ココナラ活用塾vol.47【購入者のせいで「お届け日数(実績)」が延びる問題を独自に解決してみた】

記事
学び
こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

えー……突然ですが、私、怒ってます!
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プリプリしてます!
珍しく、ココナラさんに。

あんな、普段は大好きで「ココナラのスタッフさんには感謝してもしきれない」とか「ココナラは最高」とか言いまくっている、ココナラさんに。

でも、私がプリプリしてるの、ココナラのスタッフさんはよくよくご存じです。
だって、事あるごとにブーブーブーブー文句を垂れているから(いや~なクレーマー)

何に怒っているのかといいますとね、もうこれ、ずーっとなんです、ここ数年、ずーっと。
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これです。

これ関連の諸々にまったくもって納得いってないんです。

で、何度も何度もココナラさんに
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と懇願しているのですが、なかなか難しいシステムなのでしょう、一向に改善の兆しが見られず……

もう自分でどうにかするしかねぇのか……

と、立ち上がったわけです。

で、孤軍奮闘・試行錯誤の末、ようやく自分なりの「やり方」を見つけたので、ブログ記事として公開することに。

有料レベルの情報だと思うくらい、私の血と汗と涙の結晶なんですが……

リスクばっか高くて汎用性がめちゃくちゃ低い(涙)

そのため、有料ではなく、無料でババンと公開してしまいます。

先に言っておきます。
長いです!(私の文句もとめどなく書きます)

でも、もし「お届け日数(実績)」で悩んでいたり、単純に興味をもってくださったりしたら、是非最後まで読んでやってください。

<基本知識:お届け日数(実績)について>

ココナラには「お届け日数」というものがあります。
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出品者は、サービスを出品する際に「予想お届け日数」を入力します。これが、サービスページの「お届け日数 〇日(予定)」と表示されます。

実際にサービスが購入されると、ここに「お届け日数 約〇日(実績)」が追記されます。
(3件以上購入されないと表示されません)

[お届け日数(実績)は”お届け日数”じゃない!?]

「お届け日数(実績)」最大の問題。

それは……

お届け日数(実績)は、トークルームが開いている期間

ということなんです。

そう、お届け日数(実績)は、必ずしも正確な「お届け日数」ではない、ということになります。

ライティングやイラストなど「制作系」のサービスの場合は、いわゆる「納期」が「お届け日数」となるイメージだと思います。

一方で、ココナラでの取引の進め方の基本は「納品後の確認まで全て完了してからトークルームにて『正式な納品』として取引を終わらせる(トークルームをクローズする)」というものです。

つまり、納品してから購入者さんの確認に時間がかかったり、返信が遅かったりすると、いつまでも『正式な納品』ができずにトークルームが開いている期間が延び延びになってしまうのです。

実際の納期が2日だったとしても、購入者さんの返事待ちに1週間、2週間と時間がかかってしまうと、なんと恐ろしいことに「お届け日数(実績)」が1週間、2週間と延びていくという現象が起こるのです。

これは、納品後の確認だけではなく、例えば事前打合せの返信が遅い、仮納品(ラフ案)の提出後の確認が遅い、といった購入者さん側の問題も深刻に影響してきます。

(記事作成案件の事例)
・購入された当日にヒアリングとして質問事項を送る
・3日後に返信が来る→当日中に構成案を提出する
・2日後の返信で変更と追加の要望を受ける→当日中に要望を反映した案を再提出
・3日後の返信でOKが出る→本文作成に着手し、翌日初稿を提出
・5日後に初稿のフィードバックが届く→当日中に修正し第2稿を提出
・1週間後に第2稿でOKという連絡がくる→ようやく『正式な納品』
この事例の場合、ほぼ当日中に対応し、記事作成のみ1日かかっているため、実際の納期実績は2日程度と言えるでしょう。
しかし、購入者さんからの返事待ちでなんと約半月(約15日)もの期間が経過してしまっているのです。

