IoTへの取り組みについて

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IT・テクノロジー
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IoT(Internet of Things)が日本で話題になり始めたのが2016年あたりだったかと思います。
それから3~4年が経過し、現在は家電や自動車、家自体の状態監視としてIoTが当たり前になりつつあります。
私が普段対応している製造業の方々からもIoT化の相談を受けることが多くなってきました。
昨年頃からはIoTだけでなく、IT(ソフトウェア、AI)導入全般での相談件数も目立つようになり、世の中がデジタル化の可能性を感じている証拠だと思います。
そんな中、相談頂く方々でよく耳にする言葉が「社長にIoTに取り組めと言われたが、何をしたら良いかわからない」、「製品が沢山あるけど、結局どれが良いのか」という内容です。
私の以前の職場がIT企業だったことから私も同様に、会社指示でIoTに取り組むよう指示が来ました。
なので、そのような方々のお悩みはよくわかります。正直、私も最初は何したら良いかわからなかったです・・・笑
ですが、取り組みをしていく中で見えてきたことは、「IoTは手段」ということです。
よく手段が目的化してしまう会社がありますが、恐らく1~2年前はこの状況に陥る会社がほとんどだったと感じています。
IoTを導入することが目的になり、結局それをどう扱ってよいのか、そもそもこれで何がしたかったのか、導入後に気づいたりすることが多いんですね。。。
今でもそのような相談を頂くこともありますが、そういったお客様に対して最初に質問するのが、「何で困っていますか?」ということです。
それによって提案内容が大きく変わり、場合によってはIoT無しでも解決できることもあります。それはそれで一つの結果だと思います。

提案者:「このシステムすごいんです!モーターの回転数も温度も、何から何までデータ取れます!」
現場担当者:「そんなの見て・・・どうするんや」

こういう状況にならないよう、導いて上げれる提案者が増えれば良いですね。
そこにはIT技術や知見は必要ないと思っています。方向性が見えてから次の段階で、そういう技術・知見を活用したら良いと思います。

私がこれまで取り組んだお客様でも色々な事例が多くなってきました。
IoT製品を使用して生産改善案の妥当性の検証に成功した事例や、計測装置へ直接データを読み出しにいくプログラムの試作を用意してあげた事もあります。
そういった経験を活かして、今後もIoT・IT導入提案で困っている方々を支援できればと思います。

IoT・IT導入に取り組まれている方々は、まずは「課題」が何かを調べてみると意外とヒントが隠されているのかもしれません。
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