ココナラ活用塾vol.43【見積もり・カスタマイズの相談をしたら辞退された!どうして?どうする??】

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こんにちは!
ライティング系と音楽系のサービスを出品しているemiglia(エミリア)です。

今回のココナラ活用塾は久々の「購入者編」です。

ココナラには「見積もり・カスタマイズの相談」という機能があります。依頼内容、相談内容を出品者に送ると、出品者が見積もりを算出して提案してくれる、という機能です。

SNSやブログなどでココナラに関する情報をリサーチしていると、時折「見積もり依頼を辞退された」という声が上がっているのを見かけます。

出品者がココナラの「見積もり・カスタマイズの相談」を受けると、
1.見積もりとサービス内容や納期を提案する
2.メッセージ宛に質問事項を送る
3.見積もり提案を辞退する
という3つの対応のどれかを取ることになります。

出品者に見積もり提案を辞退されてしまうと、「見積もり・カスタマイズの相談」が無効化します。ただ、だからといってもう依頼できないかというと、そういうわけではありません。
今回は、「見積もり・カスタマイズの相談」を辞退する出品者の事情と、辞退されないためのポイント、辞退された時の対策について解説します。

<提案辞退の理由>

出品者が見積もり提案を辞退する際には、
1.依頼内容・要件(ご依頼いただいた内容の提供が難しいため)
2.予算(ご希望予算内での提案が難しいため)
3.納期(ご希望納期での提案が難しいため)
4.その他(都合により)

※括弧内はテンプレートメッセージで表示される理由
(メッセージは出品者が自由に編集できます)
これらの4つの理由から最も近いものを選択します。

選択した理由により、テンプレートメッセージが表示されます。辞退の「理由」として上記の括弧内の文言が表示されます。メッセージは出品者が自由に編集できるので、私はいつも詳細な理由を提示して辞退しています。
依頼内容・要件、予算、納期、どれも「ありがち」な辞退理由ですが、もう少し詳しく辞退理由を紐解いていきましょう。

[1.予算目安がサービス価格とかけ離れている]

私の辞退理由で最も多いのが「予算」です。ライティングサービスを基本費用10,000円で出品しているのですが、予算目安1,000~3,000円で相談が届くと、相談内容を見ずに問答無用で「辞退」を選択することもあります。

音楽系のサービスは予算感が曖昧で分かりにくいのですが、明らかに低予算すぎるものは即刻辞退させていただいています。

[2.希望納期が短すぎる]

「いや、その納期じゃ物理的に無理でしょ」という無茶な相談が届くこともあります。

お引き受けしましたが、夜の8時過ぎに「今日の23:50までに納品してほしいんです!」と4500字の文章作成の相談が届いたことがありました。リサーチに1時間ほど費やして、ギリギリ23:48に納品したという伝説のお取引となりました。
たまたま時間を確保できたので、お受けできましたが、何か用事があれば一発アウトです。無茶な納期は「辞退」の要因となります。

[3.忙しくて手が回らない]

納期がどうとか、そういうことではなく、単に忙しくて依頼を受けられなくて「辞退」する出品者もいます。(私は基本的にこの理由で辞退することはありません)

本来、忙しくて仕事を受けられないならば「受付休止」にするべきなのですが、そうしていない出品者も結構いるので、相談しても「忙しいから」という理由で断られることが少なくないようです。

依頼内容によっては受けられるけれど、この内容は今は無理、という方もいらっしゃるので一概に「じゃあ受付休止にしろよ」とは言えないところでもあります。

[4.相談内容に対応できない/対応していない]

私は作編曲サービスを出品していますが、全て「楽譜作成」のサービスです。ところが「音源」を作ってほしいお客様からご相談をいただくことがあります。
音源作成は対応していないため、毎回必ず「楽譜作成しかできず、音源作成は承っておりません」と説明して辞退しています。

このように、そもそも相談内容に対応していない見積もり依頼は辞退されます。

[5.ココナラのルールに抵触する相談]

ココナラには「出品してはいけない」サービスがあります。
・外部でのやりとりを前提としたサービス
・宿題の代行サービス
・アダルト系サービス
・呪いをかけるサービス
など、詳しくはココナラの「ルールとマナー」を確認してみてください。
これらのサービス内容は、あくまでも「出品禁止」であり、購入者から直々に相談があったものを受けてはならない、とは明記されていません。

ただ、私自身は出品禁止サービスに抵触するご相談はお断りしています。何回か「宿題代行」と「レビュー投稿代行」のご相談を辞退しました。

[6.【見積もりにあたってのお願い】を完全無視している]

「見積もり・カスタマイズの相談」をしようとすると、フォームに「見積もりにあたってのお願い」が表示されます。
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このように、見積もり算出に際して必要な情報や、相談を受けられるかどうか判断するための条件など、相談者に明示してほしいものが書かれていることが多いです。

ところが、この「お願い」を完全無視して相談してくる方が結構いらっしゃるんですよね……。必要な情報が無いと見積もりも出せませんし、「お願い」を無視するような方と取引したいとは思えない……ということで、辞退してしまう出品者もいると思います。
(ちなみに、私はよく無視されますが、メッセージで直接「お願い」を送って質問にお答えいただいています。ここまでする出品者はあまり多くないと思われます)