実際の納期は2日でも、「お届け日数(実績)」は15日として計上される、これが現在のココナラのシステムです。

[極端に乖離した「お届け日数(実績)」は平均計上されない]

ただ、ココナラもそこまで非情ではありません。
極端に乖離したお届け日数(実績)は平均に計上されないというシステムになっています。
(例)
取引A:3日でクローズ
取引B:4日でクローズ
取引C:2日でクローズ
取引D:5日でクローズ
取引E:2日でクローズ
取引F:70日でクローズ(購入者が音信不通になっていた時期があった)
取引G:6日でクローズ
取引H:1日でクローズ
取引I:3日でクローズ
取引J:2日でクローズ
この場合、単純に平均を計算すると、9.8日となります。

ただ、取引Fだけが極端に長期間の取引となっているため、これは平均計上から弾かれます。そうすると、「お届け日数(実績)」は約3日と表示されます。

自動システムによる判断なので、事情や背景までは汲み取ってくれませんが、明らかに極端な取引日数があった場合は平均には影響しない仕組みになっています。

[サービス検索の絞り込み機能に反映される]

出品をメインとしてココナラを利用している方は、もしかしたらご存じないかもしれないのですが、ココナラのサービス検索の絞り込みには「お届け日数」という項目があります。

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急いでいる購入者さんや、納品希望日がある購入者さんは、ここで絞り込みをかけてくるというわけです。

この絞り込み機能には、「お届け日数(実績)」の数字が反映されます。

つまり、実際の平均納期が2日程度であっても、購入者さんの返信が遅いせいで「お届け日数(実績)」が約5日となっている場合、「3日以内(実績)」で絞り込まれてしまうと、そもそもサービスが弾かれて表示されないという事態に陥るわけです。

<「お届け日数(実績)」システムの何が気に食わないのか>

さぁて、文句のお時間です。

ここは読み飛ばしてしまって大丈夫です。というレベルで、ただの私の文句が炸裂します。

冒頭でもお伝えした通り、ココナラ大好きな私がココナラにずーっと文句を言い続けている「お届け日数(実績)」システム。
(ココナラさんには申し訳ないのですが、お客様に説明する時には「悪しきシステム」呼ばわりしています)

一体全体何がそんなに気に食わないのか、文句を垂れ流します。

[1.そもそも「お届け日数」じゃなくない?]

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前述した通り、「お届け日数(実績)」は、トークルームが開いている期間です。

「納期」とか「お届け日数」ではないんですよね。
どちらかというと「取引日数」なのでは?

「お届け日数」って書かれちゃうと、それを見た人は誰もが「納期」だと思うじゃないですか。
でも、正確には「納期」ではなくて「取引日数」なんですよね。

これって表示の仕方が間違っているのでは??

と、思った私は、実は何度もココナラさんに「お届け日数じゃなくて取引日数にしてくれ」とか「せめて『※ お届け日数(実績)はトークルームが開いていた期間の平均日数を計上したものです』って注釈をどこかに入れてくれ」とか、お願いしてみました。

が、残念ながら反映されず……涙。

[2.予定より実績が長いと印象が悪くなる]

お届け日数 3日(予定)/10日(実績)
こう表示されていたら、どう思いますか?

当然「信頼ならない出品者だな」と思うじゃないですか。

でも、実際の納品は3日以内にしていて、単純に購入者さんの確認待ち、返信待ちをしていただけだとしたら?

