思いを受け止め、新世代のヒーローになるというお話。

そういった視点でいろいろ見比べてみると、わかってくることも多いと思います!



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