♪振り返れば人生二人三脚の彼女(達)

記事
コラム

♪今編の表紙の楽器に突然強い興味を抱いたのは、小学校4年生くらいだったかな?
もちろん音楽に目覚めた訳ではなく、キッカケはテレビのアニメならぬ、当時は子供向け動画 & 特撮番組。

後年緑色の貫頭衣にハーモニカの子どもになってしまった惨状には、ただただ愕然。
私の永遠のヒーローはあくまで、黄色の貫頭衣にキセルを咥えた旅人。
そして忘れてはならないのが、背中に背負った6本弦。
1曲しか弾けなかったみたいだけど、哀愁溢れるあのメロディー。
思春期の入口手前の少年、心の琴線が震えました。

同時期こちらは黄色のサイドカーに跨った、頭にサングラス(※NOTド根性◆エル)のお兄さん。
変身すると、左右が赤と青の二色のボディに内部の機械が丸見えの、画期的な姿。
そんな彼が悪者たちの前に登場する際に必ず奏でるのが、流しの爪弾く演歌のイントロみたいな旋律。
真っ赤なギターはどうみてもペンキの応急塗装。
戦闘員との格闘シーンでは、弦が張られていなかったような(笑)?

どっちも耳コピ(=聞き覚えを頭の中で楽譜に起こして我流で練習)に励みました。
今でも爪弾けますヨ。


♪現在還暦前後以上の世代であれば、懐かしく思い出していただけるかと。
「ギターとバイクは問答無用で不良!」
この決めつけが根深く、たとえば今日当たり前の 『軽音楽部』 なんて、夢のまた夢。
祖父も実父も警察官なる(※ホント)家系に生命を授かった、我はひとりっ子。
憧れの "SHE" の入手までの道程は、当然容易ではありませんでした。


♪近所に暮らしていた祖母の背中なる、個人的核シェルター(※比喩表現)のお陰で、ようやく超安価な中古品を手に入れたのは、13歳中学2年春のこと。
そこから今日まで、キャリアだけは単純計算で46年目!
まだ見ぬ明日とは往々にして奇なるもの、趣味が嵩じて "SHE" は商品兼仕事道具へと。
詳細は割愛しますが、20~40代と随分長い時間、そんな人生を歩むことができました。

贅沢極まりない吐露ですが、一時期は正直 「心身お腹一杯」でした 。
いわゆる引退から数年間は、回避拒絶したわけではなく、あくまで自然体で、ケースを開くこともなく。
ようやくここ4~5年でしょうか、遠いあの日の感覚で、気が向けば抱えるように。


♪船舶などと同じく、楽器は基本女性人称。
この楽器のフォルムはとりわけ、女性の美しさそのものかと。
還暦目前、今が自身にとってベストな距離感かな?
認知症予防と視力回復を期待しつつ、練習に励むのも一案かと。
指先に刺激を与える行為は、身体機能の維持に効果が期待できるそうな。

ちなみに画像のギターは、約6年前に衝動買いした1本。
愛器には名前をつけるのが私のスタイル、ルックスから瞬時で閃いたのが、
【うなこちゃん】
鰻のかば焼き色だから(笑)。

彼女はご立腹みたいですが。


或 頁生 (ある ぺじお)


#16.
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す