お届け日数(予定)を実績よりも長めに設定することで、この印象の悪さは回避できます。
でも、実際にはもっと早く納品できるのに、というモヤモヤがくすぶるわけです。

[3.購入者は実績を信じる]

お届け日数には予定と実績がありますが、購入者がどちらを信用するかといったら、もちろん実績です。

まして「トークルームが開いている期間が計上されていて、実際の納期よりも長めになっていることが多い」なんて知りゃあしない購入者さんが圧倒的多数だと思うのです。
となると、購入者さんは、実績をそのまま「納期」として認識することでしょう。

[4.絞り込みから弾かれるのは死活問題]

私がもっともピリピリして「キィィィッ!!!」と怒っていたのが、この「絞り込み機能」です。
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実際の平均納期は2日でも、実績が10日なってしまった場合、絞り込みにより弾かれてしまった場合、その分だけ「買ってもらえるチャンス」が失われるということ。

これは出品者にとっては死活問題です。

私のライティングサービスは「お届け日数(予定)」を「7日」としていますが、実際の平均納期は2日ほどです。
さらに、短納期確約オプションを設けることで「お急ぎ対応ができる」ことと「お急ぎの場合は追加費用がかかる」ことを案内しています。

急ぎの案件がある購入者さんは、ほぼ間違いなく「お届け日数」の絞り込み機能を使うことでしょう。
そこで、私のサービスが表示されないとなると、「オプションを追加購入いただける」チャンスもみすみす逃してしまうということになります。

商売をする以上、この問題は、本当に、本当に、ほんと~~~~~うに、死活問題なのです。

[5.お客様に返事を急かしたくない]

お届け日数(実績)が延びてしまうことを阻止するためには、とにかく早くトークルームをクローズしなければなりません。

要するに「お客様の確認時間」や「返信までの期間」を極力短くしていただく必要があるのです。

個人的には「いつでもいいですよ」とか「急ぎませんのでゆっくりで大丈夫です」と言いたいのですが、それが言えない……

泣く泣くココナラの納期実績システムについて説明してご協力いただく……

それが本当に心苦しいんです(涙)
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いつでもいいんです、私は。
でも、それをやってしまうと、様々な不利益を被ることになってしまうんです。

そんな気持ちで、嫌だなぁと思いながらも、お客様の返事を急かしたり、何度も何度も「ご確認いただけましたでしょうか」と送ったりするのは、ストレス以外の何物でもありません。

<プロ認定により急速に悪化した事態>

ココナラ歴6年以上の私、なぜ今になってグチグチ言い始めたのかといいますと……

・昔は「お届け日数(実績)」による絞り込み機能が無かったこと
・昔は個人依頼のお客様が多くレスポンスが速かったこと

これらにより、お届け日数(実績)のストレスがほとんど無かったんです。

前述の通り、極端な例は平均計上から弾かれるため、中には音信不通になったり異常に返信が遅いお客様もいらっしゃいましたが、平均には影響が出ていなかったのです。

それが、ここ最近は法人様からのご依頼が増え、プロ認定をいただいてからは、ますます法人案件が増えました。

法人様はレスポンスに時間がかかる傾向にあります。

「一度社内にて確認いたします」
「上長に見せて意見をもらいます」
「プロジェクトメンバーと共有してフィードバックします」
「休業日のためお返事は週明けとなります」
「クライアント様にご確認いただいてから改めてお返事します」
これは、仕方ないことです。
組織ですから。
お客様にはなんの非もありません。

ただ、こういった法人様からの依頼が増え、トークルームのクローズまでに1週間以上かかることも多くなってきました。

極端な数値は弾かれるため、
2日、1日、3日、1日、2日、10日、2日、1日……
といった実績の場合、「10日」は弾かれます。

しかし、
8日、1日、3日、7日、5日、10日、6日、2日……
といった実績の「10日」は普通に計上されます。

今までは前者だったのが、ここ最近後者の状態になっていまして、
気付いたら、「お届け日数(実績)」は「約1日」だったのが、

約2日、約3日、約4日…………

と、徐々に延び延びに……(キャアァァァ!!!)
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このままいくとヤバイ!まじでヤバイ!!!

