カウンセリングでめざしていること

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コラム
オタクのための保健室のカウンセリングでは、できるだけ目指していることがあります。

それは「対症療法」はしない、「原因療法」につながるカウンセリングを…です。
簡単な例で言うと、腰が痛いんですという方に一時的な治療であるマッサージではなく、
腰痛はどこからきてるのか、どういうことをすれば腰痛が出なくなるのかを一緒に探っていく…
という感じです。

初回のカウンセリング時に
「どういうカウンセリングを希望されているか?」という話を必ず行っておりまして、
もちろん「今のこの悩みに対してアドバイスが欲しい」という場合も多々あります。
あくまでカウンセリングの基本はクライアントの皆さんなので、
こちら側が「こういうカウンセリングの方向性を目指しましょう!」なんてことを言うことはありません。

特に1往復完結のカウンセリング時や、初めてチャットカウンセリングでお話をさせていただく場合
そこまでの話にたどり着かないというのもあるので、
どちらかというと「対症療法」的な意味合いのカウンセリングをさせていただいています。

ただ、「対症療法」だから良くない、というわけではなくて。
やっぱり悩んでいる今のこの問題をどうにかしたい、吐き出したい、という気持ちが大きい時は
まずはそこをどうにかする方が先決なんだろうな、と感じます。

しかしながら、メールカウンセリングを通じお話をさせていただくなかで、
過去の自分が経験した傷、解消し切れていない問題が潜んでいて、
ご自身の中では薄々感じてはいるもののどうにかしたい…と思っていらっしゃるのかなという場合は
そういった部分についても言及させていただく場合があります。

今抱えている悩みには必ず根本的に改善をしたほうがいい「自分の中の問題」が潜んでいて、
それを解決しないことには結局同じ原因が引き金になって、別のタイミングで悩みが生じることがほとんどです。

たとえば、「創作物が評価されない(いいねがつかない)苦しみ」「価値観の違いで揉めた」
「わたしのことを分かってくれない」…
書き出せば色々ありますが、こういう悩みは表面的な問題であって
本当は根っこに別の問題が潜んでいて、それに気付きたくない、もしくは気づいていないまま
別の形で戦い続けている……ということもあるんです。

そういった根っこの心理的な問題にアプローチし、
少しでもこれから先の人生で心を軽くあってほしいと思っています。

なので、時には幼少期のことを伺って総合的にクライアントさんを見ることもありますし、
「問題に気づいて欲しいな」と思う時には厳しく聞こえるようなことも言うかもしれません。
でも、その問題はいつか気づいて対処しなければ、一生苦しめられてしまうかもしれません……。

そんなとき、せっかくカウンセリングを受けたのに、心療内科に通ったのに
結局自分はダメなんだ……と思って欲しくないんです。

おそらくわたしのカウンセリングを受けていただいた方は、1回のやりとりでさせていただく
質問めっちゃ多いな……と思われた方も多いかもしれません。
でも、それは抱える悩みの本質を少しでも見出したいからだったりもします。

そして、そのループにこれまで何度も陥っていたのであれば、
少しでもそこから抜け出せるようお手伝いがしたいから。

カウンセリングを行う際は、こんなことを考えながらみなさんのお話を伺っています。

どんな些細なことでも、衝撃的な事件じゃなくてもいいんです。
ちょっとしたあなたの心の変化が、ヒントとして現れていることはたくさんあります。

それを見つけながら、心を軽くしていくことが
カウンセラーとして求められているのかもしれないなと日々実感します。
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