[7.明らかにサービスページやプロフィールページを読んでいない]

「見積もり・カスタマイズの相談」はプロフィールページや、各サービスから送ることができます。どこから送られたものか明示されますが、サービスページからの「見積もり・カスタマイズの相談」なのにサービス内容を全く見てくれていない(予算感が合わない、サービス内容を理解していない、納期感覚がめちゃくちゃ)というケースがあります。

プロフィールからの相談の場合は、「あ~サービス見てくれてないのかなぁ」と思ってメッセージで色々と説明、案内させていただくこともありますが、サービス経由なのにサービス内容を見てくれていないとなると、不安が膨れ上がります。スムーズな取引にならなそう……と思って辞退することもままあります。

[8.相談内容・依頼内容が分かりづらい/情報が少なすぎる]

以前ライティングの見積もり相談で「会社のブログ記事を書いてほしいです」としか書かれていなかったことがありました。参考URLもなく、何の会社かも分からない……しかもなぜか1記事あたりの文字数が10文字、単価や記事数は「会社用」という謎の入力……これでは私も目がテンです。

私はメッセージでご相談詳細をヒアリングして、結局このご依頼を受けることになりましたが、問答無用で辞退されてしまっても文句は言えないかな、と思います。
【見積もりにあたってのお願い】は完全無視でしたし、相談詳細も何も分からなかったのですが、予算が「見積もり希望」で納期が「未定」だったので、メッセージを送ってみよう、と思い、そこから受注に繋がりました。これで予算が5,000円以下だったら即刻「辞退」したことでしょう。

[9.文面から受ける印象が悪い]

ココナラは基本的に活字のみでのやりとりとなります。無機質な文字のやりとりですが、文面から画面の向こう側にいる方の人となりが伝わってきます。
「見積もり・カスタマイズの相談」の文面から、冷たい、怖い、偉そう、態度が悪い、上から目線、「依頼してやる」という雰囲気が滲み出ている、と感じ取った瞬間、出品者は「辞退」ボタンを押すことでしょう。なんとなく言葉の端々から伝わるものです。

そんなつもりはなくても、冷たく無機質な文字からは「怖そう・トラブルになったら厄介」という印象を受けます。冒頭には挨拶を入れ、丁寧語で文章を打つだけで、印象は大きく変わります。

<提案を辞退されないためのポイント>

「見積もり・カスタマイズの相談」を送った出品者に辞退されないために意識したいポイントをまとめます。相談の際には是非参考にしてみてください。

[1.対象サービスのページは隅々まで確認する]

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「見積もり・カスタマイズの相談」を、「サービスページを読んでいくらかかるか予想するのが面倒だからチャチャッと出品者に聞いちゃえ」という理由で利用する購入者さんもいることでしょう。
でも、これは基本的にはNGです。出品者の負担を増やしますし、出品者に対して失礼です。

「見積もり・カスタマイズの相談」は、サービスページを隅々まで読んで理解した上で「自分の依頼(相談)の場合はいくらになるんだろう」と出品者に確認するためのツールです。
もし、基本費用だけでやってくれるかな?オプションはこれを選べばいいのかな?と思ったら、「見積もり・カスタマイズの相談」ではなくメッセージで直接問い合わせてもOKです。
サービスページをしっかりと読み、自分の依頼がいくらくらいになるかある程度予測した上で、予算や納期を入力して相談することで「見当違いな相談」による出品者からの辞退を事前回避できます。

また、この「サービスページを隅々まで確認する」という行為は、出品者のためだけでなく購入者のためにもなります。仮に出品者から予想外に高い金額の見積もりが届いた際に「え?サービスページをよく読んで予想したところ〇円くらいかな、と思ったんですが、なぜこの金額なんですか?」と突っ込めます。出品者から納得できる説明があれば良いですし、納得いかない理由が返ってきたら購入せず他の出品者をあたる、ということもできます。

[2.プロフィールからの相談の場合は出品者の全情報に目を通す]

出品者のプロフィールページから直接「見積もり・カスタマイズの相談」をする場合は、出品者のプロフィールページ、各サービスページ(自分が相談したいものに関するものだけでOK)に一度目を通すようにしましょう。
そうすれば、大体の予算感、納期目安、そしてサービス内容のイメージが掴めます。

「スキル・経歴(得意分野)」や「料金プラン」の項目だけだと「〇円~」という表記になるため、ここだけ見て相談したら予想外に高い値段になってしまった、ということもあり得ます。
自分が相談したい内容に近いサービスがあれば、一度内容や費用感に目を通して、イメージを掴んでから相談するのが良いです。

[3.サービスの基本費用よりも低い予算はNG]

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サービス経由の相談で絶対にやってはならないのがサービスの基本費用よりも低い予算での相談です。
これは問答無用で辞退される可能性が非常に高いです。

ただし、サービスページに「内容によっては基本費用よりもお安く承ることができるかもしれません。個別にご相談ください」的な文章が見受けられれば、基本費用よりも低い予算で相談してもOKです。(ほとんど無いと思いますが……)