と、この由々しき事態に気付いて大騒ぎし始めたという顛末でございました。

<ココナラさんに物申す>

私は、ただ一人でギャイギャイ大騒ぎするにとどまらず、ココナラさんに直接物申しました。
・とりあえず「お届け日数」という表記を「取引日数」に変えるとかはできないのか
・せめて注釈で「お届け日数ってのは~~~」という説明は入れられないのか
・なんかトークルーム内にステータス表示みたいなことはできないのか(納品→確認待ち、的な)
・絞り込み機能は「実績」じゃなくて「予定」の方を反映するのはダメなのか
・即納可能ボタンみたいな機能をつけてそれを絞り込みに反映できないのか
などなど……

事あるごとに、意見箱に投稿したり、交流会の時に直接スタッフさんにグチグチ言ったり、もうね、きっと「あーまた言ってるよ」って感じだったと思います。ホントめんどくせぇ奴でスイマセン……。

で、ひとつ、これなら解決すんじゃね?という妙案を思いつきました。

それが……

ボールパス式にする!
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という方法。

購入者と出品者、取引が始まったら、トークルーム内でやりとりが進められます。
この時、必ず「どちらかがアクションする必要があり、一方はそれを待っている」状態になっているはずなんです。

例えば、出品者から購入者にヒアリングとして質問を投げている時、ボールは購入者にパスされ、購入者は出品者に質問の答えを送るというアクションを起こさなければなりません。出品者は、この時は「待ち」です。

購入者が質問事項に答えて、出品者が「それでは記事作成に着手しますね」とか「それではイラストのラフ案を作成しますね」というメッセージを送ったら、今度は出品者がボールを持つことになります。購入者は「待ち」です。

トークルーム内で、どちらがボールを持っているか(=アクションしなければならないか)明確化して、出品者の「お届け日数(実績)」は、「ボールを持っている時間」が計上されるようになれば、問題は全て解決するんです。

要するに、購入者さんの確認待ち、返信待ちの時間は「お届け日数(実績)」には反映されない、という仕組みです。

これを思いついた時にも、いの一番にココナラさんに「こんな方法とか!!どうです!?」と送りました(うぜぇ)

ただね、分かるんです……
分かるんですよ……
この案も完璧ではない、ということが。

じゃあ「ビデオチャットの予定をトークルーム内で組んで、その日時を待っている間はどっちにボールがあるんだ?」とか、ね。

それに、こういったシステムを構築するのに、どれくらいの労力が要るのかというのも、ド素人な私には全く分からないのです。

だから、思いついたところで、それがすぐに実現できるとは思っていませんでした。
(でも、伝えちゃうっていうね(うぜぇww))

<試行錯誤の末辿り着いた独自の解決法>

あれやこれや、ココナラさんにも物申し、しかし現状は一向に変わらない中、私は覚悟を決めました。

自分でどうにかするしかねぇな。

と。

そこで、数々の試行錯誤が始まったのです。
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[試行錯誤①サービスの移行で再購入していただく]

まず、購入者さんの都合で延び延びになってしまっているトークルームをどうにかすべく、購入者さんにお願いして「サービスの移行」を試みました。

既に取引が完了し、あとは「正式な納品」のメッセージを送るだけという状態の購入者さんに、以下のメッセージを送ったのです。
実は、ココナラではトークルームが開いている期間がそのまま「納期実績」として反映されてしまい、その平均値が「サービス検索機能」の「"納期"の絞り込み」に影響するという仕組みとなっております。
実際の納期が2日であっても、お返事をお待ちしている期間が1週間、10日となってしまうと、その分がそのまま「納期」として平均納期をどんどん延ばしてしまうのです……。

このシステムは本当にどうにかしてほしいと、ココナラの運営さんには何度も何度も意見を投げているのですが、なかなか改善が難しいようです。
そのため、ご面倒をおかけしてしまうことになるのですが、下記の方法をご検討いただくことは叶いますでしょうか。

①私から新たにお送りするお見積りをご購入ください。
②こちらのトークルームにてキャンセルリクエストをお送りしますので、ご承諾ください。
③本トークルームのキャンセル後に、新しくご購入いただいたトークルームにて「正式な納品」のメッセージをお送りしますので、ご承諾ください。
④最初のトークルームの費用が全額返金されます。

