『普通』に縛られないで

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コラム
先日、友人に会ってまいりました。
多くの辛い出来事を経験し、今なおその傷と向き合っています。
心の病を抱え、その中で懸命に仕事を頑張っています。


心理セラピーをしてみようね、と約束していました。
しかし、ほんの少しセラピーを行い、多くの時間は
心の声を聴かせてもらいました。
彼女の痛みを知ることが重要だと感じました。


笑顔を見せ、自分の感情を抑えながら話してくれました。
たくさん自分を見つめ直し色んなことを考え、
これまでの理不尽なことを、もう許そうとしています。
約1年ぶりの再会。
ずいぶん葛藤してきたのだなと感じる変化がありました。


しかしその葛藤は、自分を責め犠牲にすることが根底に。
あぁ、これでは苦しかろう、
心が塞がることだろう、
そう胸が痛みました。


心の病になった自分を責め、
人を恨んだ自分を責め、
憧れるように生きれていない自分を恥じ。


「母親がね、普通になってって言うんだよね」
淡々と言い、その後息を詰まらせポロリと涙が。


精神科に通う娘に投げられた言葉はもう一つ。
「気の持ちようなのよ」
錆びた矢じりで彼女を刺す。


『気の持ちよう・捉え方次第』
なんと無慈悲な言葉だろう。
突き放し見下し、そして責める言葉です。
たとえそれが真実だとしても、そこに救いはない。
そんなことは本人だって何度も考え、
その度に自分を責めてきたのだから。


「普通って何だろう」
二つ目の涙は、こぼれる前にハンカチに拭われます。


もしも、
「普通でない自分」
と悩む方がいらっしゃるならば、
よくご自身に言い聞かせてください。


「普通の人などいない」


普通とは何ですか?
誰が統計を取るのですか?
全世界の人間を対象としたものですか?
そこにどんな価値があるのですか?


あなたはこの大きな世界に一人しかいないのに。
その「普通」という枠に閉じ込められる必要があるのでしょうか?


一生懸命に生きている。
自分を高めようと模索している。
例え目標とする成果がまだ出ていなくても、
今のその姿を嘆かないで頂きたいのです。
すでに、踏ん張り、闘い、格好良い!


「普通の人なんておらんとよ。
お母さんに聞いてみてん?
普通ってどんな人?
それはどうやって調べたの?
普通だって思っている人の全部を知って、
この人は普通だと確信したの?って。
もしかしたら、凄く歪んでるとこもあるかも知れないのにさ」


力なく笑いながら、「確かにね」
そう言って、冷えたコーヒーを口にしました。
錆びた矢じりは傷に嫌な錆びを残して痛い。


彼女には素敵な部分がたくさんあります。
ひとつひとつ、丁寧に伝えました。
そして、私だって「普通」などではないことも。
いくつかの普通じゃないことが出ました(笑)
「それだけじゃないよ。
内緒だけど、私、かなり変態だからね」
そこでやっと、笑みが顔中に広がります。


自分を責めない、普通に囚われない、
それを約束して別れました。


あなたを苦しめる言葉は何でしょう。


あなたは、ご自身を認めてあげてください。
そして気高く生きましょう。
胸を張り、堂々と生き進みましょう。


もちろん変態である私もそうします(笑)
それも誇れる我が人生です。


その苦しみは不要なものかも知れません。
共に検証してみましょう。
1時間、文字を交わし心を開放しましょう。

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