サービスの基本費用よりも高く設定すればいくらでも良いのかというと、そうでもないのが注意したい点です。例えば私のライティングサービスは「3,000字10,000円」で出品しています。ここに「10万字3万円」の相談が来たら、やはり問答無用で辞退となるわけです。

だからこそ、サービスページは熟読して、大体の予算感を把握した上で「見当違い」にならない予算感を入力してください。
一番便利なのが「見積もり希望」です。予算感を伝えずに出品者に委ねることで「問答無用の辞退」を避けることができます。ただ、これはこれで逆に「見当違いに高い」見積もりが届く可能性があるため、予算上限がある場合は入力しておくのが良いかな、と思います。

[4.希望納期は最長の目安もしくは【未定】を選択]

「納品希望日」については、「希望」だからといって「最長2週間待てるけど1週間がいいな~」と「1週間」と入力してしまうと辞退リスクが高まります。
なるべく長めにとるか「未定・相談して決めたい」を選択するのが得策です。その上で、相談内容の部分に「できれば〇日までに納品いただけたら嬉しいですが、〇日まででも大丈夫です」といった一言を添えましょう。

実際の納期が短かったり急いで依頼したい際には、対象のサービスに「お急ぎオプション」などがあるかどうか確認して、ある場合はそのオプションをつけた予算感で相談してください。

<辞退されてしまったら>

「見積もり・カスタマイズの相談」を辞退されてしまったら、成す術無く諦めるしか無いのでしょうか。そんなことはありません。相談を辞退されても、メッセージから出品者に直接メッセージを送ることができます。
そして、「見積もり・カスタマイズの相談」は辞退された後に再度送ることができます。また、出品者が直接見積もりを送ることもできるので、復活のチャンスがあるのです。

[諦めるべき【辞退】は”内容”によるもの]

諦めるべき「辞退」は、「依頼内容・要件(ご依頼いただいた内容の提供が難しいため)」と「その他(都合により)」の2種類です。

このどちらか、あるいは出品者自身の言葉で「内容的に無理です」というメッセージが届いて辞退となった場合は、食い下がることなく諦めてください。

[依頼できる可能性がある【辞退】は”予算”と”納期”]

辞退理由が予算か納期の場合は、まだ望みがあります。
ただし、入力した予算よりも高い金額を払える場合、入力した納期よりも長く待てる場合のみ、メッセージで交渉してみてください。

その際には必ず「予感感が分からず大変失礼しました」や「無理なスケジュールを希望してしまい大変失礼いたしました」といった一言を添えて交渉に入ってください。
そして、必ず「いくらまでなら引き上げられるか/いつまでなら引き延ばせるか」を明示してください。これが無いと出品者を無駄な見積もり算出やスケジュール調整で疲弊させることになります。

「辞退」後の交渉で気を付けなければならないのは「出品者の言い値/提示納期」からの更なる交渉は絶対NGという点です。
例えば、予算1,000~3,000円で相談して「予算」が原因で辞退されて「予算オーバーでも良いので見積もってくれませんか?」と打診して10,000円と提示された際に「8,000円くらいになりませんか?」と交渉するのはダメ、ということです。
これをやられると「だから辞退したんじゃ!!」と出品者はキレます。とても丁寧に返信が来たり、交渉に応じてくれたりしても、ほぼ間違いなく画面の向こうの出品者は額に怒りマークを浮かべているでしょう。

だからこそ「いくらまでなら引き上げられるか/いつまでなら引き延ばせるか」を先に提示するのが重要になります。見積もりを出させた、あるいはスケジュール調整をさせた以上は、可能な限り購入(依頼)するのが大人のマナーです。

<時間がない中でアイミツを取りたいなら”公開依頼”がおすすめ>

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「見積もり・カスタマイズの相談」を複数の出品者に送り、アイミツを取って誰に依頼するか決めたいという方もいらっしゃるでしょう。
複数のサービスに相談を送るのに、いちいちサービスページやらプロフィールページやらを熟読するのは手間ですよね。時間もかかる、疲れるし、だんだん混乱してくるし……。

ひとつひとつのサービスをじっくり確認する時間は無いけれど、アイミツを取りたい!という方、あるいは、いちいちサービスページを確認して「見積もり・カスタマイズの相談」を送るサービスを絞り込むのは面倒という方におすすめなのが「公開依頼」機能です。

公開依頼ならば、希望の予算感、納期、内容を提示すれば、その条件で提案してくれる出品者が自ら手を挙げてくれます。
時々予算オーバーや納期オーバーの提案が紛れ込んでいますが、ほとんどの提案が条件を満たしたものになるので、選定するのはとてもラクになるはずです。

ただ、「公開依頼」は忙しい人気ココナラ出品者はあまりチェックしていない傾向にあるので、定評のある出品者に依頼したい、実績豊富なサービスを購入したい、という方はサービス探しと並行するのが良いでしょう。

おわりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
「ココナラ活用塾」では、皆さんの「これってどうしてる?」や「こんなところで苦労しているんだけど…」といったお困りごとを少しでも解消できるよう、隔週ペースでお役立ち情報を発信しています。

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