※お手数おかけしてしまうため、心ばかりですが100円だけお値引きさせていただきます。
※同時に2つのトークルームが開いていないと「別のサービスへ振り替えすることになった」というキャンセル理由が選択できないため、先に新しいお見積りをご購入いただく必要がございます。
やり方は、このメッセージで案内している通りです。

現行のトークルームから少しだけ値引いた金額で新しい見積もりを送り、それを購入者さんに購入していただきます。
すると、2つのトークルームが立ち上がったことにより「別のサービスへ振り替えることになった」というキャンセル理由が選べるようになるため、これを選択して古いトークルーム宛にキャンセルリクエストを送ります。
新しく購入してもらって、開いたトークルームで「正式な納品」のメッセージを送り、完了となります。

しかし、この方法にはいくつものデメリットがあります。
≪デメリット≫
・ただただめんどくさい
・そのめんどくさいことをお客様にお願いするのが心苦しい
・説明するのも案内するのもめんどくさい
・いつかお客様に「そっちの都合だろ?」と怒られるんじゃないかと思っている(今のところそんなことにはなっておらず、皆様ご快諾くださっています)
・銀行振り込みの場合は振込手数料はお客様に返金されない
・キャンセルしたトークルームは3日後に見られなくなる
・トークルームが開いていた期間が1ヵ月として、出品者の作業にかかった期間が1週間だったとしても、新しいトークルームが秒で閉じるので、いうなれば「ズル」した状態になってしまう
ね?
もう、わんさか、でしょ?

めんどくさいことをお願いする心苦しさは、心ばかりの値引きでどうにか対策を取りました。値引き提案のおかげか、これまでにこの方法にご協力いただいたお客様は皆様快く対応してくださいました。中には「いえいえ、こっちの都合でご迷惑をおかけしてしまったんだから値引きはいいですよ!」と言って下さる方も(神……!)

また、キャンセルしたトークルームが3日後に確認できなくなるのは大問題だと気づき、対策として、キャンセルする古いトークルームを全画面画像化し、それを新しいトークルームに添付で送りました。また、古いトークルームの中で送信したデータも、念のため全て新しいトークルーム宛に再送しました。
もし、この方法を真似しようかな、と思った方がいらしたら、この2つは絶対にやってください。

ただ、デメリットだらけですし、クレームにつながるリスクがめちゃくちゃ高いですし、この方法は本当に本当に本当に、おすすめしません!

[試行錯誤②リスクヘッジを掲げて完全後払いを提案]

次に私が試したのは、完全後払いです。

トークルームを立ち上げずに、メッセージで取引を完遂させてから、見積もりを送って購入いただき、即クローズするという方法です。

この方法の一番のデメリットは「納品後のトンズラリスク」です。
折角ココナラという「未払いで逃げられない」素晴らしいシステムを使っているのに、それを全く活用しないという思い切った方法なんですよね。

で、そのリスクヘッジとして私が掲げたのが
「トンズラしたら書いた文章は全て私のポートフォリオとして大公開する」
という宣言です。

私が納期でギャーギャー騒いでいるのはライティングサービス。
ほぼ全てのお客様が著作権全譲渡を希望され、私は作成した文章を一切二次利用できません。「それ、私が書きました」とも言えません。

つまり、だ。

私は「著作権も売っている」ということです。

ってことは……

お金を貰わなきゃ、当然著作物の著作権は私に帰属するよね?
だから私がポートフォリオとして公開したり、二次利用したりしてもいいよね?

