Macy’sに新たなCEO就任~時代に逆行した戦略とは⁉~

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ビジネス・マーケティング
こんにちは。
時事ニュースの解説をしている北海道大学(北大)、札幌在住の玉井大貴です。
今日は、Macy’sのCEOに新しく就任したSpring氏の今後の戦略についてお話をしていきたいと思います。
そもそも、Macy’sとは何か、我々に関係あるのか?と疑問に思う方が多いと思いますが、実は我々もSpring氏の戦略から学ぶことが多いと考えています。

まずMacy’sについてですが、アメリカの高級百貨店です。日本で言う大丸や伊勢丹、三越、高島屋といったイメージでしょうか。
販売品も高級腕時計(先日、強盗という犯罪被害にあわれてしまった事件がありましたが)、ブランド品、高級背広といったラグジュアリーのものばかりです。

そんなMacy’sはコロナ禍で客足が鈍り、決算も不調続きでしたが、心機一転、先月4日に新たなCEOが誕生しました。
そのCEOこそがSpring氏です。

そして面白いのは彼の戦略です。
彼は時代の潮流に合わせることなく、独自路線を貫きます。
「対面でのホスピタリティ溢れる接客」、「フラグシップ店の縮小と新規小規模店舗拡大」という戦略です。
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ホスピタリティを向上させるために営業マンを大幅増員すると宣言しておられました。
対面営業スタッフの需要が落ち込み、レイオフも進む世の中でまさに時代の潮流と逆行していると言えます。
しかも彼の面白いところは店舗のスタッフの顔と名前をしっかり覚えていることです。
CEOになっても現場を大切にされている心がけはまさに成功要因の1つともいえるでしょう。
またフラグシップ店の縮小は単にビジネスを”Abandon”するのではなく、新規の小規模店舗の出店に向けた戦略の1つと位置付けていることが注目の理由です。

今後、他社を含めた百貨店大手の流れには目が離せませんね。
参考文献:WSJ(3月1日記事)


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