企業の採用担当として採用に携わる中で、
採用に関わる多くの関係者(大学のキャリアセンター、就活ナビ媒体、マスメディア、企業の採用担当者、親など)が、
「就職活動は大事だ、だから頑張れ」
と叫んでいることに違和感を覚えるときがあります。
確かに、日本の新卒採用は欧米諸国と比べると圧倒的な特権を与えられています。
学歴フィルターがある一定存在するとはいえ、だれもがどの企業にも入社できる可能性があるのですから。 他の多くの国ではあり得ないチャンスです。
しかし、その頑張る方向性の多くが大手企業・上場企業・有名企業に隔たっていると感じます。
なぜみんな大手有名企業を推すのでしょうか?
果たしてそれは就職活動を行い、実際にその企業で働く本人にとって本当に正解な選択なのでしょうか?
仮に、
”大手・有名企業に入社すること=生涯年収の最大化=大事”
と捉えるのであれば一定の方程式は成り立つ可能性も上がり、否定はできません。
しかし、それは誰にでも成り立つ方程式かと言われれば、 私はそうではないと思います。
毎年40万人程度の大学生が就職活動をする現在、
就職人気企業ランキングにどれほどの意味があるのでしょうか?
就職人気企業ランキングにランクインされている企業に入るとその人にとってどんな良いことがあるのでしょうか?
なぜみんな、有名で大きな企業に入りたいのでしょうか?
そういった質問に答えられないのであれば、
もしくはその回答が人気ランキングに入らない企業でも実現できるとすれば、
世間の意見に引っ張られている可能性があります。
あなたにとって、今希望している業界・会社じゃなければいけない理由はなんですか?
働くのは誰ですか?