ということになります。

お客様には、先に「いつまでに確認いただけるか」というなんとなくの目安日程を確認します。
その上で、「期日を過ぎても連絡がなく、私から連絡してもお返事いただけない場合は、納品物は全てお返しいただき、私が自由に使います。万一私が送った文章を別の媒体で勝手に公開したり利用したりしたら、その際には『盗作』として法的手段を取ります」と事前に宣言します。

これによりトンズラリスクを極限まで下げて、完全後払いを実現させようと試みました。
そしてこの方法も、今のところ大きなトラブルはなく無事に案件完了となっています。

ただ、これにもデメリットがわんさか……
≪デメリット≫
・トークルームが立ち上がらないので取引管理に表示されず案件管理が面倒(忘れるリスクもあるから常に落ち着かない)
・ポートフォリオやサンプル記事として使い物にならないものもある
・個人情報や企業機密事項が含まれる記事は流石に公開できない
・リスクヘッジの説明をする際にお客様に「信頼されてないのでは?」と思われるんじゃないだろうかとビクビクする。(決して信頼していないわけではない、としつこく伝えます)
・ビデオチャットでの打合せを希望されるとこの方法は使えない
・お客様によってはメッセージの通知をオフにしていることも
・実際の作業にかかった期間が1週間だったとしても、新しいトークルームが秒で閉じるので、いうなれば「ズル」した状態になってしまう
ほらー、もうこんなに。
なんだかんだ、この方法は、何度か取引をして信頼できる方にしかお願いしませんでした。

[試行錯誤③先にトークルームをクローズする]

例えば木曜日などにトークルームにて納品した後に「確認して週明け、月曜日か火曜日にお返事します」という返信があった際に実施してみた方法です。

ココナラの「お届け日数(実績)」計上システムについて細かく説明し、先に『正式な納品』を送ってトークルームをクローズしてしまってもいいか打診するのです。

これもね~、打診する時は心臓バックバクですよ。
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だって、言うなれば、試行錯誤②の逆で「先払い」状態になるわけですから。
出品者の方から「後払い」を提案するのはまだいいんですよ。でも「先払い」は非常に打診しづらい……。
「私のことを信用いただく外ないのですが……」と前置きして、おそるおそる申し出るという感じでした。

この方法に関しては、9割方のお客様にご快諾いただいたのですが、1割ほどのお客様からは断られてしました。無理もありません。だって怖いですもん、飛ばれるの。

しかし、私、そこでも食い下がりました。最後の抵抗というやつです。「そうしましたら、このままトークルームを開いてお待ちしますが、可能な限りお早めにお返事いただきますようご協力くださいませ」と送ってしまいました。
運よく、それで「ふざけんな!そっちの都合だろ!」と怒られたことはありませんが、怒られても無理ないですよね……は~、あの時の自分、何やってんだ、まったく……。

先にトークルームをクローズするという方法は、こんなケースでも実施しました。
お客様にココナラからクーポンが発行されていて、その使用期限が「今日」だったんです。でも、その日は土曜日。土日に作業時間が確保しづらい私は、「月曜日以降ご提案しますね」とお返事したのですが、「クーポンが……」ということで、先にご購入いただき、すぐに『正式な納品』として、お取引はダイレクトメッセージでおこないました。
まー、ただ、お客様からするとやっぱり怖いですよね。
≪デメリット≫
・取引管理に表示されず案件管理が面倒(忘れるリスクもあるから常に落ち着かない)
・お客様を不安な気持ちにさせてしまう
・その不安から低評価をつけられてしまうリスクもある(これについては「トークルームをクローズすると、ココナラから評価が求められますが、まだ完了していないため、つけていただく必要はございません」と事前に案内してリスク回避しています)
・トークルームがクローズしてからの取引期間は「お届け日数(実績)」に反映されないため、実際に作業にどのくらい時間がかかったかは不透明になる


[試行錯誤④サービスと紐づけない見積もり提出]

ある日、私のもとにプロフィール経由の「見積もり・カスタマイズの相談」が届きました。

その時、私は思いました。

「あ~、こりゃ一旦辞退して、サービスと紐づけて見積もり再送かな」

と。

ココナラの「見積もり・カスタマイズの相談」って、サービス経由とプロフィール経由があって、プロフィール経由の見積もり依頼にそのまま提案すると、サービスの売上や販売数には反映されないんです。

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出品者からも見積もりを送れますが、これも同じで、サービスと紐づけることも、サービスとは紐づけないで該当カテゴリを選んで提案することもできます。ここでサービスと紐づけないと、サービスの実績にならないんですね。

で、私、気付きました。

「ん?待てよ。これ、このまま提案したら、お届け日数の実績、気にしないで取引できるんじゃね??」

と。

そう、サービスの実績に反映されないということは、すなわち、売り上げや販売数だけでなく、お届け日数(実績)も反映されないということなんです!!

この方は初めてお取引する方で、どのくらいレスポンスが速いのか全く分かりませんでした。そのため、そのままプロフィール経由の見積もりを提案しました。

結果的に、あまりレスポンスの速い方ではなかったのですが、まービックリするほどノンストレス!!!だって、お届け日数(実績)に何の影響もないんだもの!!

それ以降、「これは使えるぞ!!」と私は色めき立ちました。
しかし、この方法にもデメリットはたーっぷりあります。
≪デメリット≫
・サービスの売上に計上されないためランキングが上がらない
・サービスの販売数に計上されないため、実績が増えない
・良い評価コメントがついてもサービスページには表示されない
・サービスの「お願い中」が増えない
・サービスに実績がつかないとサービス表示順位が下がる
・サービス表示順位が下がるとサービスが見られなくなり埋もれる
・サービスと紐づけないトークルームではビデオチャットができない!!
この方法の最大のデメリットは「サービスと紐づかない」という点に尽きます。しかし、このデメリットによる弊害は甚大です。

私は、いいんです。
自分で言うのもなんですが、実績は十分稼いできたから。

でも、これからサービスを売りだしたい方、ランキングを上げたい方は、サービスと紐づけることは「ほぼ必須」と言っても過言ではありません。

自分の出品サービスに十二分の実績がなければ、使えない手なのです。

また、サービスと紐づかないトークルームではビデオチャットができないというのも大きな問題です。
途中でビデオチャットを希望された場合、日程の擦り合わせをしてからビデオチャット当日までに「空き時間」ができるため、そういう案件こそサービスと紐づけたくないのですが、そういうわけにはいかない……

私は『デポジット的にビデオチャット専用のトークルーム』を開くという方法でこの問題を解決しました。(めんどくさいですが……)
①サービスページから「見積もり・カスタマイズの相談」を出してもらう
②最低価格の500円で提案
③購入していただき、そのトークルームでビデオチャットを実施
④取引完了後にビデオチャット用のトークルームは「他のサービスに切り替える」の理由でキャンセル→全額返金
出品者からサービスと紐づけた見積もりを送ることもできるのですが、この場合、サービス価格が500円と離れた金額だとエラーになって提案できません。
(これもなんとかしてほしい……)

ところが、お客様からサービス経由で「見積もり・カスタマイズの相談」が届いた場合は、サービス価格とかけ離れていても提案できるので、お客様から出していただく必要があるのです。

ただもうね、これもね、壊滅的に面倒なのですよ……

[辿り着いた独自のやり方]

ね???
見事に汎用性が低いでしょう?

どの方法もデメリットだらけ。

だから有料にはできないなぁと思ったわけです。

そして……
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一応、こんだけ試行錯誤した結果、私が辿り着いた方法は、下記の通りです。

前提として、見積もり・カスタマイズの相談は必須に。
・一見さんはサービスと紐づけない見積もりにて対応
・爆速の取引ができるリピーターさんはサービスと紐づけた見積もりで対応
・取引スピードは遅いけれど信頼できるリピーターさん、あるいはポートフォリオとして公開する価値のある案件のリピーターさんは完全後払い制に
・若干信頼できないリピーターさんやポートフォリオにならない案件もサービスと紐づけない見積もりにて対応

どうにか、ここで落ち着きました。

ふぅ。

<ズルはダメ!お届け日数(実績)の操作は自分の首を絞めるかも>

ここまで私自身が試行錯誤してきた方法のうち、3つは、トークルームをすぐに閉じるという方法です。

取引が完了する前に閉じたり、取引が完了してから購入してもらってすぐに閉じたり……

これらのデメリットとして「ズルになってしまう」とお伝えしました。

仮に実際の納期が1週間であっても「1日」で完結してしまうからです。
お届け日数(実績)は絞り込み機能にも影響があるため、少しでも短くしたいという気持ちで、私の試行錯誤のような方法で意図的に「お届け日数(実績)」を操作した場合、実際の納期よりも短く実績を見せることだってできてしまいます。

でも、これって、結果的に自分の首を絞めます。
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だって「お届け日数(実績)」が「1日」なのに、実際に依頼したら1週間もかかったら、購入者としては「ふざけんな!!」ってなりますよね?
そこからクレームに繋がることも考えられます。低評価がつけられるリスクも爆上がりします。

だから、「お届け日数(実績)」は、あくまでも「本当の実績」にならなければいけません。

私の場合は、自分の納期は平均2日程度なので、「お届け日数(実績)」が2,3日になっていれば正しい状態となります。

だから、「お届け日数(実績)」が「約4日」になってしまった時に「アカン!!これはアッカン!!!」と立ち上がって試行錯誤を始めました。
(絞り込み機能のボーダーラインのひとつが「3日」なので、これは困った!と事態の深刻さに気付いたわけです)

実際に「サービスの移行」をお願いした購入者さんは、全て「私は即納しているのに購入者さんの都合でトークルームが延び延びになっている方」ばかりです。

私の都合で少しお待たせしてしまったトークルームでは絶対にやりませんでした。
だって、「それってズルじゃない?」と突っ込まれたり、「あなただって私のこと待たせましたよね?」と突っ込まれたりするの、怖いもん。

そもそも、私はズルしたいわけじゃないし。

ただ、ただ、「正しい納期実績(お届け日数実績)」を表示させたいだけなんです。

まぁ、なので、この記事を読んで「絞り込み機能に影響あるなら『お届け日数(実績)』の操作をして短く見せちゃえ☆と思った方、絶対にやめてください!
それは、ご自身の首を絞めることになります!!

<なんだかんだ言ってココナラが好きだから>

今回は珍しくココナラにプンスカしているエピソードを記事化しました。

でも、文句を言いながらも、あれやこれや試行錯誤して、どうにか自分のやり方を見つけようと奮闘するのは、やっぱりココナラが好きだからなんですよね。

ココナラには素晴らしいところがたくさんあります。
感謝も尽きません。
ココナラが無ければ、ライターとして活躍できていなかったとも思っています。
まさに、ここが私の職場であり、居場所であるんです。

だからこそ、こうして不満な点や困っている点は、自力で解決の糸口を探そうと必死になる(なれる)んです。

まぁ……本当はココナラさんにどうにかしてほしいと思っているのは、紛れもない本心ですが……難しいこととは分かっていますし、ココナラさんにはココナラさんの考えがあるのも承知しています。

ただ文句を言うだけでなく、自分の力で乗り越えられるように、トライ&エラーを重ねる、これも「愛ゆえに」です。
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今回ご紹介した、私の試行錯誤については、デメリットばかりで、お客様の逆鱗に触れるリスクも非常に高いです。
繰り返しになりますが、決して軽い気持ちで真似しないでください。

真似してやってみた結果、お客様とトラブルになっても、私は一切の責任を負えません。

参考にしていただく分には、ぜひぜひ、と思っていますが、必ずご自分で脳みそがプシューと煙を上げるくらいよく考えて、ご自分なりの方法で対策を講じてみてください。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

「ココナラ活用塾」では、皆さんの「これってどうしてる?」や「こんなところで苦労しているんだけど…」といったお困りごとを少しでも解消できるよう、隔週ペースでお役立ち情報を発信しています。

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